【クルマと私 Vol.2】 プロサイクリスト三船雅彦さんが語る自転車とマツダ車の共通点とは?
今回ご紹介するのは、プロサイクリストの三船 雅彦(みふね まさひこ)さん。
三船さんは、欧州を中心に活動されてきたロードレースの元プロ選手で、フランスで開催された『パリ~ブレスト~パリ』*では日本人初となる先頭グループでゴールするなど、引退された今でもロングライド(=“自転車での長距離移動”)の第一人者として活躍されています。
*フランスのパリからブレストまで往復するサイクリングイベント 走行距離は1230km 4年に1回開催
自転車を知り尽くした三船さんは、公私ともにマツダ車を愛用下さっているんです。
その理由とともに、アスリートとしての哲学を伺ってきました。
ぜひご一読下さい!
自転車競技とクルマの密接な関係
高校で本格的に自転車競技をはじめた私は、プロ選手として、本場のヨーロッパや日本で数々の大会に参戦するなど、今日に至るまでの数十年間、ずっと競技に携わってきました。
意外に思われるかもしれませんが、自転車競技においてクルマは大切な道具の一つなのです。大会に出場する際には、競技で使用する自転車だけでなく、パーツや用具などたくさんの荷物を持っていくので、移動はクルマ。
ヨーロッパではほとんどの選手は、自らがハンドルを握り、マニュアル・トランスミッションのディーゼルのワゴンやSUVで移動していました。荷物がたくさん積めますし、悪路も走破できるタフさがありますからね。ですから、今のマツダ車は、自転車競技とすごく親和性が高いのです。
正しいドライビングポジションが勝利への一歩
選手にとって移動中の過ごし方は、勝利に近づく大きなポイントなのです。つまり、移動で疲れてしまい、本番で実力が発揮できないことも少なくありません。
私も、これまで何台も乗り継いできましたが、今乗っている「アテンザ」が最も快適と言っても過言ではありません。サイズ感を感じさせない扱いやすさ、自分の手足のように感じられる反応の良い運動性能・・・理由はたくさんあります。
プライベート用のデミオと仕事で使用されているアテンザ
その中でも私が最も快適だと思う理由は、首・肩・腰に負担のない姿勢で運転できることです。
つまり、自分のパフォーマンスを最大限発揮できる環境であるということ。年単位で考えると、どれほどの効果があるかはおわかりだと思います。マツダ車は、ドライビングポジションにこだわってつくられています。運転しやすい、乗って楽しい、だから疲労も少ない。そう感じられるクルマは多くないですし、どれほど使い手に配慮したこだわりがつまっているか、誰よりも実感していると自負しています(笑)。
快適だから次も乗りたくなる・・・それは自転車もクルマも同じ
自転車も自動車も、正しい姿勢で走らないと長時間・長期間は乗り続けられません。快適でないと、次乗ろうという気にならないでしょう。べつに速く走れなくたって上手くなくたっていいんです。その人の感覚にぴったり合えば夢中になれるはずなんです。
そうなれば、また乗りたい!つぎはもっと遠くに行ってみたい!と思うようになるのではないでしょうか?だから、私は折に触れて、自転車の正しい乗り方の大切さとポジションの調整をレクチャーし、「自転車=快適な乗り物」を体感してもらっています。
ちなみに、自転車を少しでもやっている方はわかると思いますが、サドルの高さが数mm違うだけで違和感を覚えます。「自転車だとmm単位の違いに気づくのに、なんで自動車のポジションには気を遣わないの?」と言って、仲間や周囲にマツダ車を薦めていますよ(笑)。
編集部より:
今年8月26日、マツダブランドスペース大阪にで、三船さんにマツダ車と自転車の共通点である、「運転姿勢へのこだわり」についてお話いただきました。その内容はこちらから↓
年間走行距離⇒クルマは約4万km、自転車は約2万5千km
現在の私は、自転車の魅力や楽しさを伝えるとともに競技を普及させるため、全国の大会やイベントに足を運んでいます。移動は、現役時代と同じくクルマ。
今年10月には「グランフォンド八ヶ岳」*に参加するため、自宅のある大阪府から山梨県北杜市まで、約400kmの道のりを愛車のアテンザで行きました。そこから愛媛県へ移動し「えひめ国体」の自転車チームコーチとして参加。その後一度帰宅後、イベント対応のため千葉県幕張へ移動するなど、8日間で約2,500km走行しました。*群馬県北杜市で開催されたロングライドイベント
「しんどいと思ったら、しんどいことを忘れろ」
高校時代にコーチに言われた助言です。当時は意味が理解できませんでした。経験を重ねていくうちに、「レース中、しんどいと思ったときは周りも同じように感じている。その時にパワーを出せるかが、勝利につながる」ということだとわかりました。
強いだけでは試合に勝てません。勝ち方を知っているかが勝負を制するのです。
プロフェッショナルは、結果を出し続けなければなりません。勝つための犠牲・忍耐・執念が、相手を諦めさせるだけの強さを生む。コーチは、その意味をあの助言に込めたのだと思っています。これは自転車競技に限ったことではないのではないでしょうか。
母国日本にも自転車文化を
ヨーロッパはクルマ文化と思われがちですが、実は自転車文化も色濃いのです。自転車競技も盛んですし、環境保全に対する意識が非常に高く、市街地では自転車が主要な移動手段として活用されている都市も少なくありません。
日本も、私が競技と出会った当時よりは、一般的になり、競技人口も増えている実感はありますが、依然として、自転車競技ときいても、ピンと来ない人がいるのも事実です。
自転車競技を「文化」にするために活動している三船さん
今の夢は、自分を応援してくれた人たちへの恩返しも込めて、自転車競技を日本の文化として浸透させることです。一人でも多くの方にスポーツとしての面白さや自転車の魅力を実感・体感してほしい。
例えば、自転車に乗ることで、見慣れた景色が違って見えたり、自分の力で見つけた風景に感動したり。自転車には、新たな発見や気づきを与え、人生を彩り鮮やかにしてくれる力があると信じています。
三船さんのインタビュー記事は、いかがでしたでしょうか。
今年11月3日~5日に開催される「サイクルモード インターナショナル 2017」には、昨年に引き続き、三船さんのトークショーがマツダブースで行われる予定です。
直接お話を聞ける機会ですので、お時間ある方はぜひご来場くださいね!
-「CYCLE MODE international 2017」(サイクルモード インターナショナル 2017)
-公式サイト:http://www.cyclemode.net/2017/
-開催場所:幕張メッセ
-開催日時:11月3日~5日
▲昨年の「サイクルモード インターナショナル 2016」の様子(公式ブログ)
https://blog.mazda.com/archive/20161125_01.html
▲サイクリング関連記事(公式ブログ)
http://mzd.bz/cycling_blog