MAZDA公式ブログ
2016.8.30
資生堂が「魂動」デザインをイメージして開発したフレグランス。香りとボトルデザインに秘めた想いとは。

クルマは、単なる鉄の塊ではありません。それは「命あるもの」だとマツダは考えます。
ドライバーとクルマの関係を、まるで愛馬と心を通わせるかのように、エモーショナルなものにする。

そのための造形を追い求めつづけるのが、マツダの「魂動(こどう)デザイン」です。

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この「魂動」をイメージし、資生堂とマツダのクリエイターが本気でつくりあげたフレグランス「SOUL of MOTION」。2016年8月5日にオートモビルカウンシル会場で行われたトークショーで、資生堂とマツダのクリエイターが、開発に秘められた想いを語りました。

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マツダは、これまでデザインコンセプト「魂動」をクルマ以外にも拡げ、その思想・哲学を形にしたさまざまなアート作品で、「魂動」の世界観を表現してきました。

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(写真左:鎚起銅器「魂銅器」玉川堂作、写真右:卵殻彫漆箱「白糸」金城一国斎作)

「『香り』という四次元的な世界へ挑戦し、そこから受ける刺激をクルマづくりに生かしたいという想いがあります。老舗のブランドとして、様々なチャレンジをしながらも、芯を守り抜かれている資生堂さんと一緒にモノづくりに挑戦できたことは本当に有意義でした。」マツダの前田育男(まえだ いくお)はこう語りました。

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(マツダ 常務執行役員 デザイン・ブランドスタイル担当の前田育男)

 

資生堂の信藤洋二(のぶとう ようじ)氏は、本企画の意義をこう語りました。

「今年は、資生堂創業144年、デザイン部と研究所ができて100年目の節目の年。デザインとエンジニアで一緒になにかしたいと感じていました。また、初代社長の福原信三は、自身も写真家だったのですが、『目には絵画、耳には音楽。という芸術があり、嗅覚にも芸術があってもいい』と語っており、『香り』を芸術まで高めたいという想いをもち、さまざまな香りの開発に取り組んできました。

『香り』は目で確認できない。視覚に訴える『デザイン』と『香り』。まさに、外見と中身のコラボレーションに取り組みたいと感じました。マツダさんのクルマづくりでも、エンジニアとデザイナーが一緒にモノづくりに取り組んでいるとのこと。この試みが、私達にとって、チャレンジングな経験となりました。」

 

さらに、今回の企画を初めて聞いたときの印象を信藤氏は、こう語りました。

「正直、マツダさんが香りをどうしたいのかイメージがつかないまま、広島本社にお伺いしました。そして、テストコースでクルマに乗って、クレイモデラーの作品と姿を見て、マツダの心髄に触れて、マツダさんと本気で取り組みたいと感じました。

さらに、マツダさんから「『アート』として香水をつくりたい」との提案で私たちにも火がつきました(笑)。広島からの飛行機で、「なんだ、彼らのあの熱さは!?」と森下と語りながら帰路についたのを覚えています。」

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(株式会社資生堂 宣伝・デザイン部 パッケージ&スペースデザイン室 室長 チーフクリエイティブディレクター 信藤洋二氏。デザインを担当。)

 

そして、香りの開発を担当された、同社シニアパフューマー・森下薫(もりした かおる)氏は、開発の難しさとこだわりをこう語りました。

「『魂動』で感じられる、「強さ」「情熱」「生命観」を香りでどう表現できるのか本当に試行錯誤しました。最初は、クルマに乗ったときの高揚感を表現した爽やかなシトラス系の香りを提案したのですが「ありきたりな香り。チャレンジではない」と却下されました(笑)。前田さんから、金属的な香りにはできないかと、意外な意見をいわれ、目をぱちくりしたのを覚えています。

一般的に香りの業界では、金属的な香りはよくない要素とされているのですが、それを逆手にとって、メタリックな香りを心地よくしたいと言う。ここまで挑戦するのか!と衝撃を受けました。」

「最終的には、『魂動』の強さをウッディーノート、生命感をレザーノート、情熱をローズで表現。すると、どうしてもエッジのたった香りになり、シトラスなどの香りを加えたかったのですが、とにかく、そぎ落として、『日本の美』を目指しシンプルにしました。ライム系の香りにもシャープな香りがあり、カシス系の香りの中にもグリーンな堅いイメージがあります。そのあたりを組み合わせて、メタリックな香りでありながら、心地よい香りをつくり出し、『魂動』にうまく融合させて完成させました。」

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(株式会社資生堂 化粧品開発センター シニアパフューマー 森下薫氏。香りの開発を担当。)

 

また、今回はボトルデザインにもこだわりがあり、日本の美意識の中でも「研ぎ澄ませていくことで洗練されていく」という考え方でデザインし、香りの特徴である金属感をボトルカバーで表現しました。フレグランスのパッケージとして、ガラスボトルがステンレスで覆われているということはあり得ないことだとか。ここでも、常識を覆すチャレンジとなったそうです。

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前田は、フレグランス「SOUL of MOTION」を通して伝えたいことをこう語りました。

「アーティスト同士が真剣にぶつかりあうことで、様々な発見がありました。例えば、『魂動』という字。資生堂さんのフォントで書いていただくと、すっきりとして、資生堂さんが大切にしてこられたものを字体一つからも感じられます。業界の垣根を越えて、クリエイターが志を共にすることで、追求することがシンクロする。そして、新たな刺激があることを我々自身が学び、素晴らしい経験となりました。」

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(写真左:資生堂フォント、写真右:マツダフォント)

 

「フレグランスをマツダが持つということは、オートモビルカウンシルのテーマである“大人のクルマ文化をつくる“ということにプラスになると思います。「文化」というからには、使う人がいて、ライフスタイルなどが必要で、そのモノ自体では成立しないと思います。文化として深める一つとして、フレグランスを通して、マツダの企業を感じていただきたい。そして、まだどうなるか分かりませんが、将来的には、様々な人にこの香りを実体感いただき、いろんな方にマツダを常にそばにおいてほしいなと感じています。」

こちらのフレグランスは、マツダブランドスペース大阪にて、2016年9月4日(日)まで展示しています。

また、マツダブランドスペース大阪では、マツダのクルマづくりやブランドを表現したアイテムや、代表的なマツダ車を展示し、お客様とマツダ社員の交流イベントも定期的に開催しています。詳しくは下記サイトをご覧下さい。

▲マツダブランドスペース大阪 イベント情報サイト
http://www.mazda.co.jp/bsosaka/event/ (マツダオフィシャルウェブサイト)

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カテゴリー:デザイン