CX-30 開発Stories: CX-30の誕生ストーリー
昨年10月に発売した「MAZDA CX-30」。
このクルマに込めた想いや、こだわりを連載で紹介する「CX-30 開発ストーリー」。
1回目のブログでは、 開発主査の佐賀 尚人(さが なおひと)が語る、CX-30の誕生ストーリーをご紹介します。
<目次>
1: CX-30とはどんなクルマ?
2: 誰もが安心して楽しめるクルマに
3: CX-30を通して人と人との絆が深まる
1: CX-30って、どんなクルマ?
「大人になると、心のゆとりを忘れる瞬間って、ありませんか?」
大人になると、仕事で多忙を極めたり、家庭で子どもの成長に日々幸せを感じつつも、日々の忙しさに追われ心のゆとりを忘れそうになったりするのも事実。
「たとえば、お子さんのいる家庭だとしたら、朝起きて子どもを起こして学校に行かせ、そして夜寝かせるまでの時間、それはもう目まぐるしい大変忙しい時間ですよね。家族にとって大切な日があわただしく過ぎ、パートナーとじっくり向き合う時間もなくなる。季節がめぐると『そろそろあの花が咲くな』って、昔は楽しみにしていたはずなのに、いまでは目の前に咲いている花にも気付けなかったり。。。
CX-30は、やりたいことを見つけて一生懸命仕事したり、恋人から夫婦になったり、子どもが生まれたり、そういった「人生の転換期」にある人たちにとって、安心して乗り続けてもらえるクルマを目指しました。
CX-30があることで、毎日の生活に少しゆとりが持てる、そしてそこから何か新しい楽しみが生まれる。そして、転換期もめいっぱい楽しんでもらえたらなと思っています」
マツダでは、これまでも人を中心にしたクルマづくりをしてきましたが、CX-30では、よりそれを深めています。
どこへでも身軽に自由に行けるよう、クルマの大きさをできるだけ小さいサイズに収めました。そうすることで、細い道路でも不安なく入って行くことができるし、サイズが規定されている駐車場にも迷わず停めることができる。
一方、クルマ自体はコンパクトなのに、室内は大人4人が充分に座れる広さも大事にしています。人がきちんとした姿勢で座れるように工夫し、クルマの構造を見直しました。少しずつ創意工夫を積み重ねることで、誰もがゆったりと過ごしやすい空間を実現しました。
荷室はヤングファミリーの日常で使うような必要な荷物がすっぽり入るように研究し尽くし、重い荷物でも、すんなり積み込める高さを追求しました。加えて、ドライバーだけではなく、乗員全員が快適に過ごせるようなさまざまな工夫をしています。
例えば、室内がとても静かなことに加えて、前後席の人それぞれが適度な距離感になっているので、会話も楽しんでいただけます。
2: 誰もが安心して楽しめるクルマに
子どもの送り迎えなどで苦労されている方もいらっしゃるかもしれません。「運転をするだけで気を使うので、なかなか子どもたちの話を聞いてあげられる余裕がない」「ベビーカーなどのさまざまな荷物の積み下ろしや、狭い道での運転や、苦手な駐車もこなさなくてはならない」「子どもの声がうまく聞こえないから、つい大声になってしまう」など、気持ちを焦らせるものがたくさんあって、どんどん余裕がなくなっていくこともあると思います。
CX-30では、そういった不安をひとつずつ解消したいという思いを込めてつくりました。
「マツダは、『人馬一体』や『走る歓び』というコンセプトを掲げているので、スポーツカーやクルマ好きのクルマというイメージを持たれている方もいるかもしれません。でも、決してそうではなくて、実は、そういったものに馴染みのない方にこそ、乗ってその良さを感じてもらいたい。
CX-30はまさにそうで、運転が得意でないと感じている方にも『あ、自分にも運転できそう』もしくは『してみたい』と思ってもらえるようにつくりました」
「CX-30に乗っていると、不思議と車内が安心感に包まれる。ドライバーだけでなく、乗っている人たちみんながリラックスできる。静かな室内、そして滑らかな乗り心地。いつの間にかすっかり体をクルマに預けていた」そんな風に感じていただければと思います。
不安が消えると、きっと日常の色々な出来事も上手く回り出します。まわりの景色にも気づく。子どもの声も聴こえるようになっていく。ここでは桜がきれいに見られるんだ。今度、家族や友人とキャンプに来ようかな。もう九九も全部言えるようになったんだね。安心感につつまれ、いつのまにか車内があたたかくなっていく。
それこそが、CX-30が生み出す価値だと考えています。
3: CX-30を通して人と人との絆が深まる
私たちは決して高性能なクルマを作るための技術を開発しているわけではないんです。
すべては私たちのクルマを選んでくださる誰かのために。クルマに乗っている時間をより心地よく過ごしてもらいたい。もちろんそれは、運転している人だけではなくて、助手席にいる人も、後席にいる人も一緒です。
ドライバーはスムーズに運転できるからどこへでも行きたくなる。気持ちに余裕が生まれるから、同乗している家族や友人たちとも話がはずむ。クルマを通して人と人との絆が深まるシーンがもっと増えていくんじゃないかな、と。
そして、ガレージに置いてあるCX-30を毎日ちらっと見るだけでも、微笑んでしまうような。そういうすべての時間を含めて、CX-30を通して心地いい、もっと乗っていたい、どこかへ行ってみたい、そういう気持ちになってもらいたい。
誰とでもどこへでも自由に走り出せて、未来を描けるようなクルマ。
それがCX-30だと思っています。
CX-30の詳細は、こちらのマツダオフィシャルサイトをご覧ください⇒https://www.mazda.co.jp/cars/cx-30/