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2017.7.3
【CX-5 開発の舞台裏④】ブレない想いで到達した、ひとつ上のインテリアデザイン

CX-5の開発に深く携わった、エンジニアやデザイナーをご紹介する、「CX-5開発の舞台裏」シリーズ。

第4回目の今回は、インテリアデザインを担当したデザイナー2名が登場します。

CX-5のインテリアが生まれるまでの道のりを、デザインスケッチや試作品の写真とともに、詳しくご紹介します。

新型CX-5インテリア

 

1枚のスケッチからすべてが始まった

 

SUVの力強い存在感と上質さを融合させるという、CX-5のデザインキーワードRefined Toughness(リファインド・タフネス)=洗練された力強さ”

その考え方のもと、くつろぎと緊張感が調和する心地よいデザインにしたいという想いは、開発のスタート当初からインテリアデザインのチーム全員が強く意識していた。

 

そのため、これまでは複数のアイデアの中から徐々に絞り込んでいくところを、今回は1枚のスケッチからすべてが始まった。それが、このスケッチである。

新型CX-5開発初期インテリアスケッチ
(写真:開発初期のインテリアスケッチ)

 

シンプルかつ上質な心地よさのなかに、気持ちの引き締まるような感覚が潜む、そんな空間を追求する。

全員の狙いがそのスケッチにフォーカスされたが、しかし、そこに到達するまでの道のりは平坦ではなかった。

 

「スケッチで表現した理想像を、実際のモノとして再現する。すべてはそのための努力でした」

 

インテリアデザイナーの岩原 龍象(いわはら たつのり)が言うように、彼らが目指したのは個々のディテールを空間全体の視点から研ぎ澄ますことだった。

新型CX-5インテリアデザイナー岩原龍象
(写真:インテリアデザイナー、岩原)

 

例えばエアコンルーバーは、水平方向に伸びる頂点の位置を少し上下させるだけで、隣り合うデコレーションパネルやドアトリムへと繋がる水平方向の流れが弱まってしまう。

スケッチで狙った心地よい広がりを表現するには、すべてのパーツがミリ単位で関わり合ってくるのだ

 

岩原たちは、実寸大のインテリアクレイモデルにパーツを組み込んで検証しながら、理想空間の具現化に挑み続けた。

新型CX-5インテリアデザイン開発中シーン

 

インパネの高さを盛っては削り、パーツの形状を修正し、パーツ同士の合わせを微調整する作業を幾度となく繰り返した。

新型CX-5クレイモデラー木付清 新型CX-5インテリアデザイン開発シーン
(写真:クレイモデラー、木付 清(きつき きよし))

 

新型CX-5インテリアデザインエアコンルーバー開発

 

いまも残る試作品の山が、その道のりの長さを物語る。

エアコンルーバーだけでも、優に50を超える試作品がつくられた。

 

これらの過程を乗り越えたからこそ、当初スケッチで描いた空間を具現化することができたのである。

新型CX-5インテリアデザイン

 

 

すべてのエンジニアが志を共有し、つねに最善を尽くした成果

 

 

一方、インパネのデコレーションパネルには、シンプルかつ日本らしい緻密さを追求するという重要な役目があった。

 

単純なラグジュアリー表現ではなく、新しいテイストで表現することが求められたのだ。

カラーデザイナーとして情熱を注いだ松岡信宏(まつおか のぶひろ)は言う。

 

「メタルだと強さを表現できても、肝心の奥行き感を表現し切れない。木目だと上質感はあっても、ありきたりになる。そこを行ったり来たりしながら、素材自体の融合という未知の世界に入り込んでいきました

新型CX-5インテリアカラーデザイナー松岡信宏
(写真:カラーデザイナー、松岡 信宏 (まつおか のぶひろ))

 

行き着いたのは、木のようなぬくもりのある表情を持ちながら、金属のもつ力強さも感じさせる、まったく新しい加飾フィルム

新型CX-5インテリアデコレーションパネル

 

その過程では、フィルムメーカーのもとへ何度も直接足を運び、色味の濃淡や色を重ねる順番など試行錯誤を繰り返し、12層もの印刷・コーティングによる深みのある表情が生まれた。

新型CX-5デコレーションパネル加飾フィルム試作品
(写真:試作した加飾フィルムの一部)

 

先に紹介したエアコンルーバーとともに、開発が最終局面を迎えるまでにたっぷり1年以上を費やしたのである。

新型CX-5インテリアデコレーションパネル試作品
(写真:試作したデコレーションパネルの一部)

 

岩原と松岡が声を揃えて言うには、このクルマのデザインはデザインチームだけではできなかった。

設計から生産、そしてサプライヤーを含めたすべてのエンジニアが、志を共有し、あらゆる可能性に挑み、つねに最善を尽くして共創したからこその成果なのだ。

 

このクルマのインテリアに流れているのは、お客様にもっと喜んでもらいたいと願う、開発チーム全員のブレない想いにほかならない。

新型CX-5インテリアデザイナー岩原龍象

 

最後まで読んでいただき、どうもありがとうございました!

次回は、CX-5で導入した新ボディカラー「ソウルレッドクリスタルメタリック」について、詳しくご紹介します。どうぞお楽しみに。

▼CX-5のインテリアについて、こちらもご覧ください。
http://www.mazda.co.jp/cars/cx-5/feature/interior/?link_id=sbnv (マツダオフィシャルサイト)

▼【CX-5開発の舞台裏】これまでの連載
①目指したのは、すべての乗員が走る歓びに満たされるクルマづくり
http://blog.mazda.com/archive/20170608_01.html
②マツダらしさ、日本らしさにこだわり、魂動デザインをより高い次元へ進化させる
http://blog.mazda.com/archive/20170615_01.html
③チームを超えたコラボレーションで実現したエクステリアデザイン
http://blog.mazda.com/archive/20170622_01.html

カテゴリー:クルマ