「マツダの森」を通じた森林保全活動に協力しています!
「マツダの森*1」があるの?と思った方、いらっしゃいませんか?
「マツダの森」とは、マツダ本社の北東に広がる「広島県緑化センター」内の一部区画(5.85ヘクタール)の愛称で、広島県に名付けていただきました。
マツダグループの従業員とその家族、OB、友人が、森林保全ボランティアの方の指導の下、計画的に木の除伐などのボランティア活動や、森林の役割や動植物について楽しく学習しているのです。
今年の9月に、マツダ公式Facebookの「マツダのトリビア」でご紹介したので、ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんね。
森林は、私たちの飲み水をきれいにしたり、土砂災害を防いだり、大気中の二酸化炭素を吸収したり、森林浴やハイキングなど人に安らぎと元気を与えてくれたり、生き物に生息・生育の場を提供してくれたり、私たちの暮らしに大切な働きをしています。
県土の約70%が森林で占められている広島県では、手入れ不足の森林が増えており、このまま放置すると、森林の働きが低下してしまうそうです。手入れが行き届かない森林は、樹木が混み合って木が細り、やぶのような状態になると、つる性の植物などで木の成長が阻まれます。また、日光が差し込まず、地表で植物が育ちにくいため、降雨などにより土砂が流出します。その結果、土壌が痩せて、貯水機能や降雨が浸透する過程での水質浄化機能が低下してしまうのです。
また、植物が減少すると、昆虫やそれを餌にする動物も減少してしまうのです。例えば、本州の里山に生息する日本固有種であるギフチョウ(岐阜蝶)は、近年、里山の放棄・開発などで減少が著しいそうです。山を手入れすることにより、幼虫の唯一の餌であるカンアオイ(草の一種)が自生すれば、ギフチョウが卵を産む可能性があるそうです。
広島県は、森林ボランティアや企業など多様な主体による、森づくりを推進しています。マツダは、この趣旨に賛同し、26社・団体の1社として広島県の森林保全活動を幅広く応援しているのです。
「マツダの森」で除伐などの活動を始めて3年。始めは、うっそうとしていた森でしたが(下の左写真)、次第に太陽の光が差し込むようになり、風通しの良い、活力のある森に変わってきました(下の右写真)。
森林保全ボランティア団体の方たちが木の切り方やまとめ方などを丁寧に指導してくださるので、森林や木について楽しく学びながら、大人から子どもまで、安全に参加できます^^
この活動は年2回程度行っていて、最近では12月1日に実施し、総勢53名が参加しました。
この他、防府工場がある山口県では従業員とその家族が「企業との協働による水源の森づくり」(主催:山口県)に参加し、積極的に森林保全のボランティア活動を行っています。
ところで、森林環境税ってご存知ですか?個人や法人が森づくりのための納税を行っている自治体があり、マツダ本社がある広島県や防府工場がある山口県では、この税制*2を導入しています。税収は、荒廃が深刻化している森林を整備し、次世代に引き継いでいくために使われているんですよ。
自治体・企業・団体・個人の協力で整備が進む広島県と山口県の森。あなたもちょっと遊びにでかけませんか。
<ひろしま森づくりマップ>
https://moridukuri.net/
マツダはこれからも継続して森林保全に取り組み、さらに多様な生物の命が宿る、より生き生きした森になるよう応援したいと思います^^
*1 2010年9月、創立90周年記念の一環として、マツダは広島県と「森林保全・管理協定」(3年契約)を締結しました。広島県緑化センター内の「マツダの森」を中心にこれからも継続して森林保全に取り組むため、このたび、同協定を継続(締結)しました(3年契約)。
*2 広島県及び山口県の個人納税額は500円/年。額は自治体によって決められています。