マツダのDNAを伝承!将来のモノ造りを担う高校生がコスモスポーツのレストアを体験
長く乗ったマイカーが、新車当時の輝きに戻れば・・・そう願った方も多いのではないでしょうか!?
現在、マツダ社内の有志が集まってレストア(古いクルマの復元作業)を行っています。そのクルマはなんとコスモスポーツ!若手社員の提案が実現したこのプロジェクトは、自ら手を上げた20名でスタートしました。レストア作業を通して、脈々と伝わる哲学や思想を理解し、社員自身がマツダをもっと好きになる。そして、次世代に、そのスピリットを伝承していくことを目指しています。
そして先月、将来のモノ造りを担う高校生のみなさんにも「ものづくりの奥深さ」を体感いただくべく、レストア作業を体験していただきました!
参加したのは、地元広島市立広島工業高校の自動車部のメンバー8名。体験するのは、ボディ・シャシーパーツの磨きと洗浄、そしてエンジンパーツの計測です。作業前には、部品構造や作業の詳細、さらに安全についてレクチャーを受講。高校生のみなさんは、真剣な眼差しで聞き入っていました。
真剣に作業に集中していた2年生の北川拓登(きたがわ ひろと)さんに感想を伺いました。
「クルマが大好きで、滅多にできない体験なので応募しました。特にエンジンに興味を持っていますが、ロータリーエンジンは初めてです!」
(左写真:4人1組で洗浄作業に参加する学生のみなさん、右上が北川さん)
また、2年生の福嶋虎雅(ふくしま たいが)さんは、
「普段も実習車が壊れるとオーバーホール※しているので、その経験を活かして作業をしたいです。レストアの大切さに触れられたので、将来同じような企画をやってみたい。」と、将来への意気込みも話してくれました。
※機械製品を部品単位まで分解して掃除をし、再度組み立てて新品時の性能に戻したり近づけたりする作業
(右写真:4人1組で磨き作業を行う学生のみなさん、右手前が福嶋さん)
今回の体験を通して、高校生のみなさんには、ものづくりの楽しさと奥深さに触れていただけたようです。夏休みのいい思い出になれば嬉しい限りです!
この、今回マツダで実施している「コスモスポーツのレストアプロジェクト」。生産から50年近く経つこのクルマが、どのように蘇るのでしょうか・・・まだまだ作業中ですが、途中経過をちょっとだけご紹介!
このプロジェクトのミッションは、歴史を彩るクルマのレストア作業を通して、ものづくりに込められた熱意や挑戦を肌で学びとること。そして、その体験を周りのマツダ社員に伝えることです。「飽くなき挑戦」などに代表するマツダのDNAを、将来にわたって広くお客様にお届けしたいという想いで取り組んでいます。
それでは、実際のレストア風景をご紹介します!
エンジンを取り外し、さらにシャシーを分解します。さびついた部分もあり、慎重に作業を進めます。
(写真左:足回りの分解作業、写真右:エンジンの取り外し作業)
交換が必要か、磨いて再利用できるかなど、1部品ずつ確認。当時の図面や資料を見ながら、部品の良し悪しを見極めます。地道な作業が続きます。
(写真左:メーター類の配線や通電を確認、写真右:実物と資料を見比べて確認)
そして、いくつもの苦難を乗り越え、こんなにも細かく部品を分解することができました。
現在も着々と進行しているレストア作業。完了後には社内外でのお披露目を計画しています。その模様もレポートしたいと思いますので、お楽しみに!
今回のレストアプロジェクトのように、マツダでは社員自らマツダの商品やものづくりの考え方を深く理解する取り組みを行っています。その一環として制作された「マツダの歴史とスピリット」をまとめた社内用動画をご紹介しますので、ぜひ、ご覧ください。