フランスでルマン24時間レースを観戦!東日本大震災被災児童自立支援プロジェクトSupport Our Kidsをレポートします。
先日こちらのブログで動画をご紹介した、東日本大震災被災児童自立支援プロジェクトSupport Our Kids。
マツダは海外ホームステイや駐日大使館内での異文化交流を通し、将来の東北の復興を担っていく子どもたちを応援しています。その一環で先月2015年6月に実施「海外ホームステイプログラム」の様子をご紹介します。
3回目を迎えた今回は、13歳から18歳までの10名が参加しました。
出発の前日は、緊張の面持ちだった子ども達ですが、事前研修では真剣なまなざしで、志望動機や目標をこう語りました。
「まだ夢や進路がぼんやりとしているので、少しでも何かをつかみたいと思い応募しました。震災について、そこからの復興のことをフランスの方に伝えたいと思っています」
そして、いよいよフランスへ旅立ちます!
到着後、まずはパリ市内を観光。そして現地の学生と文化交流、語学研修などを経て、ルマンに移動します。
プレゼンテーションのため、在フランス日本大使館を訪れると、復興を願ったフランスの子ども達から届いた絵やプレゼントが!中には千羽鶴もあり、東北への支援の想いを改めて感じたと参加した子どもたちは口々に話していました^^
そして、ルマン24時間レースのサーキットに隣接した、アラン・プロスト・レーシングカートサーキットで、カート体験。
今回はレース形式のトライアルにチャレンジ。スタートはもちろんルマン式、振り下ろすフランス国旗を合図に、子ども達はグリッドに向かってコースの外側から走り、マシンに飛び乗って走り出し、体重移動を巧みに使ってコーナーを攻めていきます!
後半は往年のマツダドライバーも参戦!
初のカートに最初はとまどいながらも、すぐに慣れてフランスの風を体で感じ、とても楽しみました^^
約1時間にわたってカート体験を満喫したのち、全員で本物のポディウムに登り、完走記念のカップを受け取りました。
初めての「走る喜び」、「人馬一体感覚」を体験した子ども達の表情は、とっても満足そう。
「初めは怖かったけど、慣れたらとても楽しかったです。 ぜひ日本に帰ってからまた乗りたいです!」と、「走る歓び」に目覚めた瞬間でした^^
6月13日は、いよいよルマン24時間レースです。観客席に座りレースのスタートを見学。サーキットに鳴り響くエンジン音、26万人の観客の声援、レースに挑戦する人々の熱気に、圧倒されました。
「初めての景色と音と空間に鳥肌が立った。」「今までクルマに興味がなかったのに、カートの楽しさとルマンのレースで、早く免許をとりたくなった。」「ドライバーだけじゃなくて、周りで支える人の人数を見て驚いた。テレビではわからない本場の裏側を観られて感動した。」と、一気にクルマやモータースポーツの魅力を感じてくれたようで、嬉しく思います^^
トヨタGazooレーシングのチームの方々にも歓迎していただき、最新マシンの見学や、以前優勝を争った片山右京選手がルマンの厳しさや楽しさを教えてくれました。
そして、レースを終えてボロボロになったマシンを見た子どもたちは、「勝つことだけが大切ではなく、走り切ることが大切たど知った」と、語り合いました。
そして、現地でお世話になった方々とお別れの時です。子ども達は出会いや経験、支援への感謝の気持ちを伝え、温かいエールを受け取り、フランスを後にしました。
最後に、チームリーダーの栗原(くりはら)さんは、
「フランスに行く前は、震災という出来事に対して、具体的に自分が何をしていいのかが分かりませんでした。でもフランスに行って、フランスの方たちの支援や想いを知り、こんなにも支えられていたということを知り、次の世代にしっかりと伝えていきたいと思いました。そして、世界は広いということ、同じ日本人が世界でも頑張っていること、視野を広くもってチャレンジすることの大切さを伝えたいです」と、キラキラとした目で語ってくれました^^
今回のプログラムの様子をこちらの動画でご紹介しています。
レース体験、ルマン24時間レースの観戦をはじめ、古城めぐりのフランス観光など、今回のプログラムの様子をご覧いただけます。
この2週間で10人は、出発前とは見違えるほどに逞しくなり、輝きを増していました。未来に向かってチャレンジする子ども達へ、大きなご声援をお願いします。
▼ Support Our Kidsについて、詳しくはこちらをご覧ください。(マツダ公式ブログ)
https://blog.mazda.com/archive/20150527_01.html