MAZDA BLOG
2013.1.23

【新型マツダアテンザ】開発主査インタビュー

昨年11月に発表しました「新型マツダアテンザ」。FacebookやTwitterでも、嬉しいコメントをたくさん頂いています。今日は、この新型マツダアテンザの開発を担当する、梶山主査へのインタビューをご紹介します。

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「3代目」を「一から造る」発想

初代アテンザでは電装品の開発リーダー、2代目では北米向けのMazda6の主査を担当するなど、歴代アテンザを知り尽くしている梶山主査。今回の新型アテンザでこだわったのは、「一から造る」ことだそうです。

「2代目アテンザの良いところを伸ばし、改善すべきところを修正するというやり方もありました。でも『継承と進化』だけでは新型アテンザの提供価値が薄れてしまうのです。」

現行アテンザユーザーとの直接対話を重ね、出た答えは、ロードスターのコンセプトと同じ「人馬一体」。そこで、アテンザらしい品格や質感を高めるとともに、「人馬一体」の走る歓びをさらに突き詰めました。
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駐車場を出た瞬間、市街地を走るとき、高速道路を走るとき、ワインディングロードを走るとき、すべてのシーンで一体感が感じられる、そして、乗ったあと家に帰ってもその余韻に浸れるクルマを目指したのです。
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また、新型アテンザの礎となるSKYACTIV技術も不可欠でした。

SKYACTIVのパワートレインは、素早い変速と力強い加速が可能。そこで、従来はアクセルの踏み込み量だけでコントロールしていた「アクセルペダルとパワートレインの制御」を、新型アテンザでは踏み込みの加速度を検出してドライバーが意図したイメージ通りの加速が得られるような高度な制御を行っています。

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「スピードをすぐに出したいときは早く、のんびり走りたいときはゆっくりアクセルを踏みますよね?ドライバーの意思にあわせて、クルマが素直に動く。SKYACTIV技術に人間の感性を織り込んだことも、新型アテンザの特徴なのです。」

細部へのこだわりがクオリティを高める
もう1つ、エンジニアによく使った言葉が『神は細部に宿る』。「細部まで気を遣うことこそが、全体のクオリティの底上げにつながります。」開発最終段階であったにもかかわらず、よりしなやかなハンドリングを追求し、サスペンションの取り付けを変更する決断もしました。どうしても譲れないポイントは、役員をはじめ関連部門をくまなく回って説明し実現しました。
「愛情をかけた子どもが巣立っていく時の、親の心境。そして同時に、マツダの英知と魂を結集すれば、これだけのクルマができるんだという自負もあります。」

最後に、梶山主査は目を輝かせながらこう語りました。
「車を見て楽しみ、乗って楽しみ、アテンザを通して笑顔が広がっていけば、これに勝る喜びはありません。」
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カテゴリー:クルマ , ストーリー