イベント「夏のリコチャレ2018 “Zoom-Zoom”なクルマづくりを体験しよう!」の様子をご紹介!
8月3日(金)、広島本社地区にて女子中学生・高校生を対象に「夏のリコチャレ2018 “Zoom-Zoom”なクルマづくりを体験しよう!」を開催。中学生7名、高校生13名の総勢20名の学生さんが参加してくれました!
※リコチャレとは…
理工系分野に興味がある女子中高生・女子学生の皆さんが、将来の自分をしっかりイメージして進路選択(チャレンジ)することを応援するため、内閣府男女共同参画局が中心となって行っている取り組みです。
開発の職場見学、試乗会、グループワークと様々な内容をマツダの女性エンジニアと一緒に楽しみながら学んでいただいた、当日の様子を紹介します。
開発職場見学!
マツダのクルマは「人間中心の開発思想」のもと、安全や乗り心地、さわり心地など細部にとことんこだわり、考え抜いてつくっています。
ほんの一部ですが、実際に開発の現場を見学してもらいました。
こだわり①映り込み
映り込みとは、車室内外の光が車の部品に反射してウィンドウなどに映り込む現象のことです。運転時には前方が見えにくくなって危ないことも!
それを防ぐために世界中の場所・時間の太陽の光を人工的に作り出す装置を使って試作車で映り込み具合をチェックします。
そもそも試作車がなくても、評価できるVR(バーチャルリアリティ)空間で本物の車に近い状態を再現してチェックしています。
こだわり②UI(ユーザーインターフェース)
UIとは機械とユーザーとの間で情報をやり取りするインターフェースのこと。
車の情報をドライバーに伝えたり、逆にドライバーの意思を車に伝えたりする接点として、メーター類やナビ画面、スイッチ類などの装置を意味します。
そのような装置が、実際に運転している際に使いやすいかどうかを評価し開発に織り込むために、大きなスクリーンを目の前に、ドライビングシュミレーターを使って疑似体験をしてもらいました。
こだわり③座り心地・乗り心地
身長、性別、年齢・・・色々なタイプの人がクルマに乗ったときの、座り心地や乗り心地も追求しています。
実際にロードスターとCX-5とを乗り比べてもらうと、学生さんからは、
「ロードスターは足を上げるのが大変」
「ハンドルまで手が届かない人もいるのでは」
といった率直なコメントがあがり、開発のポイントを実感していました。
こだわり④360°ビュー・モニター
マツダはフロント、サイド(左右)、リアの4つのカメラによって、狭い場所での駐車や狭い道でのすれ違い、T字路への進入時などの危険認知をサポートする360°ビュー・モニターをオプション設定しています。
学生の皆さんには360°ビュー・モニターの体験のため、まずは運転席に座り、目視で死角になっている位置を確認してもらいました。運転経験のない皆さんからは「思った以上に見えてないんだね」という声も・・・
学生さんたちにとっては、歩行時などに「運転手からは見えていないかも」と注意してもらうきっかけになったかもしれません。
こだわり⑤音とスピーカー
車内はエンジン音や雑音が入ってくるので音楽を聴く最適の環境ではありません。
そのような環境下でも、最も良い音色を車内で楽しみ走る歓びを感じてもらおうと、音づくりを行っています。
そのためには理想の音を追求する必要があり、音響室を使って音の研究・開発もしています。
今回、音響室で最近の楽曲を聴き、マツダが目指す理想の音を感じてもらいました。
吹奏楽をしている学生さんからは、
「普段聞いている音よりもずっと良かった!」
と驚きの声がありました。
こだわり⑥ナビ(音声ガイド)
ナビは手だけでなく、音声でも操作できます。そんなナビにはどのような声色も聞き取ってほしいもの。
ですが、実際に人の声で実験するのは大変です!
そこで合成音声を作って実験します。性別や年齢や国籍が違う人、なまりがある人など、いろいろな声のパターンを人工的に用意してシミュレーションを重ねます。
「たくさんの声を用意して大変ですね。頑張ってください」と、学生さんから励ましの言葉もありました。
ワクワクの試乗会!
今回は、ロードスターRF、CX-3、CX-8、アテンザの4台を用意しました。
ドライバーは日ごろからテストドライブをすることもある、スキルのある女性ドライバー4名。
全長2kmのテストコースを助手席に座って最大120kmのスピードで2周走ります!
「時速120kmから急ブレーキしても体が前に飛び出さなかった!」
「怖かったけれど楽しかったー」
と歓声があがりました。
食後に頭をフル回転!グループワーク
ランチを社員食堂で女性エンジニアや参加者同士で交流しながら楽しく食べた後は、グループワークです!
今回のグループワークのテーマは、「次期CX-5のカップホルダーの提案」。
助手席でお客様が実際に使うシーンを想定し、理想的なカップホルダーに必要な機能、形状、付加価値などを検討し発表します。
グループは中学生・高校生のミックス。最大6歳も年が離れているのでどうかな~、というスタッフの心配をよそに、最後にはいろいろ意見を出し合って面白い提案をしてくれました。
例えば・・・
取り外しができるカップホルダー
→冷蔵庫に入れて冷やしてから使うので、飲み物がぬるくならない!
スライム状のカップホルダー
→ジェル状なのでどんな形状の飲み物もぴったり収納!
「学校の授業は答えがあって答えを導き出すもの。今回のグループワークは、答えがない中でアイデアを出し合うので楽しかった!」
「中学生と高校生の壁を越えて話すことができ、普段では味わえない空間で本当に夢中で楽しくなれました」
といった嬉しいコメントもありました。
対応したスタッフからも、
「イキイキと考え、意見を出し、カタチにしていく姿から、モノ造りの楽しさを少しでも感じてもらえたようで嬉しい。逆に元気をもらえた。」
「難しくて困った瞬間もあったはずだが、最終的に自分たちなりの答えを見つけて乗り越えていく姿が頼もしかった。」
と感嘆の声があがりました。
いろいろな形状の飲み物を参考にどんな形状のカップホルダーがよいか思案中。
今回のイベントを通して、
「物にはいろいろな理由があるのだと分かった」
「関係なさそうな心理学とかが使ってあって、工夫に感心した!」
「『働くこと』自体が楽しそうだと思うことができた。」
などなど、たくさんの気づきと学びを得ていただけたものと思います。
マツダのスタッフからは、
「予想以上に、しっかりと感じたことを言葉で表現している姿に驚いた」
「これからの進路選択の機会の際に、理系への道を少しでも視野に入れていただけたら嬉しい」
との声が上がりました。
同日開催しました同伴の保護者向けミュージアムツアーも含め、イベントに参加くださった皆さま、ありがとうございました!