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2020.10.2

CX-30 開発Stories:使いやすさを追求した荷室スペース。エンジニアが語るそのこだわりとは?

「MAZDA CX-30」の開発を担当したエンジニアが、このクルマに込めた想いやこだわりをご紹介する「CX-30 開発ストーリー」。

今回は、日常使いから家族での旅行まで、幅広いシーンでの使いやすさにこだわった荷室を中心にご紹介します。

 

 

ライフステージを限定せず長く使っていただくために

コンパクトで流麗なデザインのボディに、広々とした室内とたっぷり荷物を積み込める荷室。

一見相反することを両立したCX-30ですが、それを実現できたのは、クルマのパッケージをこだわり抜いたからだと、商品戦略本部の森重は語ります。

※エンジンやトランスミッション、シートなどクルマを構成する要素と、乗員の室内空間や収納スペースをレイアウトすること。

 

「私たちは、どんなライフステージやシーンであっても安心して長く使ってもらえるようなクルマを目指しました。

日常生活だけでなく、子どもや友人を乗せてレジャーに出かけるシーンも想定すると、室内の広さや荷物を入れる空間の使い勝手が重要です。どのくらいの身長の人が座れるか、荷室にはどんなものを積み込めるか、数mm単位で検証を重ねた結果、この絶妙なパッケージが生まれました」

 

(右写真:商品戦略本部 森重 領介(もりしげ りょうすけ))           

 

「まず、運転しやすいコンパクトなサイズにするため、全長サイズを4,400㎜以下にするという目標がありました。その上で、子どもが大きくなっても後席を含めて大人4人がしっかり座れるように設計しました。

ただ、単純に乗員スペースを大きくすると、目標とする全長をオーバーしてしまいます。そこで、後席を少しだけ立たせ気味にすることで、後席乗員の視点が高くなり視界が良くなるのと同時に全長4,400mmに収めることができました。

頭の位置が高くなった分、頭上の空間も必要になるので、ルーフを少し上げながらも流麗なデザインを崩さないようにバランスを取りました」

 

 

「全長の4,400mmを1mmでもオーバーしたら車にならない、ということはありません。ただ、開発メンバーみんながこの数字を意識することで、同じ目標に向かって工夫を凝らし、様々な難題を解決することができました」

 

 

お客さまが感じる本当の使いやすさを目指して

CX-30の開発では、設計や実験など異なる部署を横断した特別タスクチームを結成。

ベビーカーやスーツケース、ボストンバッグなどが入るかどうか、また、荷室の床上だけでなく床下に備えた収納スペースを使いやすくするには床面の高さはどのくらいがいいかなど、荷室の使い勝手を検証しました。

 

「ベビーカーと言っても色々なものがあります。日本国内のA型、B型がきちんと乗るのはもちろんですが、海外製の大きいタイヤのベビーカーも積めるようにしました

また、グローバルで販売するクルマですので、海外のお客さまがよく積み込む荷物を想定した検証も行いました。例えば、インチやフィートなど国ごとに異なる寸法単位も考慮しながら、組み立て式の家具を梱包している箱の積み込みやすさなど、入念に使い勝手を確かめました」

※対象物の積載可否は、スペック表および実車にてご確認ください。

 

 

「後席や荷室の使いやすさを決めるのは、数値ではありません。『お客さまがどう感じるか』が最も重要です。それを実証するため、開発の初期段階から実物大の評価用モデルを作りました。

後席は実際に座ってみて、前席との距離や頭上の空間が充分広いと感じられるかを確認しました。荷室には実際に荷物を積み込むだけでなく、荷室を開けたときに広く感じられるかどうかも試作モデルで確認しました」

 

 

また、ペダルを踏むと電動で荷室の床面の高さを変えられるモデルも作りました。美容室にある、ペダルを踏むことで上下する椅子のようなものです。

どの高さだと体に負担がかからず使いやすいと感じられるか、開発メンバーで繰り返しペダルを踏みながら最適な高さに設定できたと思います。

また、荷室の開口部を広くするとともに、大きな荷物や重たい荷物でも無理なくスムーズに積み下ろしできるよう、荷室までの地上高を約73cmに設定しました。

 

 

CX-30のカタログには、荷室容量は「430リットル」と表記されています。この数値も大切ですが、マツダはその容量だけを追い求めているわけではないと、森重は語ります。例えカタログ数値で荷室が広いと感じたとしても、実際にお客さまが使ったときに「使いにくい」と感じては意味がないのだと。

※VDA方式、サブトランク含む

 

「私たちが大事にしているのは、お客さまにどう使ってもらえるか、そして実際に『いいね、これは使いやすい』と思ってもらえるかどうかです。例えば冷蔵庫を買うときだと、つい何リットルという数値が大きい方を選んでしまうことがありますが、内側のポケットスペースが中のものとぶつかってしまうなど、実際に使ってみると使い勝手がイメージ通りではないこともありますよね。クルマの荷室容量も同じです。

CX-30の荷室容量は、お客さまが使うシーンを想像してミリ単位の検証を重ねた上での、ただの結果でしかありません。ぜひ皆さんには実際に、数値だけでは表しきれないCX-30の使い勝手の良さを体感していただきたいですね」

 

 

最後に

今回ご紹介した後席や荷室だけではありません。CX-30は、快適に運転できるドライビングポジションや、乗員同士の会話が弾む室内の静粛性など、お客さまがよりアクティブに日々を過ごしていただける一台となっています。

ぜひ機会がありましたら、その魅力を体感いただけると嬉しいです。

 

■CX-30の詳細は、マツダオフィシャルサイトをご覧ください

https://www.mazda.co.jp/cars/cx-30/

 

■【CX-30 開発Stories】これまでの連載記事は、公式ブログをご覧ください

開発主査

https://blog.mazda.com/archive/20200722_01.html

デザイン

https://blog.mazda.com/archive/20200807_01.html

走行性能

https://blog.mazda.com/archive/20200908_01.html

カテゴリー:モノ造り
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