MAZDA BLOG
2016.12.8

無塗装で高質感のバイオエンジニアリングプラスチックを「ロードスター RF」の外装部品に採用。

マツダは三菱化学株式会社と共同で、自動車の外装意匠部品として使用可能なバイオエンジニアリングプラスチック(以下、バイオエンプラ)を開発、「マツダ ロードスター RF」の外装部品に採用することを発表しました。
20161208_01eye
(写真:マツダ ロードスター RF)

バイオエンプラは、植物由来原料使用による石油資源の使用量削減やCO2排出量の抑制、無塗装による揮発性有機化合物(VOC:Volatile Organic Compounds)の削減により、環境負荷の低減に貢献しながら、従来材料の塗装が施された部品を超える質感(深みのある色合い、鏡面のような平滑感)を材料着色で実現するなど、高い意匠性を持つ自動車外装部品としても使用できるように開発。

20161208_01b20161208_01c

マツダでは、これまでにも植物由来の材料「マツダバイオテックマテリアル」として技術開発に取り組んでおり、業界初の高耐熱・高強度な自動車内装部品用バイオプラスチックの開発や、世界初の植物由来100%の繊維からなる自動車用シート表皮の開発に成功しています。

20161208_01e20161208_01f

バイオエンプラは、成形性がよく、耐久性の高いバイオプラスチック母材の開発をベースに各種の 添加剤、着色剤の混合による材料組成の最適化(特許出願済み)、成形時における金型仕様の最適化 などに取り組むことにより、自動車の内装意匠部品はもとより、外装意匠部品にも使用できる材料として開発に成功しました。

20161208_01d

これにより、塗装を施したABS樹脂などの従来材料と同様の耐久性を兼ね備え つつ、従来塗装品を超える質感を製造時の環境負荷低減を図りながら実現しました。

20161208_01g
【イメージ図】(左写真:ABS樹脂など従来材料、右写真:バイオエンジニアリングプラスチック)

同材料は、2015年に「ロードスター」の内装意匠部品にマツダ車として初めて採用して以来、これまでに「CX-9」や「アクセラ」、「デミオ」にも採用。この度の「ロードスター RF」以降の車種の内装および外装意匠部品として順次、採用していく予定です。

20161208_01h
この自動車外装部品にも使用できる無塗装で高質感の「バイオエンジニアリングプラスチック」を12月8日(木)〜10日(土)に開催される日本最大級の環境展示会エコプロ2016に展示します。

エコプロとは、(一社)産業環境管理協会、日本経済新聞社が主催する日本最大級の環境展示会で、今年で18年目となります。 700を超える企業・団体が参加出展しており、マツダは、2008年から毎年出展しています。(2004年と2005年は、広島県のブースに出展)

20161208_01i

詳細は下記のとおりです。
日時:2016年12月8日(木)〜12月10日(土)10:00-18:00 *最終日のみ17:00まで
場所:東京ビッグサイト 東4ホール ブースNo.4-038

http://www.mazda.com/ja/csr/social/report/2016eco-products_notice/

スタッフ一同、皆さまのお越しをお待ちしています。

 

マツダは、今後も「走る歓び」とともに「優れた環境・安全性能」を備えた商品の開発をとおして、サステイナブルな社会の実現に向けた独自技術の開発に積極的に取り組み、お客様と特別な絆を持つブランドを目指してまいります。

 

※スマートフォンの機種によっては、一部のアプリで正しく記事が表示されない場合がございます。あらかじめご了承ください。

カテゴリー:クルマ
この記事をご覧いただいた方へおすすめ記事