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2013.5.23
【ソウルレッド】カラーデザイナーが語る『赤』へのこだわり〜後編

世界でもっともエモーショナルな「赤」を追求した色「ソウルレッドプレミアムメタリック」。

カラーデザインを担当している、細野さんと岡村さんが語る、マツダの「赤」へのこだわり。前編では、マツダの「赤」へ込めた想いを、コンセプトカーや歴代のクルマを通してご紹介しました。

見逃した方はこちらからご覧いただけます!
▲【ソウルレッド】カラーデザイナーが語る『赤』へのこだわり(前編)
http://www.mazda.co.jp/blog/archive/20130516_01.html

今回、後編では「ソウルレッド」の実現にむけて、10年以上脈々と受け継がれてきた「赤」への追求と、量産に向けた試行錯誤をご紹介します!

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「赤」を追求した実験で得られたこと

「普通、担当者が変わると、新しい事をチャレンジしたくなるものです。デザイナーは、人と違うものを主張したがるところがあるので(笑)。でも、この『赤』に関しては、歴代のデザイナーの間で、脈々と受け継がれてきました。私達が届けようとしているZoom-Zoomを伝える色として、コンセプトカーの担当者から量産車の担当者まで、ひそかに温め続けてきた色なのです。」

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そう語る岡村さんは、従来手法にとらわれず、そして、量産車への適応を急がず、多様な色をトライアルするという実験を行ったそうです。

「その一つのトライアルとして、職人さんが磨いた金属の上に赤いクリア層だけを塗ることを思いつきました。すると、なまめかしい陰影感と透明感を兼ね備えた、鮮やかなサンプルができたのです。いくつかの地域で感度の聞き取り調査を行ったところ、このサンプルは大変高い評価をもらいました。」

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量産車への適応に向けた試行錯誤

「しかし、量産車では、さび止め、中塗り(塗料をキレイに付着させるための工程)が必要で、鉄板の上に直接塗料を吹き付けることはできません。クルマのボディが鉄板でできているからといって、サンプルをそのまま量産に適応することは不可能だったのです。そして、試行錯誤の末、鮮やかさと深みを両立し、立体造形を際立たせるために、『下地として金属に近いシルバーを塗布して色を重ねる』という、ソウルレッドへのアイディアに行き着いたのです。」

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「コンセプトカーの色は、職人の技と勘、そして特別な素材を駆使しながら、じっくり時間をかけて塗り上げられたものです。それに対して、量産では、限られた材料を使い、量産工程を考慮しなければなりません。その中でイメージ通りの彩度感や陰影感を実現しながら、商品としての品質を確保する必要があるのです。」

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「量産への適応にむけて、色味、明るさ、塗料粒子、アルミの並び方などを含めて、気の遠くなるバリエーションから選び抜きました。何か一つを変えると、他とのバランスも変わってくる。色々なサンプルの中から、塗料の種類や配分を微妙に変えて、何百ものサンプルで検討を重ねることで、『ソウルレッドプレミアムメタリック』に到達することができたのです。」

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「思いつきで出来上がった色ではなく、長年、多くのデザイナーやエンジニアに継承され、ぶれることなく追求し続けてきた『赤』だからこそ、長く愛され続ける色になって欲しいです。10年たってもピカピカに磨いて乗ってもらえる、そして20年、30年と愛してもらえるクルマになって欲しいと思います。」

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続編の【ソウルレッド】エンジニアが語る「量産化」への挑戦では、見る角度や、光の当たり方で様々な表情をみせる「ソウルレッド」の秘密をご紹介します。ぜひご覧ください。
前編:http://blog.mazda.com/archive/20140108_01.html
後編:http://blog.mazda.com/archive/20140313_01.html

カテゴリー:デザイン