MAZDA BLOG
2016.4.21

新世代四輪駆動システム「i-ACTIV AWD」の開発が、2015年度日本機械学会賞をいただきました。

どんな路面状態でも、思いのままの走りを安全に楽しんでいただきたい。

そんな想いを込めて開発した新世代四輪駆動システム「i-ACTIV AWD(アイ・アクティブエイダブリュディ)」。

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この新世代四輪駆動システム「i-ACTIV AWD」の開発において、マツダの研究者5名が社団法人日本機械学会より、「2015年度日本機械学会賞(技術)」をいただきました。

また同時に、緊急時の操舵アシスト技術と人間の感性に合ったステアリングホイールの特性に関する研究で、それぞれ「日本機械学会奨励賞(技術)」を受賞しました。

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日本機械学会賞は、一般社団法人日本機械学会により、「日本の機械工学・工業の発展を奨励する」ことを目的として1958年に設けられ、毎年、優秀な論文や技術などが表彰されています。

マツダ社員が日本機械学会賞(技術)を受賞するのは通算10回目で、この5年間では、「SKYACTIV-G」(スカイアクティブジー)」、「SKYACTIV-D」(スカイアクティブディー)」「SKYACTIV-DRIVE(スカイアクティブドライブ)」に続き、4回の受賞となります。なお、表彰式は、2016年4月21日(木)、明治記念館(東京都港区)で行われます。

■日本機械学会賞(技術)

受賞対象:路面摩擦の変化に瞬時に対応する走破性能と燃費性能を両立する新型四輪駆動システムの開発

受賞者:マツダ株式会社 ドライブトレイン開発部 土井 淳一(どい じゅんいち)、松田 光伸(まつだ みつのぶ)、八木 康(やぎ やすし)、三戸 英治(みと えいじ)、丸谷 哲史(まるたに てつし)

主な評価内容
走行中の路面状況やタイヤのスリップ予兆などをリアルタイムで検知し、最適な駆動力を配分することで、走破性・操縦安定性と燃費を両立させた点など。

「i-ACTIV AWD」の特徴と魅力を動画でご紹介しています。

■日本機械学会奨励賞(技術)2件

受賞対象:緊急時のドライバー回避操作分析に基づく操舵アシスト制御の開発

受賞者:マツダ株式会社 技術研究所 高橋英輝(たかはし ひでき)

主な評価内容
前方障害物との衝突回避におけるドライバーの回避操作と事故の因果関係を定量的に分析し、事故要因を明らかにした上で、事故防止に効果的な操舵アシスト制御手法を考案し、事故回避成功率が向上することを示した点など。

 

受賞対象:人間の知覚特性解明による感性に合ったステアリングホイールの反力設計手法の開発

受賞者:マツダ株式会社 技術研究所 竹村和紘(たけむら かずひろ)

主な評価内容
ステアリングホイール操作について、人間の反力知覚特性をモデル化し、感性評価の推定式を用いた反力の最適設計法を提案。感性にあった操作機器の特性導出ができる可能性を示し、設計段階で人間の感覚を予測し、開発効率化を実現した点など。

なお、「日本機械学会賞(技術)」は、機械工業に関し、数年以内に完成した新技術、新製品、システムの開発に授与されるもので、評価項目は①独創性,新規性 ②品質または性能の相対的優秀性 ③生産性の向上を通して経済および社会への貢献 ④機械工学・工業との関連性 ⑤波及効果または実績により選定されます。

また、「日本機械学会奨励賞(技術)」は、機械工業または広く産業社会に関わる主として技術上の業績(新技術、新製品、新製造法の開発等)をあげた新進会員個人に授与されるもので、評価項目:①独創性,新規性 ②発展性 ③機械工業または広く産業社会への貢献度により選定されます。

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(受賞者:左から八木 康、三戸 英治、松田 光伸、土井 淳一、丸谷 哲史)

マツダは、今回の受賞を励みに、さらなる安全技術・環境技術の向上をめざした開発を継続し、走る歓びをお届けすることで、お客さまに選ばれ続けるオンリーワンのブランドになることを目指していきます。

■マツダの新世代技術サイト 「テクノロジー」
http://www.mazda.com/ja/innovation/technology/ (マツダオフィシャルウェブサイト)

■マツダの研究開発の成果の詳細「マツダ技報」
http://www.mazda.com/ja/innovation/technology/gihou/ (マツダオフィシャルウェブサイト)

カテゴリー:クルマ