第23回メディア対抗ロードスター4時間耐久レース レポート(前編)
皆さんは、生でレースをご覧になったことがありますか?
マシンのエンジン音や立ち込めるオイルのにおい、そして会場を包む熱気と興奮!
今回は、9/1(土)に筑波サーキットで行われた「メディア対抗ロードスター4時間耐久レース」を取材してきましたので、その熱戦の模様をレポートしたいと思います!レース観戦未経験の方にはわかりにくい言葉もあるかもしれませんが、少しでも当日の興奮を感じていただけると嬉しいです。
今年で23回を数えるこのレースは、自動車専門誌やテレビ、ラジオ、インターネットなどのメディアの編集部員やジャーナリストらが、自らハンドルを握り、それぞれの媒体名を掲げたロードスターを駆って競うレースです。90リットルのガソリン使用量制限や各ドライバーの運転時間制限、前年の成績によるハンディキャップなど、様々なレース規則により、各チームの力量が拮抗し、毎年ドラマティックな展開が生まれます。
この90リットルというガソリン量は、全開で走り続けると4時間を待たずにガス欠になってしまいます。そのため、このレースを制するには燃料を最後までキープしながら、いかに速く走るかが「カギ」となります。各チームとも綿密な燃費計算をしながら、エンジンの回転数や勝負を仕掛けるタイミングなど、作戦に工夫を凝らして効率的な走りを追求する。ここがこのレースの一番の見どころなのです。そして今年は特にこの「燃費」というものを痛感させられるレース展開となりました。
レース当日の天候は晴れ。午前中にざっと通り雨があり、コースコンディションが心配されたものの、予選が始まる14時ごろにはコースもドライになっていたため、各チームとも全力でアタック。予選はNo.13 ENGINEチームが1’09.853の好タイムでポールポジションを獲得し、トップの2台が1’09”台、15位までが1’10”台、22位までが1’12”台と、出場23チーム中22チームが3秒以内にひしめき合う接戦となりました。
決勝レースは予定より少し遅れて16:06にスタート。セーフティカーを先頭に1周のフォーメーションラップを行った後、全車一斉に第1コーナーへ飛び込んでいきます。序盤は昨年の上位チームのハンディキャップ消化などで順位の変動はあるものの、各チームとも順調にラップを重ねていきます。
スタートから80分が経過した頃、甲高いタイヤのスキール音と「ドンッ」という鈍い音がして一台のマシンがホームストレートでストップしました。No.30ル・ボランチームのマシンが最終コーナーから姿勢を崩し、ホームストレート入り口でピット側のウォールにヒットするアクシデントが発生したのです。コースには漏れ出したクーラントのにおいが立ち込めます。その後、No.30ル・ボランチームはオフィシャルの判断で残念ながらリタイアとなってしまいました。しかし、このアクシデントでもセーフティカーは入らず、その後も淡々とレースが進んでいきます。
手に汗握るレース後半戦はレポート後編をご覧ください!
▲第23回メディア対抗ロードスター4時間耐久レース レポート(後編)
https://blog.mazda.com/archive/20120912_02.html