MAZDA BLOG
2017.7.18

マツダの飽くなき挑戦の歴史を彩る、ロータリーエンジン搭載車をご紹介!

皆さん、こんにちは。

今年、ロータリーエンジン誕生から50年を迎えたマツダは、「飽くなき挑戦の歴史-ロータリーエンジン誕生50周年-」をテーマに、8月4日(金)から行われる「AUTOMOBILE COUNCIL(オートモビル カウンシル)2017」に出展します。

今日は、このイベントで展示する予定のロータリーエンジン搭載車のうち、特におすすめの3台についてご紹介します。

AUTOMOBILE COUNCIL」への出展について、詳しくはこちら⇒https://blog.mazda.com/archive/20170706_02.html

 

1.“夢のエンジン”を載せ、日本各地をテスト走行した試作版「コスモスポーツ」

 

世界で初めて2ローター ロータリーエンジンを搭載した量産車で、マツダを代表するスポーツカーである、「コスモスポーツ」(1967~1972)。

 

1967年の発売当時、ロータリーエンジンのコンパクトさを活かした、低く流れるような未来的なスタイリングや、最高出力110PS、最高速度185km/h、0-400m加速16.3秒という走行スペックが話題となりました。

コスモスポーツ 10A型2ローターエンジン
(写真左:コスモスポーツ、写真右:10A型2ローターエンジン)

 

[主要緒元]
■全長×全幅×全高:4140×1595×1165mm
■ホイールベース:2200mm
■トレッド(前/後):1250/1240mm
■車両重量:940kg
■乗車定員:2名
■エンジン型式:10A
■総排気量:491cc×2
■最高出力:110PS/7000rpm
■最高トルク:13.3kg-m/3500rpm
■変速機:4速MT

 

発売の前年である1966年、47台のコスモスポーツの試作車が日本各地をテスト走行したことをご存知でしょうか?

 

ロータリーエンジンの品質に万全を期すために、試作車のコスモスポーツを北は北海道から南は鹿児島まで全国の販売店に配車しました。

そしてあらゆる気象条件や道路条件のもとでの走行を依頼し、その結果を製品に反映させようとするものでした。

コスモスポーツ試作車
(写真:コスモスポーツ 試作車)

 

夢の実現に向けて、マツダが並々ならぬ意気込みと覚悟を抱いていたことが分かります。

 

「AUTOMOBILE COUNCIL」では、実際に発売した量産モデルと10A型エンジンだけでなく、この試作車も展示いたします!

三次自動車試験場(広島県)を走行する、コスモスポーツ 試作車
(写真:三次自動車試験場(広島県)を走行する、コスモスポーツ 試作車)

 

 

2.“飽くなき挑戦”の精神により、ロータリー エンジンの復活を実現した「サバンナ RX-7」

 

 

1970年代当時の日本では、オイルショックや、1973年から始まった排出ガス規制を機に、人々の間で省燃費志向が高まりました。

 

そして、この時代を契機に自動車メーカーは、地球資源を大切にするクリーンで低燃費なクルマづくりに取り組むことになりました。

 

マツダとしては一刻も早く、高い燃費性能をもつロータリーエンジンを開発することが、ロータリーエンジンの、そしてマツダの存続を決定づけると認識し、背水の陣で技術開発に取り組みました。

 

そして登場したのが、1978年にデビューした「サバンナRX-7」です(1978~1985)。

 

初代サバンナRX-7

 

12Aエンジンをフロントミッドシップに搭載するという、ロータリーエンジンならではの画期的なレイアウトとともに、マツダ初のリトラクタブルヘッドライトを採用したエアロダイナミックボディが特徴のスポーツカーです。

 

発売後も様々な技術改良を施し、エンジンの燃焼方式や排ガス浄化方法の改善により、燃費向上をさらに高めたほか、ターボエンジンの追加などによりさらなる走行性能の向上を果たしています。

サバンナRX-7

 

総生産台数47万台余りのうち、40万台以上を海外に輸出。

日米欧のモータースポーツ界でも活躍し、当時のマツダとロータリーエンジン車の進むべき道を提示した1台です。

 

[主要緒元]
■全長×全幅×全高:4285×1675×1260mm
■ホイールベース:2420mm
■トレッド(前/後):1420/1400mm
■車両重量:1005kg
■乗車定員:4名
■エンジン型式:12A
■総排気量:573cc×2
■最高出力:130PS/7000rpm
■最高トルク:16.5kg-m/4000rpm
■変速機:5速MT・3速AT

 

 

3.ル・マンへの挑戦の歴史と夢の実現を語り継ぐ、「マツダ 787B」(1991年ル・マン24時間レース総合優勝車)

 

 

ロータリーエンジンの信頼性と耐久性、そして高性能を証明することが、モータースポーツ活動の最大のテーマだったマツダにとって、世界で最も伝統ある耐久レース「ル・マン24時間レース」は、いつか挑戦すべき大きな目標でした。

 

初参戦の1974年以来、予選通過さえままならなかった苦難の時代もありましたが、マツダは毎年挑み続けることをやめませんでした。

 

1982年の初完走、1983年のクラス優勝、1987年の日本車史上最高位(7位)と着実に結果を残し、搭載エンジンも、2ローターから3ローター、4ローターへと進化していきました。

 

1990年からは、悲願の総合優勝を目指して技術開発やチーム体制を強化。

通算13回目の出場となった1991年のル・マンにおいて、「マツダ787B」が25万人の大観衆の前で、フィニッシュラインをトップ通過したとき、マツダが長年追い続けてきた夢がついに実現したのです。

ル・マン24時間耐久レースマツダ787B総合優勝 ル・マン24時間耐久レースマツダ787B総合優勝
(写真:総合優勝を果たした、787B(55号車))

 

「AUTOMOBILE COUNCIL」では、日本車として初めて総合優勝を果たすことができた、このマシン「マツダ787B(55号車)」 を展示いたします。

ル・マン24時間耐久レースマツダ787B総合優勝

 

皆さん、いかがでしたでしょうか?

 

「AUTOMOBILE COUNCIL」のマツダブースでは、ご紹介したクルマを含む以下の展示車と、その歴史を熱く語る社員が、皆さんのご来場を心よりお待ちしております。

 

<ロータリーエンジン関連>

  • 「コスモスポーツ」(試作車)
  • 「コスモスポーツ」(量産車)
  • 「ファミリアプレスト ロータリークーペ」
  • 「ファミリアプレスト ロータリークーペ(レース仕様車)」
  • 「サバンナRX-7」
  • 「マツダ 787B (55号車)」

<その他>

  • 「ユーノスロードスター V-Special」

 

そして、クルマだけではありません!

 

ロータリーエンジン開発の裏側にある、“飽くなき挑戦”の歴史について、様々なシーンを紐解く写真展示や、開発当時の試作エンジンなども展示する予定です。

 

こちらについては、後日ブログにてじっくりご紹介する予定です^^ 
どうぞお楽しみに。

 

AUTOMOBILE COUNCIL 2017概要
日程:2017年8月4日(金)~6日(日) 9:00~18:00
会場:幕張メッセ  4・5ホール
主催:AUTOMOBILE COUNCIL実行委員会
イベント公式サイト: https://automobile-council.com/
※実施内容は諸般の事情により変更する場合があります。最新情報については公式サイトをご確認ください。

カテゴリー:イベント