マツダ短大生が挑む、「地域の課題解決」!
1988年に創立以来、マツダのモノ造りを支える技術・技能者を送り出している『マツダ工業技術短期大学校』。
マツダ本社内の研修施設で、今日も80名の学生が学科・実習に励んでいます!
学生は全員マツダ社員。学科はもちろん、ロボット操作や機械加工などの実習を通して、2年間マツダのモノ造りについてしっかり学びます。修了後は中核を担う「モノ造り」の第一線へ配属されるのです。
実は、彼らが学んでいることは生産に直接関わる技術・技能だけではないのです!豊かな人間性を育むことも、マツダ短大の目的の一つ。学内だけでなく、地域と連携した課外授業にも力を入れています。
その一環として挑んだのが「地域の課題解決プロジェクト」。
今回、マツダ短大2年生40名が取り組んだこのプロジェクトの目的は、短大の所在地、広島市南区の課題である「地域の活性化」。“問題解決手法”を活用して「あるべき姿」を描き、その実現に向けて6ヶ月間の計画のもと解決に挑みます。
まずは、行政の方からご指導いただいたり、インターネットを活用して、徹底的に情報収集。地域を活性化するにはどうすべきかを探ります。その後、地域の自治会や住民の方と連携しながら活動しました。
そして今回、学生たちがテーマとして着目したのが、地域での「祭り」。
地域内の交流減少や、実行委員会メンバーの高齢化により、祭りの継続が難しい自治体も増えています。そんな中、一体感のある町づくりにおける、「祭り」の重要性に着目。これからも祭りを「継続できる」仕組み作りにチャレンジすべく、地域の方へのヒアリングを重ねました。
そして、多くの人が気軽に祭りの運営に参加できて、メンバーが変わっても作業できるように、作られたもの。
それは、「設営手順書」。
やぐら組立手順書(下写真右)など、具体的で使いやすさにこだわった手順書を作成しました。また、ウェブサイトでのお祭りの告知や、区役所の協力も得てポスター・うちわの制作/配布するなど、問題解決に向けて行動を起こしていきます。
学生たちの努力が実り、昨年祭りが実行できなかった地区が再開できることになるなど、続々と嬉しい変化が!
祭りの準備や当日の運営には、短大生も参加。来場者が昨年より大幅に増え、会場は大いに盛りあがりました。
そして、半年のプロジェクト終了後、マツダ短大にて報告会を開催。協力してくださった地域の方や行政の方にもお越しいただき、「若者に手伝ってもらい、自分たちも元気がでた。」「このProjectの目的に共感した。今後もwin-winの関係を強化していきましょう。」などと嬉しいコメントをいただきました。
また、プロジェクトに参加したマツダ短大2年生の河村さん(下写真右)は、
「僕の夢は、メキシコなど海外工場の品質管理に貢献すること。それには、現場・現物で課題を把握し、あるべき姿を実現する意識と関係者全員を巻き込む行動力が必要だと考えています。今回のプロジェクトで、まさにその一連の体験することができました。この経験を将来現場で活かし、積極的に地域に貢献すると共に、自分の可能性を広げて行きたいです。」と力強く語ってくれました。
夢の実現に向けて、マツダ短大生の挑戦はこれからも続きます!
■2014年3月の修了課題発表会の記事はこちら:
「マツダ短大の学生が、大人も子どもも楽しめる木のおもちゃをつくりました!」
https://blog.mazda.com/archive/20140410_01.html