MAZDA BLOG
2022.10.26

「行きたいときに、行きたいところへ」 ~オーナーにきくMX-30 SeDVの魅力

突然ですが皆さまは、「Self-empowerment Driving Vehicle(セルフ エンパワーメント ドライビング ビークル)」(以下、SeDV)をご存じでしょうか?

SeDVとは、お客さまが自分の意志で移動したり、行動したりすることをサポートする選択肢の一つとしてマツダが提案する、手動運転装置付車です。

「自分の意志で行動する、移動する、イキイキと人生を楽しむ。そんなあなたを後押ししたい」という考えのもと、「マツダ車の価値/考え方に共感してくれる“全ての人”にクルマをお届けし、自分の意志で行動・移動・楽しむことに貢献する」ことを目指しています。

現在、マツダではこの手動運転装置付の車を、MX-30とロードスターに設定しています。

SeDV車MAZDA ROADSTER SeDV   MAZDA MX-30 SeDV

今回のブログでは、実際にMX-30 SeDVを購入されたオーナーの方に、購入した経緯や使用した感想など伺いました。お話しくださったのは、愛知県蒲郡市にお住いの山本真也(やまもと しんや)さん。

山本真也さん

山本真也さん

山本さんは先天性脳性まひで、体幹機能障害による歩行困難なため、車椅子を利用されています。高校まで愛知県蒲郡市で育ち、大阪の大学を経て、東京で就職。2012年には、セーリング競技でロンドンで開催された世界的大会にも出場されたご経験をお持ちです。

山本真也さん

山本さんは、今年の4月から蒲郡市に戻られ、8月にMX-30 SeDVを購入くださいました。

山本真也さんご自身の車で、取材会場にお越しいただきました

―今回、車の購入を検討されたきっかけは何だったのでしょうか。

「昔も車を運転していましたが、東京に暮らしていた間はしばらくの間、運転から離れていました。この春、地元の蒲郡市に戻ったことがきっかけになり、もう一度運転したいと思うようになりました。

蒲郡市は海と山に囲まれ、美しい景観が多く、温暖な気候でとても暮らしやすい街です。私は故郷の蒲郡が大好きです。自動車で運転してあちこちに出かけたくなったことから、車を購入することにしました。」

竹島(蒲郡市)竹島(愛知県蒲郡市)

―MX-30 SeDVを選んでいただいたポイントはどのようなところでしたか?

「いくつか探しているなかで、MX-30SeDVにとても魅力を感じました。試乗してみたら、まさに自分が描いていた通りのクルマでした。魅力をひと言でいえば、『ユーザーの立場を考え、ユーザーの声に応えてくれている』ことが分かるところですね。

MX-30 SeDVは、行きたいところへ、「いつでも」「一人で」に行くことができます。

今までは、クルマがないと誰かに送り迎えをお願いしていたので、『今、行きたい』を実現するのが難しかった。それが可能になったことは私にとって大きいことでした。そして、それを実現させる機能のひとつひとつにユーザー視点が織り込まれていることに好感を持っています。」

―山本さんが感じられているMX-30 SeDVの魅力や良さを教えてください。

このクルマの良い点は2つあると感じています。
1つめはステアリングにアクセルリングがついていることです。

交差点など曲がるときも、両手でハンドルを握って操作しながら、直感的にアクセル操作(加速)できるのが良いですね。ステアリングを両手で握ったまま、曲がりながら加速することもできるので、安心感があります。

操作感としても、ステアリングにアクセルがついているクルマが今までなかったが、実際に運転してみて、乗れば乗るほど便利だと感じています、期待以上でした!」

「アクセルリング」を押し込むことで加速します。

山本さんの運転

もう一つは、ドアが観音開きで、車椅子を運転席の後ろに積み込みやすいのも気に入っています。
今までの車では、運転席に座っている自分の上を通して車椅子を助手席に置く必要があったので、大変でしたが、MX-30では観音開きで開くことで載せやすく非常に便利です」

車椅子積載

もう一つ付け加えるとすると、アクセルペダルとブレーキペダルを使用する運転者にあわせて切り替えられるのも気に入っています。交代で運転ができます。」

運転切替

―改善すべきところはありますか?
「車椅子を自動で積載できる装置がほしいですね。ルーフ上のボックスに格納するものはありますが、車の見た目が大きく変わって目立ってしまいます。簡単で小さな装置で、積載をサポートする機能があると嬉しいです。あとは、雨天時の乗降の際に濡れてしまう点、車椅子を後部座席にのせるときにどうしてもクルマに汚れや傷がついてしまう点は、ユーザー視点で新たな提案を期待しています。」


―これからMX-30 SeDVでどのようなことをされたいですか?

「今は主に週末に使っていますが、これから色々なところに行ってみたいと思っています。車通勤もしてみたいですし、昔よく出かけていた渥美半島など遠出もしてみたいですね。 行きたいときに、行きたいところへ行くことができるのはワクワクします。」

実は、納車した次の日には愛知から岐阜まで行きました。岐阜のある大学で非常勤講師として、問題解決をテーマにした授業を行いましたが、私のMX-30 SeDVを実例として紹介させてもらいました。ユーザーの使い勝手を考えて、ユーザーの声に耳を傾ける大切さを伝えました。学生の関心も高いものでした。彼等にもユーザー視点をもった開発、ものづくりをしてもらいたいです」。

―山本さん、ありがとうございました!

山本真也さん

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MX-30 SeDVオーナーの方のお話、いかがでしたでしょうか。
商品についての詳細はこちらをご覧ください。

 

明日、10月27日より、新宿高島屋にて、今回紹介したMX-30 SeDVをはじめとする展示イベントを開催しております。
シミュレーター体験もできますので、ご興味ある方はぜひお越しください。

シミュレーター

シミュレーター

■日時
10月27日(木)~29日(土) 10:30-19:00
10月30日(日)       10:30-17:00

■会場
新宿高島屋1F JR口 特設会場

■展示内容
丸安毛糸株式会社
車いすの方向けに開発されたジーンズ「Flying Jeans」

株式会社TESS
足こぎ車いす「COGY」

マツダ株式会社
MAZDA MX-30 SeDV
MAZDA CX-60
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