若手サービスエンジニアの挑戦 ~第11回マツダサービス技術ユース大会を開催しました!~
「机上にあるスペーサの厚さを測定し、エンド・プレーを基準値に調整するために
必要なスペーサを選択しなさい。」
これはなんの問題かおわかりでしょうか?
正解は、先日実施された「第11回 マツダサービス技術ユース大会」で出題された
実技競技の一部です。専門用語が多くて普通の人にはわかりませんよね。
マツダでは、販売店で自動車の保守・メンテナンスを行う「サービスエンジニア」が
お客様に安心・信頼頂けるサービスを提供できるよう、様々な取り組みをしています。
そのひとつとして、サービススタッフが技術、素養を競う「サービス技術大会」を開催しています。
入社3年目までの若手向けの大会と、中堅向けの大会の2種類ありますが、
今回は若手向けの「サービス技術ユース大会」をご紹介します。
668名が参加した各地の予選から勝ち抜いた18名が大会に集まりました。
3年ぶりの開催
今年の開催は特別な意味合いがあります。それは3年ぶりということ。
新型コロナウィルスの影響で2年間中止となっていました。
この大会は若手スタッフの登竜門的な位置づけで、若手が自ら研鑽し、
自己成長につなげる重要なイベントです。
主催者もこのウィズコロナの時代にどのようにすれば、大会が活性化するか真剣に考えました。
熟考の末、選手が頑張る姿を動画ライブ中継し、
会場に足を運べない同僚や家族の方に見ていただく場をつくることにしました。
大会の目的や、競技の意図等、分かりやすく伝えることを意識し、司会と解説もつけました。
会場内をカメラ6台で撮影、実況中継・解説も行いました
競技は3つのセクションで行われます。それぞれひとつずつご紹介します。
セクション1
「タイヤ&ホイールの交換と、それにあわせてエンジン冷却水、エンジンオイル、ベルト関連の点検」についての出題。
この設問では、正しい方法で安全・確実に点検、交換できるか。
また、課題文の中に記載されていない不具合を見逃さずに発見・判定できるかを審査します。
セクション2
基礎的な知識に関するもの。測定機器を使い、指定の部品を計測できるか、
計測結果に基づき正しい「調整用シム」が選択できているかを出題、審査しました。
冒頭の文章はここのセクションでの出題内容でした。
セクション3
「オイル・パン液体ガスケット」を適量、正確に塗布できるか。
液体ガスケットの塗布量が少ない、又は塗布場所を間違えればオイル漏れにつながります。
逆に塗布量が多ければはみ出た液体ガスケットが「オイルストレーナー」を詰まらせて、
エンジンを焼き付かせる恐れがあります。
液体ガスケットを過不足なく正確に塗布できるか、作業品質が適切かを確認しました。
今回の大会のスローガンは 「技術・サービス・情熱・誇り そのすべてをお客様へ」でした。
迅速で確実な整備、これはお客様に最高のサービスを提供するためには必要不可欠。
全ての基礎にあたるものです。
お客様の笑顔のために、みな真剣に競技に挑みました。
優勝は…
株式会社 湘南マツダ 橋本佳祐選手!
橋本選手「『やってやるぞ!』という気持ちでのぞみました。優勝できて嬉しかったです。」
大会に出場された他の選手からも、「マツダの整備士として誇りを持てる大会だった」
「大会に出場したことで更に上を目指して自己成長していきたい」という意見がでました。
また選手が働く会社やご家族から、動画中継について
「現地でなくても、大会の内容が閲覧でき大変良かった」
「臨場感がありとても良かった」などのコメントをいただけました。
マツダおよび、各販売会社のサービススタッフは、
お客さまに安心してカーライフを送っていただけるよう、
このように日々、技術の研鑽に努めています。
今後もより高みを目指して活動してまいります。