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2012.4.20

【CX-5のデザインができるまで #2】チーフデザイナー中山さん

この記事は、過去Facebookに掲載した記事です。

「CX-5のデザインができるまで」

第2回目はチーフデザイナー中山さんに、CX-5の企画コンセプトについて話を聞きました。

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企画コンセプトの話に入る前に、マツダのデザインの特徴を2つご紹介しましょう。

“マツダのデザインは、グローバルでひとつのデザインを創る。”

一つ目はデザイン拠点の数です。
マツダは世界の地域ごとに車種を持つのではなくて、基本的にはグローバルにひとつのデザインを出していくのですが、マツダのデザインスタジオは世界に5カ所あって、そこでグローバルに連携して、ひとつのデザインを創っていきます。
一般的に会社の規模が大きい自動車メーカーは、多くのデザインの拠点を持っていますが、その分、車種もたくさんあります。逆に会社の規模が小さく、車種が少ないメーカーは本国にしかデザイン拠点がありません。マツダの場合、会社の規模も小さく車種も少ないのに、デザインの拠点を世界に5カ所持っているデザインに力を入れている会社です。

“マツダのデザイン本部員は他社よりもクルマ好き!?”

二つ目はデザイン本部員の特徴です。
マツダのデザインメンバーは、おそらく他社さんよりも“クルマ好き”じゃないでしょうか。
それには二つ理由があり、一つめはスポーツカーを作っている会社だということ。今でこそ一車種になりましたが、一時期ずっと二車種のスポーツカーを作っていました。スポーツカーが二車種ある自動車メーカーは日本ではマツダだけでしたし、スポーツカーの生産台数が世界一だったこともありました。
スポーツカーをデザインしたくてマツダに入って来た人は多いですね。私もスポーツカーをデザインしたくてマツダに入社しました。
二つめは、20年程前に “ときめきデザイン”といっていた時代の影響ですね。当時のデザインは、“自他共に認める世界ナンバー1”と言っても過言ではないと思います。このときのデザインに憧れて、という人もたくさんいると思います。マツダにはデザインにしつこい人がたくさんいるんです。

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それでは、デザインプロセスにおける第一ステップである「企画・コンセプト」作りについてお話します。

“コンパクトSUVクラスのど真ん中を作る”

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CX-5は、コンパクトSUVクラスのど真ん中にクルマを作ろうという企画でした。ど真ん中を作るというのはどういうことなのか?というところから考えました。
具体的に言うと、寸法がどのくらいがど真ん中なのかとか、逆にどこまで大きくなったらNGで、どこまで小さくなったらNGか、もちろん値段の話もあるし、インテリアの使い勝手の話もある。SUVのど真ん中に見えるデザインって、どんなだろうかというのをずっと考えてました。それがCX-5の企画作業でした。
ど真ん中を作ろう思うと、絶対にお客さんから見て、「これ違うね」と言われたらいけないので、SUVを買いにくるお客さんの趣味とか特徴をずいぶんと最初に考えましたね。スケッチを書く以前に随分考えました。

“マツダ車らしさとSUVのど真ん中の2つを追い求めた”

ただしこのクルマは、SUVのど真ん中でありながらもマツダらしさを感じて頂けると思うのですよ。SUVらしさを追求すると、通常は鈍くさい感じになってしまう。我々はどこから見てもマツダ車であると感じてもらえるように、SUVのど真ん中でありながら、スポーティーで軽快であること、アスレチックであることを目指しました。
一般的には、スポーティーさや軽快さを追求すると、逆にSUVっぽさがなくなってしまうのですが、SUVのど真ん中でありスポーティーである、その両立を狙ってデザインをしていきました。

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“SUVを買って失うものをなくしたい”

SUVを買ってしまうと失うものも多いと思うんです。でもこのクルマはそうはしたくなかったんですよ。ちょっとわがままなクルマを作りたかった。甘い物は好きなんだけど、太りたくないみたいな(笑)。
よくあるSUVは、クルマが艶っぽくないですよね。ごつい印象が強くて。SUVが欲しくて買っても、その際は艶っぽさを諦めなければいけなくなります。なので、このクルマには艶っぽさをとにかく付け加えたいなと。
このクルマには我慢してほしくなかった。仕方がないと何かを妥協するのではなく、あらゆる面でこれが欲しくて買った!というクルマにしたかったんです。
一家に一台、このクルマが家の前にあるだけで、とても幸せになれるようなね。2台いらない、クルマはこれ1台で大丈夫というぐらいのものにしたかったんですよ。

「CX-5のデザインができるまで」では各プロセスの担当デザイナーのお話を順次掲載していきます。

次回は、エクステリアデザイナー岩尾さんです。

お楽しみに!

カテゴリー:クルマ
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