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2017.3.2
あの「バー」に隠された秘密とは?「アテンザ」オープンカーの開発秘話に迫ります!

昨年の広島東洋カープ セントラル・リーグ優勝パレードに引き続き、今年(2017年)に入ってからも東京消防庁の出初式や宮崎と沖縄で行われたカープ春季キャンプ後のパレードにも参加するなど、アテンザオープンカーは日本全国で引っ張りだこでした。

 


(2017年1月6日に行われた東京消防庁出初式の様子)

 

こちらのアテンザオープンカー。
実は、マツダの様々な人の熱い想いが集結し、完成したオープンカーだということを皆さんご存知ですか?^^

東京消防庁出初式のブログでもご紹介させていただいたこちらの『バー』。市販のアテンザにはみられないロールバーですね。

 

この「バー」をはじめ、アテンザのオープンカーのこだわりや開発秘話をお伝えします。

 

 

アテンザオープンカーに隠された秘密とは

の① 「安全バーにも一工夫」

近づいてよく見てみると、ロールバーに“くぼみ”があるのがおわかりでしょうか?くぼみを作ることで、強くロールバーを握らなくとも、パレードなど立った状態での乗車時の安定性を保つことができるのです。電車のつり革のように、手の指の第一関節を引っ掛けることのできるように作られているんですよ。

 

その② 「パレード仕様の後部座席」

後部座席に選手が座った時に沿道からしっかりと顔が見える高さに造られています。そのために、通常の「アテンザ」よりフロアを約20cm、シートを約40cm底上げして設計されているのです。

 

その③ 「デザインを崩さない補強」

柱で補強すると共に、サイドシル(ドアの下に位置する敷居部分)などに発泡材を入れており、クルマの強度を高めています。デザインや外観を崩さぬよう見えないところにも工夫が施されています。

 

 

アテンザオープンカーの開発担当者がその想いを語る

「半年間という異例の短期間でどう完成するか。それが最大の課題でした」

 

アテンザオープンカーの開発当初を語るのは、デザイン、仕様決定を推進した鍵本 浩一(かぎもと こういち)。

 

(左写真:開発推進担当 鍵本)

「限られた人数、そして、約半年間という短い期間で完成させるためには、様々な部門の協力が必要でした。」

ベースとなるクルマがあるものの、半年という期間での開発は例をみない非常に短い期間です。

 

“地元を代表する企業の1つとして、地域社会と広島を応援して下さるファンの方へ貢献し、共に優勝を歓び、広島の活性化を進めて行きたい。”

この強い想いを持ったマツダ内各部門のエキスパートが集結し、2015年2月24日に開発がスタートしました。

 

 

デザイン担当と車両開発担当と一緒に設計したものを実際の試作車で検証していきました。その試作を担当した森藤 悌二 (もりふじ ていじ)は、「試作」に込めた想いをこう語りました。

 

「試作とは、ただ単に“試”しに作る『試作』という意味だけではなく、エンジニアの“志”をいち早く形にする『志作』という意味があると考えています。」

 


(左写真:試作担当 森藤)

 

「このアテンザのオープンカーも、マツダのエンジニアの志、カープファンの優勝という強い思い、広島市民の優勝パレードを平和通りで見たいという熱意、地元広島が活気づいてほしいという志・・・様々な人々の志を込めて造っていきました。」

 

 

そして、アテンザオープンカーの製作を行った株式会社マツダEngineering & Technology (以下、マツダE&T)の取締役 常務執行役員である宮脇 俊一郎(みやわき しゅんいちろう)はこう語ります。

 

「アテンザオープンカー製作の依頼があった時、ぜひうちでやりたいという気持ちはありましたが、当時は忙しい時期でもありました。経営者の立場から考えると、量産しないクルマに労力をかけてよいかとても悩みました。」

 


(左写真:マツダE&T取締役 常務執行役員 宮脇)

 

色々と考慮し、外注依頼を検討していた宮脇。そんな彼のもとに届いたのは、

“ぜひうちで(マツダE&T)でやりましょう!”という若いエンジニアや工場で働くメンバーからの熱い声でした。

 

“こだわりの詰まったアテンザオープンカーを造ることができるのは、うちしかない!”という強い想いのもと、“材料と時間をかけ、こだわりの詰まったかっこいいクルマを造ろう。”と有志が集結しました。

 


(左写真:当時メンバーの取りまとめを行ったマツダE&T下宮 康裕(したみや やすひろ))

 

業務で忙しい中、有志がそれぞれに時間を作り、強い想いを持ち続け、ひとつひとつ全ての部品、車両にこだわり、「アテンザ」オープンカーは完成したのです。

 

そして2016年11月5日。
カープ優勝パレード当日、担当者それぞれが特別な想いで「アテンザ」オープンカーを見守っていました。


(左写真:試作担当 吉澤 良治(よしざわ りょうじ))

カープ優勝パレードを家族で見に行ったという試作担当の吉澤は、
「多くの人が楽しんでもらえることに自分自身が関わることができて、非常に嬉しいです。」と語りました。

 

 

また開発推進担当の鍵本は、「パレード中選手の皆さんが立たれていることを想定してロールバーなどを工夫しましたが、座っている方が多かったのは意外でした。今年再び優勝、日本一の暁には、皆さんが立ってオープンカーに乗っていただけたら嬉しいです」と新しいシーズンへの想いを語りました。

 

 

様々な人の志、想いの詰まった「アテンザ」のオープンカー。
今年2017年も是非、いろいろな機会に皆さまとお会いできますように^^

 

 

 

カテゴリー:クルマ