タイのモータースポーツの最高峰「タイランドスーパーシリーズ」。Mazda2 SKYACTIV-Dのドライバーが、総合ドライバーズポイントで1位・2位を独占
これまでブログでご紹介してきた、タイのモータースポーツの最高峰である「タイランドスーパーシリーズ」。
■第1戦・第2戦(2017年4月)Mazda2 SKYACTIV-Dがワンツーフィニッシュで初クラス優勝!
■第3戦・第4戦(2017年7月)Mazda2 SKYACTIV-Dが3戦連続クラス優勝!
2017年8月19日(土)、20日(日)に、タイ東北部ブリラム県にある「チャーン インターナショナル サーキット」において第5戦・第6戦が開催され、マツダ・セールス・タイランド(MST)は、引き続きMazda2 SKYACTIV-D(1.5L ディーゼル)を2台用意し、スーパーコンパクトクラスに参戦しました。
スーパーコンパクトクラスは人気のカテゴリーで、フォード フィエスタに加え、ホンダ ジャズ、トヨタ ヴィオス、スズキ スイフトなどが参戦しています。また、第5戦からは、ホンダ シティも参戦し、より注目度が高まっています。
その中で、MSTは2013年からタイランドスーパーシリーズに参戦しており、2015年から現行モデルのMazda2 SKYACTIV-Dのディーゼルエンジンで唯一参戦。
一昨年(2015年)は、ディーゼルエンジンということでレースのレギュレーション上参考出走となりましたが、昨年度(2016年)はチーム総合成績として年間2位を獲得するなど、着実にチームとしての実力を伸ばしました。
そして今年度(2017年)は、第2戦で初めてのクラス優勝をおさめると、第3戦・第4戦と連続で優勝。チームとして4戦中3勝しており、チームワークは非常に高まっています。
今回も前回同様、43号車5ドアのマナ・ポルンシリチェルド選手(タイ)と55号車4ドアのマイケル・フリーマン選手(オーストラリア)とのタッグで出場しました。
(写真:左からマナ・ポルンシリチェルド選手、マイケル・フリーマン選手)
第3戦、第4戦と連勝しているマナ選手は、今回第5戦で60kgものハンディウェイトを積まなくてはならず、アクセル・ブレーキ操作などで苦しい展開を強いられることが予想されました。
さらに、他のレーシングカーは改良を重ね、マシンの状態もすこぶる好調であったため、混戦が予想されていました。
そして8月18日(金)、第5戦の予選当日。
タイでは雨季の真っただ中ですが、朝まで降っていた大雨が止み、一気に気温が上昇。
ウェットからドライ路面へとコンディションが変わり、各チームは慌ただしく対応に追われました。
午後に行われた公式予選では、55号車4ドアのマイケル選手が首位のホンダ シティに0.3秒差で2位。
3位のフィエスタに次いで、4位に43号車5ドアのマナ選手が続きました。この予選の順位に基づき、第5戦はスタートしました。
19日(土)に行われた第5戦は、予選1位のホンダ シティが群を抜いていました。
そして、2位のマイケル選手と3位のフォード フィエスタが、スタート直後から激しい2位争いを展開。フォード フィエスタに2位を明け渡すシーンもありましたが、直後にフィエスタがリタイヤしたため、そのまま2位でゴール。
一方、4位スタートのマナ選手は、60kgのハンディウェイトに苦しみながらも我慢の走りで4位をキープしました。
20日(日)の第6戦は、前日の結果を踏まえ、マナ選手が2位、マイケル選手が4位スタート。
マイケル選手は絶好調で、オープニングラップでいきなり2位まで上がり、マナ選手がそれに追従。
マイケル選手はそのまま2位でフィニッシュしました。
一方で、ハンディウェイトを積んだマナ選手のマシーンは、これまでの無理が祟り、2週目でトランスミッションのギア抜け現象が発生。以降マナ選手は、手でシフトノブを押さえつけながらの走行を強いられ、7位でフィニッシュするのが限界でした。
この第5戦、6戦を通じ、両レースで2位を獲得したマイケル選手が、ドライバーズポイントで総合2位へ。
現在首位のマナ選手に続き、スーパーコンパクトクラスはマツダが1位、2位を独占しています。
次回のレースは、2017年の最終ラウンドとなる第7戦・第8戦。
9月22日(金)~24日(日)に、今回同様タイ東北部のブリラム県で開催されます。
ドライバーズポイント首位のマナ選手は、「次戦はハンディウェイトが減るので、今回よりもベターな状態で臨むことになるので、年間チャンピオンを目指して走ります!」と語ってくれました。
また同2位のマイケル選手も「私もマナ選手同様、年間チャンピオンになる可能性は残されているので、最後まであきらめず全力で最終ラウンドに臨みたい。また、今回優勝したホンダ シティに対し、絶対的にパワーが不足しているので、工夫を重ね、次戦までに更なるパワーアップをマシンに施したい。」と、頼もしいコメントをくれています。
次戦に備えて、チームは既に準備を始めています!
サポートしてくださる皆さまのご期待に沿えるよう、表彰台を目指して頑張りたいと思います。