ヒストリックレースカーイベント「SUZUKA Sound of ENGINE」~787Bが奏でる「4ローターミュージック」
5月23日(土)と24日(日)、鈴鹿サーキット(三重県)にて、ヒストリックレースカーとバイクショーイベント「SUZUKA Sound of ENGINE(主催:鈴鹿サーキット)」が開催されました。
マツダからは「787B JSPC仕様」が出場しました!
このイベント開催のきっかけは、2012年に開催された「鈴鹿サーキット50周年アニバーサリーデー」。
往年のドライバーやマシン、そして多くのファンが集い、鈴鹿50年の歴史と日本のモータースポーツの歴史を堪能したイベントです。
レースとは違う形でモータースポーツを楽しみ、家族や仲間と共にモータースポーツを語る場を今後も提供したい。そして、次の50年を見据え、日本のモータースポーツの歴史を後世に繋げていきたいという想いが形となったのが、この「SUZUKA Sound of ENGINE」。
当日、雨の予報を覆し晴天に恵まれた会場には、日本国内のレースカーを始め、ヨーロッパのレースカーも集結。そして、マツダ787Bにも声をかけていただきました!
787Bといえば、 1991年のルマン24時間レースで総合優勝を果たしたレースカー。今回は、同タイプで国内レース(JSPCシリーズ)専用車である「マツダ787B JSPC仕様」を送り込みました。
ドライバーを務めるのは、長年マツダ契約ドライバーとして活躍していた寺田陽次郎(てらだようじろう)さん。
今年で68歳となった寺田さん。これまでにフランスの「ルマン24時間レース」に29回出場しても、なお、「まだまだ挑戦し続けたい」と語るバイタリティの持ち主です。
デビュー50周年を迎えた寺田さんは、
「50年前、ここ鈴鹿サーキットでレースデビューしました。その後、マツダが開発したロータリーエンジンで世界の頂点に立ちたいと願い、ルマン24時間レースに世界一のロータリーエンジンで出場してきました。そして、せっかく世界で活躍するエンジンを作るのであれば、心地よいエキゾーストサウンドを奏でたいという想いもあり、マツダの開発陣とともに、サウンドチューニングに力を入れています。今日はみなさんにこの素晴らしい4ローターサウンドをお聞かせしたいと思います。」
と語り、大きな拍手が湧きました。
デモンストレーション走行では、国際レーシングコースを走ります。
鈴鹿サーキットはその構造上、最終コーナーまでに十分加速し、ストレートを全開で駆けると、エキゾーストサウンドが響き渡ります。それを熟知している寺田さんが787Bで駆け抜けると、マツダ787Bを見るために集まったファンの皆さまは、その甲高い通過音に聞き入りました。
もう一つ、787Bが注目を浴びたのは、走行前にエンジンの冷却水を適正温度に上げるための暖機作業。ブリッピング(スロットルのオンオフの繰り返し)をしてエンジンを停止すると、マツダピットを取り囲んだたくさんの方から大きな拍手と歓声が上がります。
「これを聞くためにやってきました。感激しました」と興奮気味の人や、涙ぐんでいる人まで!
マツダ787Bのルマン優勝が24年を経た現在も多くの人々の心に残り、あるいは親から子へ、古い資料映像を見た若いファンへと伝えられ続けていることが実感し、本当に嬉しく思いました。
「今日は、いい音を聞かせていただきありがとうございました」とクルーに声をかけてくださるお客様もいて、とても暖かい気持ちになりました。
ご来場いただきました皆さま、ありがとうございました!
会場の様子をまとめた動画(MZRacing撮影)もご紹介しますので、エンジンサウンドと迫力ある車載カメラの映像をお楽しみくださいね。
(MZRacing公式YouTubeより引用)
今後、皆さんがお住まいの地域で787Bがデモンストレーション走行する機会があれば、ぜひご参加くださいね。 心が震える「4ローターミュージック」をお聞かせいたします。
▼東日本大震災被災児童自立支援プロジェクトSupport Our Kids(公式ブログ)
マツダは、東日本大震災で被災した中学生および高校生10名のフランスでのホームステイを支援。今年は、ルマン24時間レース見学、レーシング・カート体験走行を予定しています!
https://blog.mazda.com/archive/20150527_01.html