キッズ向けものづくり体験プログラムを実施しました!
突然ですが、皆さんこれは何だと思いますか?
身近にある素材を使って、自動車についているある部品を模して作ったものです。
これは、クルマの科学技術にふれながら楽しく学べる実験キットです。
7月29日(金)、30日(土)に開催された「キッズエンジニア2022」(主催:公益社団法人自動車技術会)や、
マツダ本社がある広島県府中町で7月に開催された「夏休み体験キッズ!」(主催:府中公民館)で実施した小学生向けプログラムで使用しました。
ものづくりをしている企業だからこそ、将来を担う子どもたちがわくわくする生きた学びを届けたい!
子どもたちの心を少しでも刺激し、背中を押すきっかけをつくりたい!
そんな想いから、マツダも積極的に参加しています。
■自分だけの「マフラー」をつくって、音のひみつを探ってみよう!
マツダがクルマづくりにおいても大切にしている「感性」に訴える
プログラムができないだろうかと考え、今年実施したプログラムは…
「自分だけのマフラーをつくって、音のひみつを探ってみよう!」です。
これまでMAZDA OPEN DAYや内閣府男女共同参画局主催「リコチャレ」や、
広島県内の学校団体等にて実施してきた「マフラー教室」のプログラムをアレンジしました。
まずは若手エンジニアによる講義からスタート。
マフラーって何だろう?音って何だろう?マフラーの仕組みとは?
「吸音」を布団、「共鳴」や「拡張」はビン笛やトンネルなど、
身近な例を使って音の原理などを説明しました。
対話形式で進め、小学生たちも前のめりで参加してくれました。
学んだこと、気づいたことを、ワークシートに書いてもらいました。
さぁ、ここからは実際に、マフラーをつくってみましょう。
使う素材は、段ボールやペットボトル、ストローなど。身近な素材で再現します。
企画段階で作成された設計図やCGも本格的。(笑)
マツダのエンジニア魂が垣間見れます。
音の伝わり方や空気の流れをCGで可視化。小学生たちにイメージしてもらいます。
音の伝わり方
空気の流れ
マフラーが出来たら一人ずつ計測してみます。
入力する音は、「ロードスター!」という子どもたちの声。
クルマの開発で使用している本物の計測器を使ってエンジニアが計測し、
マフラーを通したとき、通さなかったときの違いやその原因を子どもたちと一緒に探ります。
次に、「仕様変更」をしてみましょう。
ティッシュペーパーを吸音材としていれてみたり、
ペットボトルの大きさを変えてみたり。
仕切り板をつかって音の通り道を変えるのも面白いですね。
再計測してみて、違いを確認します。
実体験を通して、音の原理を学んでいきます。
会場内にはロードスターの開発で使った透明マフラーの試作モデルも持ち込みました。
本物のマフラーを使った説明に、保護者の方も興味津々で話を聞いてくださいました。
最後に子どもたちと学んだことを振り返ります。どんなことを学んだかな?子どもたちに問いかけると、たくさん手が上がりました。
次世代を担うキッズエンジニアへの期待も込めて、
「いろいろなことに疑問を持って考え、学び、たくさんの人を笑顔にするアイディアを形にしてほしい」と
マツダのエンジニアからもメッセージを伝えました。
■参加者コメントのご紹介
両イベントあわせて、子ども73名、保護者の方61名に参加いただきました。
コメントを見ると、子どもたちはものづくり体験を楽しみながら、
「学びの意欲」を高めてくれたようです。
また、保護者の方々からは、専門的な内容をわかりやすく伝え、
子どもたちの「わくわく」を呼び起こすような探求型学習となっている点を
高く評価していただきました。
参加したマツダのエンジニアたちも子どもたちの笑顔に元気をもらい、
これからもエンジニアとしてさらにクルマに真摯に向き合うことで、
その熱意を今度は商品を通じて伝えていきたいと
改めてクルマづくりに対する熱意を確かめ合いました。
私たちがクルマづくりをする中で考え、悩み、話し合い、かたちにしていること…
そこには、子どもたちにとっても学びにつながるものがたくさん溢れています。
そして、常識に捉われることなく自由に発想する子どもたちから、
私たちが学べること、刺激を受けることもたくさんあります。
マツダはこれからも、次世代を担う子どもたちに、
ものづくりなどの専門知識や技能を活かした
興味を持ってもらえるプログラムを提供してまいります。