MAZDA BLOG
2020.1.16

「新世代店舗」関東マツダ板橋本店リニューアル ~新たなブランド発信・体感拠点に~

株式会社関東マツダ(以下、関東マツダ)の本社兼板橋本店が、昨年夏にリニューアル。

新しくブランド発信・体感拠点として生まれ変わりました。

今回のブログでは、その魅力や特徴についてご紹介いたします。

関東マツダ 板橋本店関東マツダ 板橋本店

関東マツダ 板橋本店

マツダは現在、全国で「新世代店舗」*の展開を進めています。

関東マツダ板橋本店はこの「新世代店舗」のコンセプトに基づき、マツダブランドの訴求に重点を置いた店舗です。

同じ関東マツダの洗足店、目黒碑文谷店、高田馬場店とともに、東京都心におけるマツダブランドの発信・体験拠点にもなる予定です。

* 新世代店舗:マツダのデザイン本部が監修し、「マツダらしさ 心がときめく」店舗デザイン・「マツダのクルマの魅力が引き立つ」新車ショールーム・「絆が強まる」店舗ゾーニングという3つの価値と、「品格あるたたずまい」・「惹きつける力」・「クルマを美しく魅せる」・「居心地のよいしつらえ」という4つのデザインコンセプトを規定したガイドに基づいた店舗

 

板橋本店のリニューアルにあたっては目黒碑文谷店、高田馬場店に引き続き、マツダのデザイン本部監修のもと、建築家・谷尻 誠(たにじり まこと)氏と吉田 愛(よしだ あい)氏にデザインを担当いただきました。

関東マツダ 板橋本店 建築家:谷尻 誠 氏関東マツダ 板橋本店 建築家:吉田 愛 氏
谷尻氏と吉田氏

 

お二人は世界的に活躍され、数々の受賞歴をお持ちの新進気鋭の建築家。

マツダと同じく広島を地元にされており、今回もマツダブランドの世界観をうまく建物に落とし込んでいただけると考えました。

 

今回、お二人にはマツダデザインへの理解を深めていただくべく、クレイモデルを削る体験などもしていただきました。

そのうえで、工業製品のクルマと建築との違いをふまえ、マツダの世界観を建物にどう表現していくかをFace to Faceで協議を重ね、お互いの認識をすり合わせながらデザインや設計を進めました。

 

それでは、どのようにマツダブランドを建築で表現していただいたか、板橋本店の内容をご紹介します。

 

 

板橋本店は、目黒碑文谷店や高田馬場店と異なり、本社機能を持たせたビル型の建築。

そこで外観はシンプルかつ、より品格のあるフォーマルな外観としています。

 

関東マツダ 板橋本店

よく見ると3階から上の外壁が、屏風状に斜めになっています。
この特徴的な壁により、建物の前の川越街道を行きかう人の向かう方向によって、板橋本店の見え方が変わってきます。

関東マツダ 板橋本店関東マツダ 板橋本店

これは「周囲の住宅地への配慮と、上層階のオフィスで勤務する人が、ブラインドを下げずに外の景色を眺めながら業務ができるように」(谷尻氏)太陽の入射角を計算して設置したもの。

「本社ビルにふさわしい品格や風格を持たせようとすると全面ガラス張りの“つるっ”としたビルになりがち。外壁に角度をつけることで奥行きと陰影を持たせ、品格と風格を持たせました。」(吉田氏)

必要な機能を考える中からデザインが生まれていく考え方は、マツダの魂動デザインの「引き算の美学」から生まれる、そぎ落とされた美しさにもつながります。

 

関東マツダ 板橋本店

ショールームはビルの中にあっても川越街道からその特徴的な空間とクルマが見えるよう2階に配しました。

また1階にも展示スペースを置き、2階との相乗効果でクルマをきれいに見せる、マツダらしい世界観を外観からも象徴的に表現しています。

 

関東マツダ 板橋本店それでは、店内に入ってみましょう。

入ってすぐは、エントランスと受付です。

 

関東マツダ 板橋本店

2階に上がるとショールームが広がります。

ショールームは目黒碑文谷店や高田馬場店などとトーン&マナーを共通とし、自然素材のもつ温かみと黒色のもつモダンさによって、マツダらしさを作り出しています。

「空間全体を明るくしてしまうと、クルマ以外の情報も視界に入ってきてしまいます。そこで海外のインテリアデザインのように、空間全体は暗くし、注目させたいクルマにスポットライトを当てることで、光のコントラストをつくりました。クルマを美しく見せ、全体の雰囲気を創り上げています。」(谷尻氏)

 

ショールーム内には、商談スペースとキッズスペースも完備。

クルマが置かれるショールームスペースと天井の高さを変えることで、落ち着いた空間が作られています。

関東マツダ 板橋本店関東マツダ 板橋本店

関東マツダ 板橋本店

商談スペースの中からも最新のマツダ車をご覧いただけます。

 

ショールームに置かれた座り心地の良いソファは、あえて背もたれのないものに。

向かいのソファに座っているお客さまにソファの背もたれに視界を遮られることなく、クルマをきれいに見ていただくためのこだわりです。

関東マツダ 板橋本店関東マツダ 板橋本店

 

関東マツダ 板橋本店

3階は納車スペース。

納車されるお客さまはこの部屋で愛車と初めて対面します。

リラックスしながらも、納車されるときの緊張感や高揚感を演出するような空間としました。

天井の高さを抑え、よりクルマとの距離を近く感じることができるよう工夫しています。

 

4階は整備工場。

屋内ですが洗車機や車検ラインも備えています。

白を基調とした明るい空間で冷暖房を完備。

従業員の勤務環境としても、素敵な空間となりました。

関東マツダ 板橋本店関東マツダ 板橋本店

 

今回の板橋本店のデザインについて、「クルマの曲線などカーデザインでこだわるポイントをそのまま建築に反映するのではなく、それをどう解釈し、違うものとしてデザインしていくか。このような進め方は普段の建築のプロセスにはないものなので、その過程が楽しいと思いました」と、谷尻氏。

ぜひ、クルマと建物のデザインのつながりを感じ取ってみてくださいね。

 

関東マツダ ブランドショップ

また、今回の関東マツダ板橋本店のリニューアルにより、都内の幅広いエリアをカバーする4店舗(洗足店、目黒碑文谷店、高田馬場店、板橋本店)で、ブランドの発信・体感拠点が整いました。
 

マツダでは現在、一人ひとりのお客さまに向けた顧客体験を強化しています。

関東マツダ板橋本店など、各地のブランド発信・体感拠点において、開発陣を招いたトークショーなどを実施するなど、様々な接点を通じてマツダならではの「走る歓び」をお客さまにご提供していく予定です。

 

なお関東マツダ以外でも全国で新世代店舗の展開を進めており、これまでに全国で173店舗が新世代店舗に移行しました。

新世代店舗は今後も年間50店舗をめどに段階的に展開していく予定です。

 

ぜひお近くのマツダの新世代店舗にも足を運んでいただき、マツダと過ごす時間を楽しんでくださいね。

 

■関連リンク

▼建築家 谷尻氏、吉田氏のオフィシャルサイト(SUPPOSE DESIGN OFFICE Co.,Ltd)
http://www.suppose.jp/

 

▼関東マツダ 板橋本店(地図・アクセス)
https://www.mazda.co.jp/purchase/dealer/detail/?dlr=1213A&shp=342

▼関東マツダ ブランドショップ スペシャルサイト(洗足店、目黒碑文谷店、高田馬場店のご紹介)
http://www.mazda-brandshop.com/

 

■マツダ公式ブログ「新世代店舗」についての記事はこちら

▼新コンセプトの販売店「新世代店舗」を順次展開
https://blog.mazda.com/archive/20140731_01.html

▼東海マツダ桑名店の取り組み
https://blog.mazda.com/archive/20151015_01.html

▼関東マツダ高田馬場店の取り組み
https://blog.mazda.com/archive/20170123_01.html

カテゴリー:クルマ , デザイン