MAZDA BLOG
2013.6.13

【魂動デザインをイメージしたイスに込められたモノづくり #1】

今年4月、イタリアのミラノで開催された、デザインイベント「ミラノサローネ」。

この「ミラノサローネ」は、世界最大級の「国際家具見本市」なのですが、展示されているのは家具だけではありません。さまざまな企業やデザイナーも展覧会を行っており、世界最大規模のデザインイベントと称されています。その年のデザイントレンドがいち早く発信されるので、世界中から約30万人もの人が訪れるそうです。

欧州マツダでは、最先端のデザイン発信基地として有名なミラノ・トルトーナ地区に「マツダ・コンテンポラリー・スペース」をオープンし、「新型アテンザ」展示とともに、動魂デザインをイメージしたイスを初出品しました。

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魂動をイメージしたイス!?

「魂動(こどう) -Soul of Motion」とは、マツダの新デザインテーマ。マツダデザインでは、クルマの枠にとらわれないカタチ創りからはじめ、他とは違う発想で独自のデザインを生み出す試みをしています。

今回はクルマにも通じる価値観をもち、美しさの本質を見極める題材として「イス」を選びました。なぜなら、イスのデザインとは「座る人を心地よく包み、身体をしっかり支える」というシンプルな機能を美しく表現することが問われるものだからです。

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この魂動をイメージしたイスには、単なる道具としてのイスではなく、生き物の持つダイナミックで躍動感のある造形と、巧みに計算され研ぎ澄まされた、モノに宿る「魂」を感じていただきたいという思いを込めました。

まさに書道や日本庭園から感じるダイナミズムと緊張感が共存した「日本の美」が、イスを通して表現されているのです。

それでは、イスの細部までのこだわりをご紹介します。まずはシルバーの輝きが美しい脚にご注目ください。

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脚部は、前へと進むスピード感と、後ろ足でしっかり支える安定感を表現。緊張感あるアルミ素材と躍動的な造形を組み合わせ、生き物の多彩な表情を感じさせます。

続いては縦に入る赤いステッチが印象的な座面部をご覧ください。

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座面部には、人を包む張りのあるカタチに艶のある黒革を使い、鮮やかで深みのある赤いアクセントと組み合わせる事で、内に秘めた強さと品格を表現しています。磨き抜かれた流麗なフォルムと、素材の持つ高い質感が、際立つ存在感と緊張感にも似たオーラを放っています。
さて、こちらのイスは、どのようにして制作されたのでしょうか?

実は、マツダのモノづくりへのこだわりはこのイスの制作にも活かされていたのです。次回は、制作工程とそれに携わる人たちをご紹介します!

◇以下の動画からもマツダの「魂動」デザインを感じていただけます。

こちらのコンテンツは、連載でご紹介しています。

【魂動デザインをイメージしたイスに込められたモノづくり #2】〜クレイモデラーが込める温もりと魂
https://blog.mazda.com/archive/20130822_01.html

【魂動デザインをイメージしたイスに込められたモノづくり #3】〜磨きの職人が追い求めた脚の質感
https://blog.mazda.com/archive/20131107_01.html

【魂動デザインをイメージしたイスに込められたモノづくり #4】~二人の師弟ハードモデラーの挑戦
https://blog.mazda.com/archive/20140507_01.html

カテゴリー:ストーリー