マツダUSAオフィシャルチーム「マツダ・モータースポーツ」 ~20歳のエースドライバーが志す「飽くなき挑戦」スピリット~
「IMSAウェザーテック選手権」は、デイトナ24時間レースやセブリング12時間レースも含まれるスポーツカーチャンピオンシップ。
今回は、このアメリカ最大のモータースポーツイベントに挑戦する、マツダUSAのオフィシャルチーム「マツダ・モータースポーツ」のエースドライバーのひとり、トリスタン・ヌネス選手と、彼が率いる社会貢献活動をご紹介します。
(写真左:今年はマツダ・プロトタイプ2台がエントリー)
(写真右:マツダUSA公式ドライバー トリスタン・ヌネス選手)
トリスタンは、今年エントリーしている2台のレースカーのうち、55号車のセッティングとタイムアタックを担当。そんな大役を任せられるエースの存在でありながら、彼はまだ20歳になったばかりの青年です。
幼い頃からモータースポーツに親しんでいた彼は、レーシングカートで非凡な才能を発揮すると、2012年には16歳で、マツダUSAが支援するIMSAプロトタイプライト選手権のチャンピオンに。
そして、2013年からマツダ・モータースポーツのレギュラードライバーに抜擢されました。
(写真:右がトリスタン選手。先輩ドライバーの薫陶を受けてメキメキと急成長。チーム加入4年目で、エースに。)
そんなトリスタンが自身の人生訓として決めている信条は、「Never stop challenging (飽くなき挑戦)」です。
その理由は、マツダ・モータースポーツの代表、ジョン・ドゥーナンが常々チームメンバーに伝えているこの言葉。
「1991 年のルマン24 時間優勝で証明したマツダの先輩達のスピリットを我々も受け継いでいこう。どんな困難があっても前向きに進もう」
トリスタンは、「去年までのディーゼルレースカーの開発に携わって当初はトラブルに苦しみましたが、全ての経験が自分にプラスになると信じてチャレンジしてきました」と語っています。
(写真左:ヘルメットには“飽くなき挑戦”の文字が。)
(写真右:マツダ・モータースポーツのチームメンバー)
実はトリスタンは、トップチーム昇格当時からアメリカ国内の雑誌などで取り上げられている人気者なんだとか。その理由の一つに、彼自身が推進者となって行う社会貢献活動「Don’t text and drive」があります。
「身近な人の体験談から、クルマを運転中についスマホを操作する、”ながら運転”の危険性を伝え、事故防止を啓蒙する運動をスタートしよう、と思いつきました。多くの人の命を守るとっても大切なプロジェクトです」とそのやりがい語ります。
(写真左:「Don’t text and drive」の活動ポスター)
学校など高校生が集まる場所へ出向いて講義を行っているほか、ウェブサイトで募金を募るなど様々な場所で活動を行っています。
この活動は地元新聞や雑誌にも紹介され、ついには全国放送のテレビ番組でも紹介されました。
それが評価され、本年4月にはホワイトハウスで開催されたイースターイベント(エッグロール)に招待されたそうです。
トリスタンは、「大変光栄なことです。ホワイトハウスでエッグロールのホストを務めるなんて夢のような話です。」とやや興奮気味に語っていました。
(写真左:イースターイベントの様子)
(写真右:社会貢献活動の様子)
社会貢献活動を積極的に行っている、トリスタン。もちろんレーシングドライバーとしても活躍しています^^
7月3日にニューヨーク州で開催された「SAHLEN’S SIX HOURS OF THE GLEN (ワトキンスグレン6時間レース)」では、マツダ・プロトタイプ55号車で予選アタックを担当。
マシントラブルの発生で、惜しくも完走はできませんでしたが、スピン後の怒涛の追い上げなど力強い走りを見せてくれました。
(ル・マン24時間レースで優勝した787Bカラーに塗装したマツダ・プロトタイプ55号)
残り30分でリタイアという残念な結果となりましたが、いつでもポジティブ思考なトリスタンは、にっこり笑ってインタビューに答えました。
「レースはスタート直後から接戦でしたが、エンジニアがクルーが素晴らしい車を仕上げてくれたお蔭で勝てるペースで走ることができました。途中のスピンやマシントラブルは残念でしたが、チームは皆良い仕事をしてくれました。次のレースは僕らが得意としているハイスピードコースなので、絶対に良いレースになるので楽しみです。」
今後もマツダとマツダUSAはIMSAウェザーテック選手権の優勝を目指し、チームやドライバーと共に「飽くなき挑戦」を続けていきます。
マツダ・モータースポーツのエース、トリスタン・ヌネスの今後の活躍に、是非ご注目くださいね^^
トリスタンの活動をまとめた動画をご紹介します。迫力あるレースのシーンもぜひご覧ください。
▼【デイトナ24時間レース】マツダUSA公式チーム、プロトタイプ2台で参戦しました。
https://blog.mazda.com/archive/20160225_01.html
▼【セブリング12時間レース】大荒れの展開に! ~日本人女性レーサー井原慶子選手も出場しました~
https://blog.mazda.com/archive/20160408_01.html