第23回メディア対抗ロードスター4時間耐久レース 山本主査奮闘レポート
こんにちは!日を追うごとに少しずつ秋の深まりを感じますね。みなさんがお住まいの街はいかがですか?
さて、9月1日に行われた、「メディア対抗ロードスター4時間耐久レース」(4耐)で、マツダ「人馬一体」チームを率いた山本修弘ロードスター開発主査による、マツダチームの奮闘レポートをお届けします。イベントの模様をまとめたダイジェスト動画もありますので、ぜひお楽しみください!
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
今年のマツダ「人馬一体」チームは”Zoom-Zoom”を体現すべく、ドライバーは執行役員の藤原さんと毛籠さん、デザイン本部長の前田さん、三次試験場ドライビングスクールエキスパートの佐藤さん、そして私ロードスター開発主査の山本の5名で挑戦した。
16:06、ローリングスタートで4時間の耐久レースが始まった。スタートドライバーは私山本である。接触に注意しながらアクセルを開け、後続のクルマに道を譲らないように、強気でラインをキープする。スタート直後はエンジンの回転数を6500rpmでシフトし、ポジションをキープすることに努めた。レースが落ち着いてくると6000rpmに下げ燃費考慮の走行に切り替える。ラップタイムは1’14”前半でペースをキープし、予定の37ラップ、46分の走行があっという間に終了した。燃料計は「F」のまま、総合7位の状態で、2番手の藤原さんへ無事バトンタッチした。
順調にラップを重ねていた藤原さんの26ラップ目、チーム監督木下さんの無線に「キィー!」という大きなスキール音が響いた。スピンだ!幸い、後続車もなく、スポンジバリア前でストップ。藤原さんは、スピンの瞬間、チームメンバーの顔が脳裡をよぎったそうだ。クルマにも異常はなく、復帰したあとは再び1’15”台をきっちり刻み、予定通り33ラップ、 41分の走行を終了して、19位で4耐初参戦の毛籠さんへバトンを渡した。
レーススタートから1時間半が経過し、各チームとも燃費キープの時間帯のため、ペースが上がらない。初参戦の毛籠さんには厳しい我慢比べのレースとなった。しかし、しっかりと役割を果たし、36ラップ、44分の予定走行を終え、順位をキープして4番手の佐藤さんへバトンを渡した。
佐藤さんは、マツダのトップクラスドラ
イバーだ。燃料も残り4分の3と十分。7000rpmシフトで追撃開始だ。ラップを重ねるごとにタイムは上がっていき、ピットのモニターに”Best Lap”の表示が点灯!1’12″679 !マツダピット内は拍手で盛り上がる。そして、あっという間に予定の38ラップを終え、アンカーの前田さんへバトンタッチだ。
この時点で、3時間12分が経過。好調な前田さんは燃料計の残量ランプが点灯するまでペースを上げて上位を狙う。13ラップ目には佐藤さんのベストラップを更新し、16位まで順位を上げた。あとは残燃料との戦いだ。169ラップ目で燃料計残量ンプが点灯、木下監督から回転数を6000rpmに落とす指示が出る。
レース終了まであと15分以上、さらにラップタイムを1’22”まで落とすが、このままでは燃料がもたないため、コントロールタワー前でストップし、ェッカーフラッグを待ってゴールする作戦が前田さんに伝えられた。しかし、その直後、奥のヘアピンカーブを通過したところで痛恨のエンジンストップ。再始動できず、前田さんはクルマを手で押して何とかゴールまでと孤軍奮闘したが、最終コーナーで力尽き、残念ながらチェッカーを受けることなく、178ラップで今年のマツダチームはレースを終了した。
今年の4耐は天候にも恵まれ、セーフティカーが一度も入らず、ハイペースなレースとなった。優勝は歴代最高記録に1ラップに迫る、188ラップを走破。一方で、ガス欠車が計4台出るなど、燃費レースならではのスリリングな展開となった。
最後に、“Zoom-Zoom”の精神で多くの方と笑顔でレースができたこと、沢山の感動に出会えたことに感謝して、4時間耐久レースのレポートを締めくくります。参加された皆さん、応援してくださった皆さん、あらためてありがとうございました。そしてまた来年この場所で会いましょう。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・