マツダとミズノが共同開発した “クルマと通じ合う” ドライビングシューズを発表
マツダとミズノ株式会社(以下、ミズノ)が、両社の技術とデザインの粋を結集し開発した「マツダ/ミズノ ドライビングシューズ」を発表しました!
クラウドファンディングサービス「Makuake(マクアケ)」にて、本日14時から予約受注を開始。2022年3月末より、順次お届けする予定です。
※多くの予約受注をいただき、誠にありがとうございました。
7/11に生産予定数に達したため、予約受注を終了させていただきます。
クルマのマツダと、スポーツのミズノ。
一見関係ないように思われる両社が、なぜ共同開発をすることになったのか?また、どのようなところにこだわってシューズを作り上げたのか? 異業種コラボレーションの裏側を、ぜひご覧ください!
マツダはこれまで、コーポレートビジョンに基づき、クルマ本来の魅力である「走る歓び」にあふれたカーライフを提供してきました。
今後はクルマだけでなく、お客さまの人生を彩るさまざまなライフスタイルアイテムや体験を通じて、お客さまの人生にさらなる輝きを提供していくことを目指しています。
その一つが、本日発表した「マツダ/ミズノ ドライビングシューズ」 です。
マツダとミズノの出会いは、2015年。
人間中心のクルマづくりで、人馬一体の走りを追求する自動車メーカーのマツダと、スポーツ品開発のために人の動きを研究し、人と用具の調和を追求するミズノは、さまざまな分野においてエンジニアの技術交流を行っていました。
そんな中、「人間中心のモノづくり」という共通の開発思想を持つことから、エンジニア同士が意気投合し、両社の技術を結集して「走る歓び」を提供するドライビングシューズの開発が始まりました。
このドライビングシューズが目指したのは、”クルマと通じ合う” という新しいコンセプト。
日常での快適な歩行とダイレクトなペダルフィールを両立すると同時に、ペダル踏み込み量のコントロールのしやすさやペダル踏みかえのアシストを狙った、クルマを愛するお客さまの生活に寄り添った一足です。
その運転体験を支える、3つの技術についてご紹介します。
1. ペダルのコントロール性を向上する「背屈サポートアッパー」
マツダでは「理想の運転姿勢」を目指して技術開発をしてきましたが、ペダルのコントロール性にはシューズの影響も大きいということがわかっていました。
一方、ミズノでは、競泳水着などの開発で培った「姿勢制御技術」を持っており、この考え方をドライビングシューズに応用できないかと考えました。
足でペダルを操作する際、足首を軸とした「底屈(ていくつ)」「背屈(はいくつ)」という動作を行います。
ペダルを踏みこむ動作が「底屈」、つま先を引き上げる動作が「背屈」です。
読者のみなさまも運転時に感じられていると思いますが、足には自重があるため、底屈よりも背屈のほうが負担が大きい動作となります。
そこで、シューズアッパーの足首部の側面に背屈(つま先を引き上げる動作)をアシストする「ストレッチパーツ」を採用し、背屈をつかさどるすねの筋肉(前脛骨筋)の働きを助けることで、アクセルペダルとブレーキペダルの踏みかえをしやすくします。
写真左:黄色の箇所がストレッチパーツ
ペダルを踏み込む際にはこのパーツが伸びるのですが、その際に元に戻ろうとする力によってつま先を引き上げる方向に筋力をアシストし、ペダルコントロール性をより緻密にします。
一方で、ペダル踏み込み時、つまり底屈時には、人間のアキレス腱の部分は縮みます。
この足の動きにシューズをしっかり追従させるため、アキレス腱部分には「ジャバラ構造メッシュ」を採用。
底屈時のシューズの変形を吸収し、シューズアッパー全体の変形を抑えることで、シューズのフィット感を維持し、快適な運転をサポートします。
写真左:黄色の箇所がジャバラ構造メッシュ
2. ペダルフィールと日常使用を両立する「MIZUNO COB」
2つ目のポイントは、足裏への情報伝達です。
従来のドライビングシューズに多く見られる薄く硬いソールは、歩行などの日常使いには適していないという課題がありました。
「マツダ/ミズノ ドライビングシューズ」のソールには、十分なクッション性を確保しながらも足裏の情報伝達性を向上する「MIZUNO COB(ミズノコブ)」を採用。
人間の足裏の感覚特性に基づいて、足裏と接するミッドソールの上面に特殊な凹凸構造を配し、アウトソールから入力される情報をより正確に伝達します。
これにより、日常履きに使える快適さを持ちながら、運転時にはペダルからのフィードバックをダイレクトに感じることができます。
3. かかとの安定感と軽快なペダル操作を両立する「ラウンドソール」
最後のポイントは、床面への足の接地を安定させながらスムースなペダル踏みかえ操作をサポートする「ラウンドソール」です。
かかと部分に丸みを持たせてアッパーまでアウトソールを巻き上げることで、床面との接地面積を増やしつつ足を回転しやすくし、安定したペダル踏み込み操作とスムーズな踏みかえ操作を両立します。
このアウトソールの造形にはクルマの設計技術を取り入れ、三次元の滑らかな立体形状としました。
つま先からかかとまでの剛性バランスを考慮した形状や、ペダルとのグリップフィールの追求により、かかとは安定してフロアに接地しながら、スムーズな回転でペダル操作をサポートします。
両社のモノづくりの知見を具現化するアイテムとして開発した、今回のドライビングシューズ。
この未知の領域でマツダは、これまで一貫して追求してきた「人馬一体」の走りを、より高い次元で実現するためのシューズのコンセプト立案から、試作品を着用した走行時の機能・性能評価など、技術開発の全てをミズノと二人三脚で行いました。
シューズ開発と自動車開発には「フィット感」や「グリップ感」、「剛性感」といった共通の指標もありますが、生地を裁断し縫製して形を作り上げるシューズと、内装を含めて全て型もので製造する自動車の開発では、モノづくりのプロセスが大きく異なります。
共同開発を通してマツダは、革や伸縮素材の使い方など新たな知見を獲得することができました。
一方で、スポーツを中心にさまざまな商品を手掛けてきたミズノにとっても、今回のシューズ開発は新たなチャレンジでした。
というのも、シューズに対して何百kgという荷重がかかるスポーツでの動きと比べと、クルマのペダル操作でかかる力は数kg~数十kgと、とても微細な動作で成り立っているためです。
その非常に細かい感覚をどのように形にするのか?
開発を支えたのは、クルマの設計と同様「人中心の評価」でした。
例えば、今回のシューズに搭載しているソールの原型は、ミズノの職人が削って作成。
そしてマツダの開発ドライバーが運転したフィードバックから、課題を洗い出し、また設計に反映させるという試行錯誤を繰り返しながら、最終の形状が生まれました。
異業種ではあるものの、「人間中心のモノづくり」という共通の開発思想を持つからこそ、生まれたドライビングシューズなのです。
■マツダのデザイナーが本気で取り組んだ、美しいフォルムと質感
さらに今回のシューズでは、普段はクルマをデザインしているマツダのカーデザイナーが、シューズデザインという未知の領域に挑戦しました。
「機能を美しくデザインする」を合言葉に、これまでにご紹介したシューズの3つの機能を生かすスタイリングになっています。
クルマづくりで培ったこだわりを、どのようにシューズに注いだのか、後日ブログにてご紹介する予定ですので、どうぞお楽しみに!
冒頭でお伝えしたように、マツダとミズノにとって新しいビジネスへの挑戦であるこのシューズは、クラウドファンディングサービス「Makuake(マクアケ)」にて、「応援購入」を募るという手法で予約受注をします。
ぜひチェックしてみてくださいね!
トップアスリート向けシューズを生産するミズノの国内工場で、職人が一つひとつ丁寧につくり込み、お客さまにお届けします。
■「Makuake」プロジェクトサイト
https://www.makuake.com/project/drivingshoes/
※ご好評により、受付を終了しました。
■MAZDA COLLECTION(マツダオフィシャルサイト)
https://www.mazdacollection.jp/i/S002
商 品 名 : マツダ/ミズノ ドライビングシューズ
予約期間 : 2021年7月6日(火)~2021年9月15日(水)※ご好評により、受付を終了しました。
お届け予定 : 2022年3月末より順次
価 格 : 「Makuake」プロジェクトサイトをご確認ください。
サ イ ズ : 24.5~28.0cm (EE相当)
カ ラ ー : グレー×ブラック
素 材 : 甲材/天然皮革・合成皮革・合成繊維 底材/ゴム
質 量 : 約270g(27.0cm 片方)
原 産 国 : 日本