MAZDA BLOG
2020.3.30

サポカー対応だけじゃない~ペダルレイアウトから考えるマツダの安全思想と技術

<目次>

サポカーS「ワイド」に該当するマツダの先進安全技術「i-ACTIVSENSE

日常の運転での事故のリスクを下げるための「ベース技術」

マツダが目指す安全性能の考え方「MAZDA PROACTIVE SAFETY

 

2020年3月9日より、「サポカー補助金」がスタート。

65歳以上のドライバーの交通事故防止対策の一環として、「衝突被害軽減ブレーキ」「ペダル踏み間違い時加速抑制装置」などの予防安全装置を備えた「サポカー」該当のクルマを購入する場合、最大10万円の補助金が交付されることになりました。

 

「サポカー」は「セーフティ・サポートカー」の通称で、高齢運転者を含めたすべてのドライバーによる交通事故の発生防止・被害軽減対策の一環として、経済産業省や国土交通省などが普及を推進する新しい自動車安全コンセプトです。

マツダでは、先進安全技術「i-ACTIVSENSE(アイ・アクティブセンス)」を登録乗用車に標準搭載しており、登録乗用車の全車種・全グレードがサポカーに該当*1 し、補助金の対象となっています。

*1 MAZDA2、MAZDA3、MAZDA6、CX-3、CX-30、CX-5、CX-8、ロードスター、ロードスター RFの全グレードが、被害軽減ブレーキに加え、ペダル踏み間違い時加速抑制装置などを搭載した「サポカーS」の「ワイド」区分に該当

 

▼マツダのサポカーラインナップ
https://www.mazda.co.jp/purchase/support_car/

 

今回のブログでは、安心安全で快適なドライブを支えるマツダの安全技術と、その安全思想についてご紹介します。

サポカー対応だけじゃない~ペダルレイアウトから考えるマツダの安全思想と技術

 

 

サポカーS「ワイド」に該当するマツダの先進安全技術「i-ACTIVSENSE

マツダの登録乗用車に標準装備されている「i-ACTIVSENSE」には、様々な安全技術が含まれています。

 

例えば、衝突被害軽減ブレーキアドバンスト・スマート・シティ・ブレーキ・サポート(アドバンストSCBS)」は前方の歩行者や先行車をカメラで検知し*2 、ブレーキを自動制御して衝突回避をサポートする機能。

夜間や暗い場所での歩行者検出能力も有しています。

*2 対車両:約4~80km/h走行時、対歩行者:約10~80km/h走行時

アドバンストSCBSのアニメーション動画(YouTube)

 

また「アダプティブLEDヘッドライト(ALH)」は、きめ細やかに照射範囲を自動でコントロールできるグレアフリー(防眩)ハイビームと、より広い範囲を照射するロービームを組み合わせることで夜間の視認性を高め、ドライバーの危険認知をサポートします。

他にも、約10km/h以下での徐行前進や停車時にペダルの踏み間違いなどによる誤発進・急加速を抑制する「ペダル踏み間違い時加速抑制装置(AT誤発進抑制制御[前進時])」や、ドライバーのステアリング操作をアシストする「レーンキープアシストシステム(LAS)」など、さまざまな先進安全技術があり、ドライバーの危険回避や危険予知をサポート、事故の未然防止をサポートします。

サポカー対応だけじゃない~ペダルレイアウトから考えるマツダの安全思想と技術

 

日常の運転での事故のリスクを下げるための「ベース技術」

またマツダでは、先進安全技術だけでなく、「ベース技術」にも注力。

日常の運転の中で運転のミスや危険な状態にならないようにすることで、事故の発生自体の減少を目指しています。

その一つがマツダの乗用車に標準で採用されている、ドライバーに正対したペダルレイアウトオルガン式ペダルです。

 

多くのクルマでは、ホイールハウスへの干渉を避けるため、アクセルペダルやブレーキペダルが自然に足を伸ばした位置からわずかに左に寄って配置されています。

また、アクセルペダルは上方から吊り下がっている「吊り下げ式」が採用されているのが一般的です。

サポカー対応だけじゃない~ペダルレイアウトから考えるマツダの安全思想と技術サポカー対応だけじゃない~ペダルレイアウトから考えるマツダの安全思想と技術

このように左に寄ったペダル配置のため、運転中のドライバーの右足は自然に足を伸ばした状態から左に寄った状態となります。

また吊り下げ式のアクセルペダルはかかとが床に固定できないため、その踏み具合によって、かかとが前後に動いてしまいます。

この状態で運転を続けると、足に負担がかかるだけでなく、アクセルとブレーキのペダルの段差が大きくなるため、スムーズに足を移動させることが難しくなります。

 

一方、マツダ車では、自然に足を伸ばした位置にアクセルペダルを配置。

さらにアクセルペダルも「吊り下げ式」ではなく、「オルガン式」ペダルを全ての登録乗用車に標準で採用しています。

サポカー対応だけじゃない~ペダルレイアウトから考えるマツダの安全思想と技術 サポカー対応だけじゃない~ペダルレイアウトから考えるマツダの安全思想と技術

オルガン式ペダルでは、かかとを固定させることで速度をコントロールもしやすく、長時間運転でも足への負担が少なくてすみ、また緊急時でも、ブレーキペダルへの踏みかえをスムーズに行うことができます。

通常の運転中は余分な力を入れずに、いざというときは確実にブレーキペダルを操作することができます。

 

実際に、高齢者のドライバーが運転中に危険を察知して急ブレーキを踏むというシーンを想定し、高齢者疑似体験スーツを着用した状態でペダルを踏みかえる実験をしてみると、オルガン式ペダルの方がスムーズにブレーキを踏めていることがご覧頂けると思います。

吊り下げ式踏みかえ動画(YouTube)

 

オルガン式踏みかえ動画(YouTube)

 

 

マツダが目指す安全性能の考え方「MAZDA PROACTIVE SAFETY

「i-ACTIVESENSE」や「ベース技術」など、マツダの安全技術は「MAZDA PROACTIVE SAFETY(マツダ・プロアクティブ・セーフティ)」という安全思想に基づいており、3つの段階に分けてそれぞれ開発されています。

 

  1. 人間中心のペダルレイアウトやオルガン式ペダルなど、日常の運転中に常に発生している認知・判断・操作の各ステップで、適切な行動と運転環境を整える「ベース技術」
  2. 衝突被害軽減ブレーキやAT誤発進抑制制御など、日常の運転中のドライバーの認知をサポートするとともに、緊急時における事故被害の防止・軽減をサポートする「アクティブセーフティ」
  3. 万一衝突したときなどに乗員の保護や歩行者の保護を行う「パッシブセーフティ」

 

「危険な状態に陥ってから対処するのではなく、危険自体を回避する。」

マツダでは、さまざまな運転環境で、ドライバーの認知・判断・操作をサポートし、事故のリスクを最小限に抑える「MAZDA PROACTIVE SAFETY」という考え方に基づき、安全技術開発を行っています。

サポカー対応だけじゃない~ペダルレイアウトから考えるマツダの安全思想と技術

 

 

「走る歓びをすべての方にお届けしたい」というマツダの想い。

マツダではコンパクトカーからハイエンドモデルまで全ての登録乗用車・全グレードで同じ安全技術を搭載しています。

そして、安全思想「MAZDA PROACTIVE SAFETY」に基づいた、3段階の安全技術開発を行っています。

 

ペダルレイアウトは展示車でも、すぐにご体感いただけます。

ぜひマツダのお店で運転席に座っていただき、踏みかえを試してみてくださいね。

 

 

■関連リンク

▼マツダのサポカーラインナップ
https://www.mazda.co.jp/purchase/support_car/

▼サポカー/サポカーS(安全運転サポート車)のWEBサイト(経済産業省)
https://www.safety-support-car.go.jp/

▼マツダの安全思想(“ MAZDA PROACTIVE SAFETY ”)
https://www.mazda.co.jp/beadriver/safety/proactivesafety/

▼マツダの先進安全技術 “i-ACTIVSENSE”
https://www.mazda.co.jp/beadriver/safety/i-activsense/01/

カテゴリー:クルマ , ストーリー