MAZDA BLOG
2014.5.23

【ニュルブルクリンク24時間レース】難コースを舞台とした、ロードスターの新たな挑戦!

マツダは過去、ルマン24時間耐久レースをはじめ、燃費と速さのバランスが要求される耐久レースに挑戦してきました。そして、ロードスター発売から25周年となる今年(2014年)、スポーツカーとして熟成の域に達した現行(三代目)ロードスターで、新たなチャレンジを行います!その舞台はドイツにあるニュルブルクリンク。

イギリスの「JOTA Sport(ジョタ・スポーツ)」と提携し、2014年6月21日~22日にドイツで開催されるニュルブルクリンク24時間レースに、Mazda MX-5(日本名:マツダ ロードスター)で参戦するのです。詳しくはこちらのブログでもご紹介しています。

今日は、舞台となるニュルブルクリンクのコースや、マツダの挑戦に共感するドライバーをご紹介します!

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舞台となるニュルブルクリンクは、グランプリコース(約5km)と、ノルドシュライフェと呼ばれる北コース(約20km)で構成される、全長約25kmのコース。北コースには170ヶ所以上のコーナーがあり、その多くが、先の見えないブラインドコーナー。さらに路面状況も悪く、エスケープゾーンが少ないという厳しいコースです。天候も変化しやすく、雨や霧になることも珍しくありません。「グリーン・ヘル」とも呼ばれる、この難コースでの過酷な24時間レースなのです。

MX-5が参戦するのは、排気量2L無改造クラス(V3クラス)。車両の製作はMX-5でのレース経験が豊富なイギリスのJOTA Sportにお願いしました。クラッシュ時にドライバーを守るロールケージなどの安全装備、レース用ダンパー、ブレーキ、スリックタイヤを装着する以外は、ほぼ市販車と同仕様。改造範囲が限定されたこのクラスではベース車の性能が問われます。

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 ドライバーは、マツダの挑戦に共感する、こちらの4名。ステファン・ヨハンソン氏(スウェーデン)、ヴォルフガング・カウフマン氏(ドイツ)、オーエン・ミルデンホール氏(イギリス)、加藤 彰彬(カトウ テルアキ)氏(日本)。

まず一人目は、マツダがルマンに挑戦していたとき、1990年~1991年にワークスドライバーをつとめ、F1でも活躍したヨハンソン氏。結婚式で、奥様にMX-5をプレゼントしたという思い出もあるそうです。

20140523_01d (写真左:加藤氏、写真右:ステファン氏)

二人目のカウフマン氏は、舞台となるニュルブルクリンクでインストラクターを務める「ニュルブルクリンクマイスター」です。三人目のミルデンホール氏は、モータージャーナリスト兼レーサー。耐久レースの経験が豊富で、MX-5で耐久レースに出場したことも多数あるドライバーです。

そして最後の一人は、日本のロードスター・パーティレースⅡで数多くの優勝経験を持つ加藤氏。ベテランのレーサーと共に初の24時間レースに挑みます。加藤氏はロードスター・パーティレースⅡ参戦を通じてロードスターのドライビングを研究してきました。先日車両熟成とドライバー慣熟のために参戦したレースでも、4人の中でトップタイムを記録するなど、ベテランに引けを取らないペースで周回していました。

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(写真左:カウフマン氏、中央:加藤氏、右:ミルデンホール氏)

2014年3月に、イギリスのドニントンパークにてシェイクダウンテストされたMX-5は、4月には「MX-5の熟成とドライバーのコース完熟」のため、レースに参戦。4月6日の予選レース(6時間)ではクラス優勝し、さらに、4月26日の ニュルブルクリンク長距離選手権(VLN)シリーズ第3戦ではクラス3位表彰台を獲得することができました。

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パワーで勝るライバル勢に対し、ライトウェイ トスポーツとして高いコーナリング性能と、それを最大限に引き出すドライバーのテクニックによって好成績を修めることができました。

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24時間レースは約1ヶ月後の6月21日(土) 午後4時(現地時間)スタートします!多くのファンの方と「歓び」を分かち合うために、ライトウェイトスポーツとして、「人馬一体」の優れたダイナミック性能を最大限に発揮し、果敢に挑戦します。みなさま、応援よろしくお願いします!

カテゴリー:クルマ , イベント
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