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2015.7.13
マツダの新世代技術「SKYACTIV(スカイアクティブ)技術」って、何?!第3回「SKYACTIV-D」編

SKYACTIV技術の秘密をわかりやすく紹介する連載企画「SKYACTIV(スカイアクティブ)技術って、何?!」。

第3回の今回は、高効率クリーンディーゼルエンジンの「SKYACTIV-D」を特集します。

技術的な内容は最小限に、「SKYACTIV-D」について、皆さんが運転される際、実際体感していただけることを中心にお話します。もっと詳しく知りたい!という方には、最後に紹介する動画もぜひご覧くださいね。

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皆さんは、「トルクって何!?」と聞かれたら、どう答えますか!?

トルクとは、「エンジンが発生する回転力(クランクシャフトを回す力)」のことを言います。
と、答えてもなかなかイメージできないですよね。

もっと身近なところでは、自転車のペダルを踏んで軸を回そうとする力をイメージしていただくと分かりやすいでしょうか。ディーゼルエンジンの特性について「トルクがある」と表現することがありますよね。この「トルク」が回転させる力であるイメージをしながら読んでいただければと思います。

 

ところで、ディーゼルエンジンと聞いてイメージするものといえば、トラックやバスと答える方が多いのではないでしょうか。

それもそのはず、日本での乗用車のディーゼルエンジン比率は3%程度(2014年の乗用車販売台数の構成)。一方、ヨーロッパでの乗用車のディーゼルエンジン比率はなんと50%を超えていているのです!(詳しくはこちらのブログもご覧ください)

マツダは2012年にCX-5を発売して以降、SKYACTIV-D搭載車をみなさまにお届けしています。そして、2014年の日本国内ディーゼル乗用車販売台数の約60%は、マツダのクリーンディーゼル車をお選びいただいております。本当にありがとうございます!

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ディーゼルエンジンは熱効率ではガソリンエンジンより優れている一方で、大気汚染の原因とされるNOx(窒素酸化物)や発がん性や呼吸器疾患の原因物質として指摘されるPM(粒子状物質)の発生が懸念されてきました。さらに、エンジン本体は重く、振動や騒音といった点でも課題を抱えていました。

 

これらの問題をクリアし、乗用車にふさわしい高効率クリーンディーゼルエンジンが「SKYACTIV-D」です!

「走り」と「低燃費」、「環境性能」を実現した「新しいディーゼルエンジン」のポイントをご紹介します。

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①小食なのに力持ち!?~街乗りでも感じられる力強さ!

前回取り上げたガソリンエンジンとは違い、ディーゼルエンジンは燃焼室で圧縮した空気に燃料を噴射して自然発火させることでエネルギーを得ています。

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SKYACTIV-Dの特徴は、圧縮比を下げたことによる2つのメリットにあります。

ひとつは、燃料の持つエネルギーを効率よく引き出すことができた点です。なぜなら、低圧縮比にすることで、燃焼室内の温度が上昇しすぎてしまうことを防ぎ、燃料と空気をよく混ぜることができたからです。

もうひとつは、低圧縮にできたことで、エンジン各部の強度が従来ほど必要なくなり、軽量化や機械抵抗の低減ができた点です。

効率をよくすることで優れた燃費と大きな力を両立し、燃焼についてだけでなく、軽くすることでも燃費に貢献しています。街乗りでも感じられる力強さと、高速道路の合流などでのスムーズな加速を体感してみてください!

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②お財布にも地球にも優しい優等生!~月々の燃料代で実感!?

従来ディーゼルエンジンでは、冒頭にもご紹介した通り、NOx(窒素酸化物)やPM(粒子状物質)が多く排出されるため、それらを事後的に処理する装置が排気システムに組み込まれていました。

「SKYACTIV-D」ではNOxやPMを減少させるために、圧縮比を下げ、ムラなく燃料と空気が混ざってから燃焼させることができ、均一に燃料を燃やしています。NOx後処理システムは不要になり、PMを除去する装置は小型化することができました。

排気ガスがきれいになることで環境性能は向上。さらに従来必要だった装置の製造工程が不要になり、環境に貢献。燃費が良くお財布にもやさしいだけでなく、地球にも優しいエンジンとなっています。

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ところで余談にはなりますが、実は軽油はガソリンより精製工程が少なく、製造工程でのCO2排出量が少ないのです。さらに、現在、ガソリンエンジンが市場の大半を占める日本では、原油精製時に抽出される軽油を使いきれず輸出しています。それどころか、お金とエネルギーを使って更に精製し、ガソリンを抽出する場合もあります。

どうでしょう、軽油で走る新世代ディーゼルエンジンの魅力を感じていただけましたでしょうか!?

SKYACTIV-Dをもっと知りたいという方は、こちらの動画がおすすめです!エンジン開発担当者がエンジン内部の各部品の実物や資料を使って分かりやすく説明しています。(全4部)

第2回:https://www.youtube.com/watch?v=-rA8XyYTqwk

第3回:https://www.youtube.com/watch?v=gaRq28hiZt8

第4回:https://www.youtube.com/watch?v=3tR5KxSluFA

 

次回の『マツダの新世代技術「SKYACTIV(スカイアクティブ)技術」って、何?!』は高性能シャシーの「SKYACTIV-CHASSIS」編を予定しています。ご期待ください!

以前の記事は下記よりご確認ください。

▲第1回目<ビジョン編>
http://blog.mazda.com/archive/20141205_01.html

▲第2回目<SKYACTIV-G編>
http://blog.mazda.com/archive/20150629_01.html

カテゴリー:クルマ