ロードスターで競う伝統の「4耐」。参加ドライバーたちが語るその魅力とは!?
今年で27回目を迎えた「メディア対抗ロードスター4時間耐久レース(主催:株式会社ビースポーツ)」(通称:4耐)。ドライバーのコメントと共に4耐の魅力と結果をご紹介します。
4耐の歴史と魅力
「4耐」は、普段はクルマ情報を発信するメディア自ら、クルマの走る楽しさを体感し、世の中に伝える。そして、日本の自動車文化の成熟へ寄与することを志として、初代ロードスターが誕生した1989年に初開催されました。マツダはこの志に共感し、第1回から特別協賛してきました。
(写真 右:初代ロードスターで開催されていた頃の4耐(1996年の模様))
各チームにはイコールコンディションのロードスターが渡されるため、まさにドライビングスキルやチーム力で勝負するレースです。
そんな4耐の魅力は、なんと言ってもメカニックを含めたチームワーク。各チームそれぞれに目標を持って参加していますが、レースを楽しむ、チーム一丸となって無事ゴールするという想いは共通です。
自動車メーカーで結成する「TEAM JAPAN」とは
チームワークと言えば、日頃はライバルとして切磋琢磨している自動車メーカー5社が、この日は「TEAM JAPAN」というひとつのチームとして参戦。昨年に続き2年目の取り組みです。日本の自動車産業やモータースポーツ界を盛り上げたいという共通の想いで、5人がロードスターの襷をつなぎ、ゴールを目指しました。
(画像 左から:河本晃一(かわもと こういち)さん/日産自動車株式会社、山本修弘(やまもと のぶひろ)/マツダ株式会社、森宏志(もり ひろし)さん/スバルテクニカインターナショナル株式会社、加藤武明(かとう たけあき)さん/トヨタ自動車株式会社、木立 純一(きだち じゅんいち)さん/株式会社本田技術研究所)
ロードスターアンバサダー(元開発主査)の山本は、「昨年は初結成ということで、不慣れな部分もありましたが、2回目の今年は『とにかくレースを楽しむこと、各自の役割を果たすこと』が狙いです。参加した各メンバーに、この経験を各社に持ち帰り伝えて欲しい。」と、チームへ懸ける想いを語りました。
日産自動車株式会社から参加の河本さんは、4耐について次のように語っています。
「実研ドライバーとして、様々な開発現場で積み重ねてきたノウハウを、TEAM JAPANに持ち込めるのではないかと考えています。また、4耐は初代から27年も続く伝統のレースで、その伝統をつないでいく姿勢は本当に素晴らしい。」
株式会社本田技術研究所の木立さんは、「4耐の存在は知っていましたが、今回が初めての参加です。メディアやエンジニアが本気でレースに挑み楽しむことを通して、クルマの楽しさを伝える素晴らしいイベントだと感じました。また、メディア対抗レースだけでなく、お客さまにとっては参加型のイベントとなっていて、限られた人のものではないのも良いと感じます。こうした取り組みは1社だけ頑張っていても盛り上がりません。今日の経験を生かして、今後も一緒になって自動車文化を盛り上げていきたいです。」と、感想を話してくれました。
「TEAM JAPAN」のレースの結果は、昨年の17位から大幅アップの9位!メーカーの垣根を越えたチームワークが好結果に繋がりました。
マツダからは、役員やエンジニアがドライバーを務める「人馬一体」チームが参戦。ロードスター開発主査の座を山本から引き継いだ中山もドライバーとしてメンバーに加わりました。また、代表取締役社長兼CEOの小飼雅道(こがい まさみち)も各チームを激励し、みなさまと交流させていただきました。
ドライバーとしてご参加のお二人に4耐の魅力を伺いました。
「ロードスターを大切に思っているからこそ、長く続いている」 -山野哲也さん-
「ベストカー×おと週 新音羽不夜城」の助っ人ドライバーとして参戦し、予選でトップタイムを出したプロドライバー山野哲也(やまのてつや)さん。ワンメイクレースやSUPER GTなど、様々なレースのチャンピオン経験者です。
「4耐は27回も続くイベント。軽い気持ちでは始められないし、継続することも困難です。マツダがロードスターを大切に思っているからこそ、長く続いていると感じます。また、パーティレースやパレードランもあり、マツダファンが集う場となっていることも魅力です。ロードスターは、自分がこのクルマを動かしているということを、コーナーごとに感じさせてくれます。どう走れば良いかを教えてくれるクルマですね。」
「ロードスターは2面性を楽しめるクルマ」 -ピストン西沢さん-
また、J-WAVEの人気DJでもあるピストン西沢(にしざわ)さん。4耐には2015年から「J-WAVE RACING」チームで参戦し、初参戦から2年連続でチャンピオンを獲得。ご自身でもロードスターをお乗りで、他のレースにもロードスターで参戦されています。
「ロードスターは耐久性、信頼性ともに、サーキットで十分に走りを楽しめるクルマ。個人的にも初代を2台乗り継いでドライビングを学びました。サーキットでは全開で走り、行き帰りはオープンで気持ちよく走るという、2面性を楽しめるクルマです。4耐は、参戦車両がイコールコンディションに保たれています。これは、ノーマル状態から30台近くが同じコンディションで作られているロードスターの素晴らしいところでもあると思います。4耐に参加していると、マツダは役員から社員まで、皆がイベントやロードスターを楽しんでいる、愛していると伝わってきますね。」
至るところで見られたオーバーテイク(前の車を後の車が追い越すこと)や、チームそれぞれに連携が取れたピットワークなど、レースは大いに盛り上がりました。ゴール直前にはガス欠症状が見られるチームも続出。そんなめまぐるしく展開が変わる今年の4耐を制したのは、「ホットバージョン 土屋一家」チームのみなさんです。優勝おめでとうございます!
(写真 左:優勝した「ホットバージョン 土屋一家」チームのみなさま)
会場ではパーティレースや、サーキットトライアルなども開催されました。
ご参加いただいたみなさま、ありがとうございました。
4耐の会場の熱気を、こちらの動画でご体感ください。
(MZRacing公式YouTubeより引用)
じつは、4耐の楽しみはまだまだこれだけではありません。ご家族でクルマを楽しむだけでなく、マツダのモノづくりに触れたり、美味しいBBQを食べたり・・・
ここでご紹介しきれなかった4耐の魅力は、後日ご紹介させていただきますので、お楽しみに。
ピストン西沢さんの活動は、マツダオフィシャルサイトでもご紹介していますので、併せてご覧ください。
▲「みんモー with ROADSTER」ターンパイク箱根 体験レポート
http://www.mazda.co.jp/beadriver/experience/minmo_with_roadster/06/ (マツダオフィシャルサイト)
また、レース結果の詳細は、大会公式サイトをご覧ください。
http://www.media4tai.com/pdf/media4tai2016result_f.pdf (大会公式サイト)
※スマートフォンの機種によっては、一部のアプリで正しく記事が表示されない場合がございます。あらかじめご了承ください。