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2020.9.1

災害に備えていますか?~避難をサポートする「車中泊セット」

9月1日は防災の日。

皆さんは普段から災害への備えをされていますか

 

近年、日本では地震や大雨など、自然災害が多発していますが、さまざまな事情から”多くの方が集まる”場所での避難が難しい場合もあるかもしれません。

 

そんな時の一つの選択肢として、車内空間を活用した避難、「車中泊」があります。
車中泊は、プライバシーを守りやすいだけでなく、新型コロナウイルスの感染拡大防止の観点からも注目を集めています。

 

一方、限られた車内空間で長時間同じ姿勢で過ごすことより、エコノミークラス症候群の発生などリスクも指摘されていることから、より安全・快適に車内で過ごせる環境が必要とされています。

そこでマツダでは7月より、避難時に活用できる「車中泊セット」を販売しています。
※マツダの販売店にてご購入いただけます(メーカー希望小売価格15,950円(消費税込)。

これは、車中泊をサポートする商品をセットにしたマツダの純正用品で、「防水ロールバッグ」に入れて、クルマの中に常時搭載しておくことができます。

 

セットには、こちらの商品(10点)が含まれています。

・防水ロールバッグ(10リットル)1個
・車中履くソックス(Mサイズ/Lサイズ)各1個
・防災エアーマットGOLON® 2個
・虫よけウインドウネット(フロントドア用)2個
・目隠しポンチョ(黒色)1個
・トイレONE®(3枚入り)1個
・非常用給水バッグ(5リットル)1個
・蓄光ホイッスル 1個
・タオル 2枚
・ブースターケーブル(DC12V,80A)1個

 

それぞれの商品の使いやすさはどうでしょうか?

実際に災害が発生して、車中泊が必要になった時を想定してCX-5に備え付けてみました。

 

車中泊の準備

まずは車中泊に備え、横になる場所を確保しましょう。

CX-5の後席を倒し荷室を広げます。
倒した荷室の中で、緊急防災「車中泊セット」に含まれている「防災エアーマットGOLON®)」を広げます。
これは緩衝材をつなげたようなマットで、空気を入れて膨らませます。大人1人が横になれるサイズで、これを使うことで寝心地が良くなります。
車中泊だけでなく、屋内の避難所の硬い床面でも使用することができます。

(右写真:空気は付属のストローから入れることができます)

 

ポイントは空気の入れ具合。
空気をしっかり入れ込まないと、車内で横になった時にマットがつぶれて床面にあたりやすくなるので、出来るだけしっかりと空気を入れることをお勧めします。

約5分かけてマットが完成し、横になる場所が確保できました。

なお、マットの長さには余裕があるので、マットの端を折り返すと枕になります。
また、「防水ロールバッグ」にタオルや衣類を詰めても枕としてお使いいただけます。

 

続いて、夏場の車中泊では、「虫よけウインドウネット」もセット。

ポイントは、ドアとネットの間に隙間があかないよう、フロントドアの奥、ヒンジ部分近くまでネットをしっかりかぶせること。3分ほどで取付完了です。

 

 

就寝時には、セットに含まれている「車中履くソックス」を履きましょう。
この「車中履くソックス」は、ふくらはぎや足首の圧力を、通常のソックスよりも高めに設定した着圧ソックスです。このソックスを履くことで、エコノミークラス症候群になる可能性を低下させることができます。

男女兼用なのでどなたでも使用することができます。

 

車中泊中

車中泊時、近くにトイレがない場合には、セットに含まれている「トイレONE®」を利用。
凝固剤の要らない非常用トイレで、そのまま広げるだけでも使用できますが、バケツなどに被せることでより安定して使用することができます。もちろん断水でトイレの水が流せないときにも利用できます。

屋外でトイレに行かなければならないときは、「目隠しポンチョ」を使うことができます。
黒色なので、着替えなどプライバシーを守るシーンでも使用することができます。

 

 

給水も大事なポイント。
近くに水場がないときは、「非常用給水バッグ」を使って給水所から水を運ぶことができます。

 

もしバッテリーが上がったら

車中泊時、車内で室内灯やラジオなどをつけてバッテリーが上がってしまうことも想定されます。そのようなときには、セットに含まれている「ブースターケーブル」を使用しましょう。

①ブースターケーブル
②バッテリー位置
③故障車のバッテリー のプラス端子に赤色ケーブルをつないだ後、救援車のバッテリー のプラス端子にケーブルをつなぐ
④救援車のバッテリー のマイナス端子に黒色ケーブルをつないだ後、故障車のエンジンの金属部分などにケーブルをつなぐ

 

パッケージに記載のとおり、2台の車のボンネットを開け、ケーブルをそれぞれの車両につなげば準備完了。
あとは救援する側のクルマのエンジンをかければ、バッテリー上がりを解消することができます。
コード接続時に+と-を間違えないようにつないでください。

 

快適に車中泊をするために

緊急防災「車中泊セット」を用意いただだければ、緊急時における最低限の車中泊は可能ですが、これから紹介するものを用意いただくことで、より快適に車中泊をすることが出来ます。

 

①バスタオル、毛布

エアーマットはビニール製のため、就寝時に汗がマットについたり、音がしたりすることで快適性が損なわれやすくなります。マットの上にバスタオルや毛布を敷くとそれらが緩和され、就寝しやすくなります。

 

②段ボール

冬場など断熱材として使用できるだけでなく、わずかな段差の調節にも有効です。

 

③衣類

着るだけでなく、クッションや断熱材、窓の目隠しにも使うことができます。
防水ロールバッグに衣類を詰めれば、枕にもなります。

 

④懐中電灯、ランタン

夜間、クルマのバッテリーを使わずに明かりをつけることができます。

 

⑤その他

ウエットティッシュや消毒液、使い捨てカイロ、冷却シートなどもあると便利です。

 

なお、「車中泊セット」は、災害時はもちろん、普段のドライブなどでも活用ができます。
例えば、長距離の運転時におけるエコノミークラス症候群の予防に、また疲れたときの仮眠や、急なバッテリー上がりにも使用できます。

 

今回緊急防災「車中泊セット」を企画した担当者は、
「自動車メーカーとして緊急時に貢献できることは何かという想いで、2018年西日本豪雨災害の経験も踏まえつつ商品化企画を行いました。
マツダ車にお乗りいただいているお客さまに限らず、全ての方に参考にしていただければと思います。」と述べています。

 

災害はいつ発生するかわからないからこそ、ぜひ緊急防災「車中泊セット」をクルマの中に用意しておき、いざというときの備えをしてみませんか。

 

 

お客さまの相棒であるクルマが、日常からいざという時まで、あらゆる状況でお客さまを守ってくれる、サポートしてくれる存在になれれば幸いです。

 

■緊急防災 車中泊セット(マツダオフィシャルサイト)
https://www.mazda.co.jp/carlife/owner/advice/carstay/

カテゴリー:クルマ