MAZDA BLOG
2018.12.11

マツダ787Bも展示!タミヤフェアに行ってきました!!

2018年11月17日(土)、18日(日)にツインメッセ静岡で開催された「タミヤフェア2018」。

プラモデルやラジオコントロールモデル、ミニ四駆、工作キットなどを製造する株式会社タミヤさんによる人気のホビーイベントで、今年は約2万5千人が来場しました。

 

タミヤさんとは、「動くものを操る楽しさや歓び」と「モノ造りの楽しさ」を、子供たちを含めた多くの人たちに伝えていきたいという共通の思いから、コラボレーションさせていただいています。そのつながりから、タミヤフェアでワールドチャンピオン決定戦が行われるラジオコントロールカー(RCカー)レース「マツダチャンピオンシップ」に協賛させていただきました。さらに今回は、プラモデルやRCカーとしてタミヤさんから商品化されたことがあり、ホビーファンになじみのあるレーシングカーでもある「マツダ 787B」(レプリカ)も、会場に展示しました。

 

タミヤフェア2018

ル・マン優勝車2台の共演!

まずは、787Bの展示へ。フランスの「ル・マン24時間耐久レース」で、1991年に日本車で初めて総合優勝した「マツダ787B」と・・・なんと、今年優勝したトヨタさんの「TOYOTA GAZOO Racing TS050 HYBRYD」が!日本の優勝車による、初めての2ショットが実現しました!!

タミヤフェア2018

 

来場者の皆さんからは「マツダ787Bを見たかった」「排気音を聞きたい」「次に走るのはいつ?」と声をかけていただき、多くの方が立ち寄っていました。

タミヤフェア2018タミヤフェア2018

 

「マツダチャンピオンシップ」ワールドチャンピオン決定戦

次にやってきたのは、RCカー用の特設大型サーキットコース。ここでは、日本、アメリカ、アジアの各エリアで予選(総参加者数約5,500名)を勝ち抜いた代表選手たちによる「タミヤワールドチャンピオン決定戦2018」が行われました。車種により5つあるクラスのひとつが、「デミオ」と「ロードスター」のボディを使ったマツダ車の電動RCカーだけが参戦するレース「マツダチャンピオンシップ」のワールドチャンピオン決定戦です。

予選にあたる「マツダチャンピオンシップレース」は、国内では6月から10月にかけて15か所で開催。大人から子どもまで、約1,000人に参加いただきました。ここを勝ち抜き、代表権を獲得したRCカーレーサーたちが会場に集結しています。

タミヤフェア2018タミヤフェア2018

タミヤフェア2018

レース前のピットスペースでは、各マシンを真剣にセッティングする姿が見られます。参加者の年齢は幅広く、もしかすると、子どもたちが最初に接するモータースポーツかもしれませんね。

タミヤフェア2018 タミヤフェア2018

 

優勝者は14歳!

「マツダチャンピオンシップ」ワールドチャンピオン決定戦に参加したのは国内外から集まった合計26名の選手。会場での予選を経て、さらに決勝戦に残った10台が、白熱したレースを展開しました。連続するコーナーを各車がリズムよくコーナリングしていきます。スムーズな走りの方が多く、一瞬のミスで順位が入れ替わるため目を離せません。

経験豊富なレーサーがそろった今大会の中、優勝はなんと最年少14歳の佐々木選手!2回行われる決勝レースを共にトップゴールしての勝利となりました。

タミヤフェア2018

タミヤフェア2018優勝した佐々木 拓眞
(ささき たくま)選手
(掛川大会代表)

「ロードスターは、コーナーでフロントの向きを変える早さがいいですね。約2年前に自分だけでRCカーをはじめましたが、今では父と一緒に楽しんでいます。優勝できて嬉しいです!」

なお、佐々木選手にはマツダからの副賞として、ロードスター主査 兼チーフデザイナーの中山 雅(なかやま まさし)から、直筆で描いた優勝車のスケッチ画も贈られました。

タミヤフェア2018タミヤフェア2018

またこの場を借りて、各地で開催した「マツダチャンピオンシップ」にお越しいただいた皆さまにも改めてお礼申し上げます。誠にありがとうございました!

 

 

タミヤ=マツダ=モノ造りの楽しさ

タミヤさんとマツダの関わり、実はタミヤさんのプラモデル1/24スケールのスポーツカーシリーズに初めて加わった国産乗用車が、初代「マツダサバンナRX-7」(1978年発売)でした。その後も、歴代のRX-7やロードスター、マツダ787BなどがスケールモデルやRCカーとなって、タミヤから製品化されています。その中で、クルマ好きの方の記憶に残る1台もあるのではないでしょうか?

タミヤフェア2018

 

タミヤフェア会場では、2015年に発売した4代目マツダロードスターの1/24スケールモデル設計者の平田 伸一(ひらた しんいち)さんが、来場者に今冬の新製品を説明していました。そこで、ロードスターのモデル開発当時のエピソードや、タミヤさんとしてのカーモデル設計について、聞いてみました!

タミヤフェア2018

-ロードスターの模型は完成後に見て楽しむだけでなく、特に製作の過程にも楽しさが感じられます。ユーザーと製品が関わる部分として、1/24ロードスター(4代目)のモデル開発のエピソードはありますか?

 

まず、設計の前に可能な限り、資料を集めました。広島のマツダ本社にも取材に行き、開発に携わった方のお話も聴きながら、実車を隅々まで確認して様々な角度から撮影しました。模型は、どうしても本物のクルマより少ない部品数で、本物を表現する必要があります。そこで、多くの部品を一体化したパーツとして設計していきます。どのようにパーツを分割すればクルマの特徴を伝えられるかを考えながら、車をジャッキアップして真下からサスペンションやパワートレインの写真も撮りました。

普段は見えにくい場所ですが、スポーツカーならではの特徴的なパワープラントフレームやサスペンションなどの構造はできるだけ省略せず、あえて独立したパーツとして設計しました。雑誌などで、実車の構造や写真をご覧になったロードスターファンの方にも、作りながら楽しんでもらえる設計になっていると思います。

タミヤフェア2018

-「魂動(こどう)デザイン」の実現は、実車でも難しい挑戦でした。タミヤさんでモデル化する際、難しさはありましたか?

 

プラモデルの設計には3D CADを使いますが、とても苦労しました。ボディは、3Dプリンタで出力して形状を確認するのですが、見た目はもちろん取材の際に実車のボディのエッジ部分を指で触った感覚なども参考にしています。またヘッドライトは、完成後のクルマのデザインの印象を左右する部分。その形を追求するだけではなく、お客さまにとって組み立てやすく、塗装のしやすい構造にして、製作に失敗しにくいような配慮もしています。

タミヤフェア2018

1/24マツダロードスター プラモデル

 

-デザインを表現するために、人の感覚を大事にするところは一緒ですね!組み立てやすさや製作に失敗しにくい配慮をしているところは、お客さまにモノ造りを楽しんでいただきたいという思いを感じます。さて、ロードスターは歴代で30年近く、一貫してお客さまへの「楽しさ」の提供を目指してきました。モータースポーツやカスタマイズ、オ-ナー同士の交流など様々に楽しんでいただいているクルマです。タミヤさんや平田さんの、お客さまに対する思いについて教えてください。

 

タミヤの模型は組み立てやすさを大事にし、お客さま自身で工夫できる余地があるようにしています。「こう作らないとだめだ」と思わせてしまうようなモデルにはしたくないですね。また、模型はお客さまと一緒に、製作という過程を通じて完成というゴールを迎えるもの。それが皆さんにとって楽しい思い出になるようなモデル造りを、今後も続けていきたいですね。

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タミヤフェア2018 タミヤフェア2018

ほかにもタミヤフェア会場ではRCカーをはじめ、スイーツデコレーションやロボットプログラムなどの体験イベント、静岡県の模型クラブの合同作品展示会も行われ、多くの人にモノ造りの楽しさを伝えていました。

 

クルマを通じてはもちろん、模型やRCカーを通じても、モノ造りの楽しさや走る歓びを感じてみるのはいかがでしょうか?

 

 

関連記事はこちらから↓

(マツダ公式ブログ)

2017.6.29 タミヤとマツダの共通点とは!? “走る歓びをつくる”RCカー

https://blog.mazda.com/archive/20170629_01.html

 

2015.09.01 【潜入取材】魂動デザインをカタチにする人たちの秘密を探る~世界トップクラスの成形スピードと美しさを両立するプラスチック成形工場~

https://blog.mazda.com/archive/20150901_01.html

 

(TAMIYAINC 動画)

2016.01.11 1/24マツダロードスター発売記念スペシャルトークショー (2015.12.19 タミヤ プラモデルファクトリー 新橋店)
https://www.youtube.com/watch?v=OkHDZBfqxNE

カテゴリー:イベント