マツダミュージアム探検隊!パート5〜デザインの仕事〜
広島本社にあるマツダミュージアム連載企画!最終回の今回は、技術展示(後編)!
「デザインの仕事」コーナーの展示内容をご紹介します♪
デザインテーマ「魂動(こどう) – SOUL of MOTION」
このコーナーでまず登場するのが、デザインテーマ「魂動(こどう) – SOUL of MOTION」です。
CX-5や新型アテンザ、さらに先日予約販売を開始した新型アクセラのデザインにも採用されているこのデザインテーマ。
マツダが歴代追い求めてきた「人の心を動かす」デザインの究極の姿として、生物が見せる一瞬の動きの強さや美しさを表現しています。
例えば、
何かを狙って動き出す瞬間のフォルム−日本古来の武道である剣道の突きの一瞬、
あるいはチーターが獲物を狙って力を貯め、飛びかかる一瞬・・・!
この「生命感あふれる一瞬の心ときめかせる動きをクルマのデザインとして表現したい」、
という想いがデザインテーマ「魂動(こどう) – SOUL of MOTION」に込められているのです。
その思いをカタチに表したコンセプトカー「マツダ 靭(SHINARI)」の姿を、ミュージアムでは動画で観ていただいています。
その動画がこちら↓
デザインのプロセス
このデザインテーマ「魂動」をお客様にお届けする商品として具現化するため、日本だけでなく、アメリカ・ドイツにあるマツダのデザインセンターからたくさんのアイデアを出し合い、一台のクルマとしてデザインをつくっていきます。
まず、どんなクルマにするか、その特徴を表すアイデアをスケッチに起こし、そのスケッチで選ばれた候補を、立体モデルにします。
すぐに原寸大のクルマにせず、小さなサイズのモデルを複数作り、比較検討しながら1〜2案に候補を絞っていくのです。
粘土で作られた4分の1クレイモデルがこちら↓
ボディのラインやライトの形まで、丁寧に作り込まれています。
この4分の1クレイモデルで選ばれたモデルを、エンジニアと相談しながらデザインを改良。
その3Dデータをもとに、機械でクレイを削り、実物大のモデルを製作します。
ベースは機械で削りますが、機械では表現しきれない動きのある造型や細やかな細部の作り込みを「匠」と呼ばれる熟練の職人が手作業で丹念に創り上げるのがマツダの特徴です!
実物大のモデルで評価・改良を繰り返し、最終案を決定。エクステリア、インテリア、カラー、パーツなど最終デザインを全て織り込んだプラスチック製モデルを製作します。
今にも走り出しそうなこちらのクルマ↓ 実はこれがそのプラスチックモデルです!お客様に手渡される商品と全く同じ見え方をするように造るんですよ。
近くに寄っても、実物にしか見えないくらい色や艶など細部まで造り込まれています。
インテリア&カラーデザイン
インテリアや内外装のカラーのデザインも、外観デザインと同時期に平行して開発します。
インテリアについても、クレイモデルやプラスチックモデルにより、ハンドルや、メーター、シフトレバーに至るまで、実物と同じように細かく造り込みます。
さらにインテリアの多くの面積を占めるシートについては、実物の布や革を使ってサンプルを作ります。シートの形のイメージに合う色と素材を選び、好まれる色や組み合わせも併せて検討していきます。
ボディーカラーについては、凹凸(おうとつ)によって、見え方が違うことも考えて
立体的なパネルに色を塗ったサンプルを使い、色や輝きを検討。
お客様の好みや、街中での存在感なども考慮し、ボディーカラーを決定していくのです。
このように細部にまでこだわり抜いてインテリア・エクステリアのデザインが作られているんですよ!
今回ご紹介したマツダデザインについて、こちらのウェブサイトでもご紹介していますので、ぜひご覧ください。
https://www.mazda.co.jp/beadriver/design/
全5回の連載でお届けした、「マツダミュージアム探検隊!」お楽しみいただけましたでしょうか?
その他にもブログではご紹介しきれなかった、組立ラインや展望デッキからマツダ専用の港をご覧いただいたけるコーナー、安全技術などをご紹介した未来展示コーナーなど、マツダミュージアムならでは見どころが満載!
ぜひ「マツダミュージアム」にご来館くださいね。お待ちしております♪
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▼マツダミュージアム
https://www.mazda.com/ja/about/museum/