発売から30年を迎えた3代目「RX-7」
2021年12月1日、3代目「RX-7」が1991年の発売から30年を迎えました。
今回のブログでは、今なお色褪せない魅力を持つスポーツカーRX-7について、写真を中心に初代から振り返ります。
アンフィニRX-7
スタイリッシュでコンパクトな車体に12A ロータリーエンジンを搭載した初代「サバンナRX-7」が誕生したのは1978年のことです。
洗練されたウェッジシェイプのスタイル、ロータリーならではの走りの良さが国内外のスポーツカーファンに歓迎されました。
初代サバンナRX-7
後にターボモデルも追加し、RX-7は国内外のモータースポーツでも活躍。
軽量なため良好なパワーウェイトレシオで俊敏に走り、多くのドライバーに愛されました。
ルマン24時間レースにも参戦したRX-7(写真右)
初代から米国IMSAシリーズレースで活躍、2代目RX-7参戦時にIMSA通算100勝に到達
2代目サバンナRX-7
1985年発売の2代目RX-7では排気量の大きい13Bロータリーエンジンとツインスクロールターボシステムを搭載。
インタークーラーに空気を導くためボンネットに開口部を設けています。
オープン走行が楽しめるカブリオレも追加されました。
2代目サバンナRX-7
そして3代目RX-7は「アンフィニRX-7」として、日本のバブル経済末期1991年に登場しました。
同年6月にルマン24時間レースで優勝したマツダ787Bとともに、秋の東京モーターショーの華やかな賑わいの中で展示され、12月に発売されます。
1991年東京モーターショーに発売前に出展
2ドア、リアガラスハッチ、リトラクタブルライトを装備する特徴は、歴代RX-7と同じですが、流れるような曲面のボディデザインが話題になりました。
レスポンスの良さとハイパワーを両立する、シーケンシャルツインターボと組み合わせた13B-REWロータリーエンジンをフロントミッドに搭載。
理想的な重量配分を実現しました。
ボディ構造の軽量化設計はもちろん、サスペンションやボンネットには軽量なアルミ合金が多く使われ、操縦性能を高めていました。
駆動系やブレーキも強化。インテリアもドライバーオリエンテッドなデザインにまとめられています。
シート構造に至るまで軽量化が進められました。
3代目RX-7は、その後、段階的に排ガス規制が強化される中で2002年に生産を停止。
規制に適合する新しいロータリーエンジンRENESISは後の4ドアスポーツカーRX-8に搭載されました。
30年の時を経て今なお多くのドライバーの皆さまに大切にお乗りいただいており、感謝申し上げます。
マツダのクルマを愛してくださるすべてのお客さまの心に向き合いたい。新しいクルマだけではなく、古いクルマをも大切にできる社会を育みたい。
そんな想いのもとRX-7に長く乗り続けていただくため、復刻パーツの再生産をしています。
詳しくはこちらよりご覧ください。
https://www.mazda.co.jp/carlife/classicmazda/rx-7/parts
現在、3代目RX-7をドライブすると、時代が変わっても色あせないものがあることに気付きます。
クルマ本来の自由で本当に価値あるものを大切にしたい。20世紀生まれのスポーツカーをドライブした後、そんなことを考えました。
一期一会。スポーツカーをドライブしてみませんか?
【RX-7】
(RX-7としては3代目。1991年12月発売。広島本社工場製。2002年生産終了)
RX-7は、当社を代表する本格スポーツカー。2人または4人乗り。1997年に「アンフィニRX-7」から「RX-7」に車名変更し、エンブレムのデザインも変更されています。
2ローター・ロータリーエンジンとシーケンシャルツインターボシステムを組み合わせてフロントミッドシップに搭載。後輪駆動。最高出力255PS(後に265PS、280PS仕様を設定)。手動5速または自動4段変速機。強化クラッチを採用。パワープラントフレーム採用。
1996年商品改良
2001年特別仕様車 RX-7「スピリットR」タイプA