MAZDA公式ブログ
2016.1.15
コスモスポーツレストアを通じて肌で感じるマツダの歴史 ~地域一丸となって過去から未来へ繋げる哲学と思想~

マツダミュージアムにお越しになったことがある方はいらっしゃいますか?
ミュージアムに並ぶ歴代車種の中でも、特に足を止める方が多いのが、こちらのコスモスポーツ。

今から約50年前の1967年に発売され、世界初の量産型2ローターロータリーエンジンを搭載したスポーツカーとして、多くの人々を魅了しました。

現在、このコスモスポーツのレストア(古いクルマの復元作業)を行っています。

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(写真:「コスモスポーツ」 マツダミュージアムで撮影)

 

マツダの精神を肌で体感し継承

長く乗り今は動かなくなったクルマを解体、修繕そしてまた組み立てることで元の輝きを取り戻す、レストアプロジェクト。

過去を掘り下げて、生産当時の哲学や思想を今働くマツダ社員が直接肌で体感すること。
そして、お客様と一緒にその精神を継承し、未来へ語り継ぐことを目的に2015年2月にキックオフしました。

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地域の総力を結集

このプロジェクト、参加しているのはマツダ社員だけではありません。

当時コスモスポーツの生産に関わったサプライヤー約30社をはじめ、地元の高校生にもご協力いただき、地域一丸となってコスモスポーツの復元に挑戦しています。

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当時の技術を再現 ~温故知新~

このレストア計画で最も大きな難所は「部品の調達」工程。
正確に作動させるためには新しく交換しなければならないパーツが約250点あり、多くは10年以上前に生産終了しています。
当時と現在では使われている素材が変更になっているものや、中には製作図面など、寸法の記録さえ残っていないものも。

現在あるパーツを元に、ゼロから図面を書き出し、製作すること。これは簡単な作業ではありません。
作成した図面をもとに製作したパーツも、実際合わせてみるとサイズが合わないこともありました。

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すぐに使用できる在庫があるのか、類似パーツの代用品が存在しているのか、新たに金型から製作するのか。当時コスモスポーツの製作を担当していたサプライヤーさんにもご協力いただき、当時の考え方や製造法、部品に込めた思いや考え方を振り返りながら、試行錯誤を続けています。

当時の考え方を学び、現代の技術で再現していく過程が、このレストアプロジェクトで最も苦労している部分。しかし、その歴史と精神こそ後世へ継承していきたい事のひとつなんです。

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(左写真:魚拓の要領で転写など、再現に工夫を要する部品も)
(右写真:ピカピカに磨かれたヘッドランプも50年前のもの)

 

それぞれの想い

当初20名でスタートした「レストアプロジェクト」。
スタートから9ヶ月経過した今では、お取引先様や関係部門など多くの人々を巻き込み、活動の輪を広げながら全社的な活動に成長しています。

それぞれの違う立場・視点で感じることは様々。しかし、レストアプロジェクトへ馳せる想いは同じです。

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「マツダ社員として、より良いクルマをつくるため、そして新しい世代へこれまで育ててきたマツダの技術と精神を語り継ぐためにも、歴史を深く理解しておきたいと思いメンバーに立候補しました。」(マツダ社員)

「過去の技術を知ることは大変勉強になります。また、モノづくりに思いを込める者が一緒に一つを作り上げるのがこのプロジェクトだと思っています。ビジネス重視ではなく、つながりを大切にしていきたいです。」(サプライヤー社員)

「自分たちの手で磨いた部品が組み付けられていくのに感動しました。本物のレストアを体験し、とても貴重な経験となりました。みんなで協力して完成するコスモスポーツが楽しみです。」(広島市立工業高校2年生)

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緊張のエンジン搭載の瞬間

クルマの心臓ともいえるエンジンを組み付けるという大切な節目に、プロジェクトにご協力いただいている方々をお招きし、活動進捗報告と感謝の思いを伝えるため、エンジン搭載式を開催しました。

「あと5センチ下ろして!」繊細なエンジンを搭載するという緊迫した空気の中、レストアチームの掛け声が響きます。失敗が許されない作業を全員が固唾を飲んで見守ります。

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ちなみに、今ではエンジンは車体の下から入れるのが一般的。しかしコスモスポーツの場合は、ボディとクロスメンバーが一体となっている構造の為、車体の上から搭載する必要があります。

メンバーの多くにとって通常とは異なる初めての作業に手こずりながら、約1時間かけて無事搭載完了しました!

からっぽだったエンジンルームに復元したロータリーエンジンが組み付くと不思議と命が吹き込まれたように感じられます。

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完成まであと一歩

さあ、プロジェクトもいよいよ終盤。
現在は、足回り部品の組み付けや、インテリアパーツの組み付けを行っています。
徐々に市販されていた当時の姿を取り戻して来ました。

各パーツの組み付けが終われば、各種検査と走行試験で安全を確認したのち、いよいよ街を走ります!
実際に動き出す日が待ち遠しいですね。

車両完成後は、歴代の名車とともにイベントなどで展示する予定です。また、マツダの精神・哲学・思想を皆さまと共有し、直接体感いただけるイベントの開催も計画しているそうですよ^^

完成後もブログでご紹介しますので、お楽しみに。

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夏休みに高校生が体験したボディ・シャシーパーツの磨きと洗浄、そしてエンジンパーツの計測の様子をこちらのブログでご紹介しています。

▼マツダのDNAを伝承!将来のモノ造りを担う高校生がコスモスポーツのレストアを体験
http://blog.mazda.com/archive/20150903_01.html (マツダ公式ブログ)

カテゴリー:クルマ