MAZDA BLOG
2015.2.23

【メキシコ新工場#12】国境を越えて「日本のモノ造り」を伝承する匠にインタビュー!

オーラ・アミーゴ!!早いもので、今年も2月。
2012年からレポートしてきたメキシコ新工場。今年も引き続きご紹介してまいります!

昨年2014年10月に、新型Mazda2(日本名:マツダ デミオ)の生産開始したメキシコ新工場。このエンジン加工工場で、国境を越えて「日本のモノ造り」を伝承する、久延剛(くのぶ つよし)さんの仕事への想いをご紹介します!
久延さんの使命は、日本の本社工場で実践するエンジン加工の技術を、メキシコ新工場に根付かせること。
高品質なクルマを、「安全」かつ「誠実」にお客さまにお届けするために、日々奮闘しています。

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メキシコへの赴任が決まったのは、2年前。新工場のエンジン加工を任されることとなった当時を、笑顔ながらも真剣な眼差しでこう振り返りました。

「話をもらった時には、責任の重さをひしひしと感じました。現地の環境に適したマツダの生産方式とは?どうすればメキシコに根付かせることができるかなど、じっくり考えました。」

「現地のエンジニアと絆を深めるために大切なことは『一緒に飲んで食べて踊る事』。会社では解らない一面がみえ、相互理解にはやはり欠かせません。何かとイベントを企画してはきっかけを作っています。量産を開始する際にはイベントを開き、みんなでお祝いしました。考え方や文化の違う人々とコミュニケーションが出来る機会が頂けたことを感謝しています。」

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その親しみのある笑顔と温和な人柄から現地のスタッフからも慕われる久延さん。若かりし頃の思い出も聞きました。

「マツダに入社したのは1986年、今から29年前です。入社直後の配属先は防府中関工場の変速機の機械加工。学生時代に学んだ『歯車の知識』を活かして直ぐに一人前になれると考えていましたが、現実は、毎日失敗の連続でした。そして、不良も解決できないから、上司から怒られてばかりでした。」
「また、現場のオヤジさん達ともよく喧嘩しました。当時の私は、現場の事情を知らない上に、相手の話をよく聞かない。先輩方からすると、相当な生意気者だったと思います。それでも、先輩方は、現場の事実を根気強く教えてくれました。ありがたいことに、今でも年賀状で繋がっています。」

今後、メキシコで取り組みたいこと、そして、チャレンジしたいことをたずねました。

「マツダ人がモノ造りの現場で築いてきたDNAを、メキシコ現地の社員にしっかり伝え、根付かせていきたいです。現地社員が主体的に工場を創り出すことで、本社工場以上の品質レベルを誇る工場に成長してもらいたいですし、現地のエンジニアのみなさんが、現場で指揮している姿が早く見たいです。」

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「また、私個人のチャレンジテーマは、スペイン語です。通訳さんのサポートなしでも仕事が出来るレベルになりたいです。そうすれば、現地社員のみなさんとのコミュニケーションも拡がり、業務効率は上がることは間違いありません。もちろん、会社以外の生活も、もっと楽しくなりますよね(笑)」

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「メキシコの匠」は、メキシコの太陽に負けないくらいポジティブなのでした。

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2012年から発信している「メキシコ新工場 現地レポート」はこちらからご覧いただけます。

大切な水を守る社会貢献活動や、建設時設置された神棚のテキーラ、社員食堂に並べられたガイコツなど、読んでいるだけで温かい気持ちになれるメキシコ情報をご紹介しています。
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また、広島県立美術館では、2015年1月20日から6月7日まで、グアナファト州紹介展「グアナファト・広島 友好の懸け橋:11653km」を開催しています。

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会場では、グアナファト州で締結された友好提携の内容や調印式の様子、そして、広島県とグアナファト州の交流などを紹介しています。広島に来られる際は、是非、お越しくださいませ。

▼広島県立美術館ウェブサイト:http://www.hpam.jp/

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カテゴリー:ストーリー