MAZDA BLOG
2015.3.13

実車のチーフデザイナーが本気でデザイン!CX-3ミニカー制作の裏側。

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こちらは、2/27に発売されたCX-3ミニカーの制作図面。特別に初公開です!!??
実際のクルマの開発さながらの細かい指示や数値検討が書き込まれています。すごいですね。。

マツダのグループ会社マツダエースでは、様々なマツダ車のミニカーを制作しており、このたび先日発売されたCX-3のミニカーも登場しました!

完成度の高さに定評をいただいているマツダエースのミニカー。
CX-3のミニカーにも既にたくさんの方から「かっこいい!!」「もの凄くリアル!!」という声をいただいております。

 

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それだけによく聞かれるのが、「なぜミニカーにそこまでこだわるの?」という素朴な疑問。
私たちは自動車メーカーですから、その疑問はごもっとも!
今回はその謎を紐解くべく、“リアル過ぎるミニカー”制作の裏側に迫ります!!

 


実車のチーフデザイナーが本気でデザイン

まず知りたいのはこのミニカー、一体誰が作っているのかという点。

まずはデザイン。なんと「CX-3」実車本体のチーフデザイナー自らミニカーオリジナルのデザインをおこしています!単純に実車の図面をミニカーサイズに縮小してハイ生産、というわけではないんですね。早速その張本人、CX-3チーフデザイナーの松田陽一が語ります。

 


(ミニカーにも熱い松田チーフデザイナー。実車のデザイナーです。)

 

まずどんな想いでミニカーをデザインしたかをたずねると、

「一言でいえば極限までリアル。とことん細部まで実車と同じにすることにこだわりました。リアタイヤ周りのちょっとした面の流れ部分のラインが、実車とそっくりでしょ。これは、レギュレーション対応で実車に織り込んだ形状。そこまでミニカーでも再現するか?!と驚くレベルまで造りこみました。」とのっけから熱い答えが返ってきました!

 

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続けて、特にこだわった部分について聞くと、
「フロントの顔周りですね。ライトの発色や質感にも妥協せず、フォグランプのシールの貼り方は、表貼りと裏貼り、さらには、外観からは見えない内壁部に黄色のシールを張ることで、反射によりライト部の発色を実車のそれに近づけています。」

 

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(見えない内壁部にシールを貼ったフォグランプ。うっすら黄色いです。)

 

松田チーフデザイナーの話は止まりません。
「ヘッドアップディスプレイの厚みも変更してもらいました。当初、窓ガラスと同じ材料で制作されていたのですが、クルマ全体とのバランスを考えて、薄いものに変更してもらいました。 」

つまり、細部までそっくりそのまま再現する視点と、ミニカーサイズで見た時に不自然にならないかという視点を両立するという、非常にハイレベルな仕事をしていたのです。
たかがミニカー、されどミニカー。とても奥が深いんですね。

……なんだか採算が心配です(ボソッ)。

「これだけの質感や情報量がつまっているのはすごいと思う。実車を俯瞰する気持ちで様々な角度からなめるように見て、楽しんでほしいですね。」ミニカーを眺めながらそう語る松田デザイナーの目は、少年のようにキラキラ輝いていました。

 

 

ミニカーが好き過ぎて家具職人からミニカー職人へ転身

面白いのはデザイナーだけではありません。制作担当した堀本は、元々ソファーなどをつくる家具職人をしていたのですが、ミニカーが好き過ぎて、マツダエースに転職したほどの溢れるミニカー愛の持ち主。

 

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(自宅に150台のミニカーをコレクションしている堀本。「この仕事は天職」と笑います。)

 

「ミニカー制作の難しさは、なんといってもデザイナーのパッション溢れる表現(ズバーッと、スッと、グイッとなど)を、造形の言葉に置き換えるところにあります。“フェンダー強め”という言葉から、何を求めて、何が足りないから、その指示を出しているのか、その意図をくみながら、どう造形していくか考えます。」

 

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(写真:「ズバーッと、スッと、グイッと」などといった表現から生まれた作品)

 

ちなみに従来は、ミニカーが下の台から少し浮いた状態で設置していました。これは、長時間経過するとタイヤのゴムが劣化して、プラスチックの台とくっつくことを見越してのこと。

しかし!クルマが地面から少し浮いているのは不自然で安定感がないとの声に応え、タイヤのゴム素材を再検討し、劣化に強い材質に変えることで、CX-3では最初から台に接地させたそうです。なんという、細部までのこだわり!

 

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(写真:左がデミオで右がCX-3。デミオの方はタイヤが少し浮いています。)

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(写真:全8カラーが大集合)

 

 

 

ミニカー愛こそが原動力≒パワートレイン!

デザイナーと制作担当者のミニカーへの情熱がほとばしるインタビューでしたが、実は熱いのは二人だけではありません。

周辺のマツダ社員に聞いてみると、驚くのはミニカーファン率の多さ。中には自宅に450台以上のミニカーを保有する社員もいるほど。こうしたマツダ社員のミニカー愛が、“リアル過ぎるミニカー”を生み出している原動力≒パワートレイン!なのです。

 


(写真:450台以上ミニカーを所有するマツダ社員のコレクションの一部)

 

こちら、ミニカーの外箱にもこだわりが。箱の窓から中を覗くとCX-3が停車する風景が見えるのです!外箱にもこのミニカーへの想いがしっかりと込められています。

 

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CX-3ミニカーに関するお問い合わせは下記までお願いいたします。
マツダエース㈱ its.order@mazdaACE.co.jp

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