MAZDA BLOG
2022.10.20

AZ-1が誕生から30周年を迎え、全国から121台が集いました!


本日でオートザム AZ-1の発売から30年が経ちました。今回はAZ-1の振り返りと30周年を祝い多くのオーナーの皆さまがマツダ本社にお集まりいただきましたので、その様子をご紹介します!

1992年10月20日、“異端。未体験ハンドリングマシン。AUTOZAM AZ-1誕生。”という刺激的なフレーズとともに2人乗りの軽乗用車「AZ-1」が発売されました。

その3年前1989年の東京モーターショーのマツダブースには、3種のボディの着せ替えを提案して話題を呼んだショーモデル「AZ550」の姿がありました。その内のひとつ「タイプA」のデザインをベースとして市販へ向けて開発されたのがAZ-1です。

発売までの期間に軽自動車の規格が変更され、AZ-1ではエンジン排気量のアップ、ホイールベースの延長、安全性の向上などが行われ、ショーモデルのリトラクタブルライトが固定ライトに変更されています。


AZ-1

AZ-1の特徴的なガルウイングドア、ウエッジシェイプのボディとガラス面の広いデザインは今なお斬新に映ります。リアミッドシップの660cc直列3気筒DOHCターボエンジンによる前後重量バランスの良さ。スケルトンモノコックボディに樹脂製外板をボルトで装着するボディ構造。

全高1,150mmで低重心。車両重量は720㎏。軽自動車ならではの軽量かつコンパクトで環境性能に優れた特長を生かしながら、個性的なスタイリングをもち、走る楽しさあふれるクルマです。
バブル崩壊後の厳しい市場環境下で、4,409台が生産されました。

スケルトンモノコックボディ構造ならではの外板の取り外し

AZ-1は、提携先のスズキ社製のパワートレインを使い、リアミッドシップカーとして設計。ガルウイングドアを採用しており、車両転倒時の車外への脱出の際にドアガラスを破壊するためのハンマーを用品に設定していました。

当時日本初のオールプラスチック外板を採用。特殊な車体構造を持つ同車の生産は、クラタ社(現キーレックス)で行われました。また操縦安定性能の開発も軽自動車ながらイギリスで行うなどして、クイックでダイレクトな操舵感を実現しており、数多くのユニークなストーリーがあるクルマです。

 

<30周年記念オーナーミーティング>
発売から30年目の今年、WEBでの“100年乗り続けよう”という呼びかけなどを通じて10月9日(日)にAZ-1オーナーの皆さま161名がマツダ本社に集まりました。

構内駐車場には121台のAZ-1。札幌ナンバーから奄美ナンバーまで様々で、愛車の前で交流の輪が広がっていました。当時の開発担当者やキーレックス社などの関係者も参加しています。

レースカーをモチーフにしたカラーリング

また全国各地から集まったオーナーの皆さまは、マツダ広島本社構内にあるマツダミュージアムを訪問。そのエントランスに用意された1台のAZ-1に注目が集まりました。

実はこの車は、このほどマツダミュージアムの展示車を管理するマツダの総務部によってレストアが開始された車両。まだレストアの最中でしたが、その経過報告が行われました。レストアを担当するメンバーからエンジン内部のカーボンの様子を調べた際の画像や修復方法を決める基準の説明などが行われ、熱心に聞き入るオーナーの姿が見られました。

そしてマツダからは今後、マツダミュージアム展示車として運転できる状態までレストアする作業を継続していく宣言がなされました。

その後オーナーミーティングでは、現状の登録状態にあるAZ-1の車両台数や部品の供給状況などが共有されたほか、AZ-1に関するクイズ大会なども行われました。

AZ-1オーナーの皆さんがマツダミュージアムでヒストリックカーを見学

 

SNSでの発信やオーナー間の情報交換、過去のオーナーミーティングで知り合った人など、様々な方法で発売当時を知らない方にも発売から時間の経った車に関心を持つ機会が増えているようです。イベントを通じてAZ-1への熱い想いや、世代を超えたクルマの楽しみ方の広がりを感じました。

 

(関連情報)

マツダミュージアム https;//www.mazda.com/ja/about/museum

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