【ソウルレッド】カラーデザイナーが語る『赤』へのこだわり 〜前編
新型アテンザで初めて採用した新色「ソウルレッドプレミアムメタリック」。
まるで太陽のように内からエネルギーを発散する、世界でもっともエモーショナルな「赤」を追求して開発した色です。今日は、ソウルレッドのカラーデザインを担当している、細野さんと岡村さんが語る「ソウルレッドが出来上がるまでのストーリー」をご紹介します。
クルマづくりへの情熱を表現した「赤」へのこだわり
情熱的でアクティブなイメージがある「赤」。マツダは、クルマづくりへの情熱を表現する色として「赤」を選びました。
「マツダには、熱いというか、暑苦しいというか(笑)、情熱的な人が多くて、強い熱意と信念を持って、真剣にクルマづくりに取り組んでいます。そんなパッションや魂をどのように表現するか、みんなで本当に悩み抜きました。そして、『赤』が持つ力強さがしっくりくるという結論に達したのです」
強烈な鮮やかさと、深みのある陰影感を両立させた『赤』
「『色も造形の一部』と捉え、魂動デザインの躍動的な立体造形を際立たせ、圧倒的な存在感を表現するために、『人をドキッとさせる強烈な鮮やかさと、深みのある陰影感の両立』をめざしました。
通常の工法では困難を極める『鮮やかさと深み』の両立は、魂動のスピリットを表現する赤として、必要不可欠であり、チャレンジングな課題でした。そして、この圧倒的な存在感を表現する『赤』の実現にむけて、デザインだけでなく、開発、技術研究所、生産技術が一丸となって検討し尽くしたのです」
赤に青みを加えれば、少しリッチで大人っぽくなり、オレンジ系を加えれば、快活でスポーティーな感じになる。色味もとことん検討して選んだそうです。
脈々と受け継がれた「赤」への想い
マツダは、赤のファミリアやロードスター、RX-8や2代目MPVなど、歴史の節目節目で「赤いクルマ」を投入してきました。
そこで、「赤」のボディカラーに10年以上携わっている細野さんに、印象に残る「赤」のクルマを聞いてみました。
「2000年に北米国際モーターショー(NAIAS)で発表した『RX-Evolv』というロータリーエンジンのコンセプトカーがあり、その赤を担当しました。
ちなみに、RX-Evolvの赤色には、コンセプトカー限定色でありながら、名前があったのです。その名も『バーミリオンジャポネスク(日本的な情緒のある朱色)』。この名前からも、『赤』で日本のモノづくりを象徴したいという想いがわかるかと思います」
その後、「Ryuga」や「Kabura」などのコンセプトカーで、究極の「赤」への実験を本格化。
そして、「MINAGI」や「TAKERI」では、チーム全員が究極の「赤」の実現に向けて本気モードで取り組んだのです。
このように、脈々と受け継がれてきた「赤」を量産車に適応するまでの試行錯誤は、後編でお届けしますので、ご覧くださいね^^
▲カラーデザイナーが語る『赤』へのこだわり~後編
https://blog.mazda.com/archive/20130523_01.html
魂動デザインのコンセプトについては、こちらのデザインサイトをご覧下さい。
https://www.mazda.co.jp/beadriver/design/technique/
【ソウルレッド】エンジニアが語る「量産化」への挑戦では、見る角度や、光の当たり方で様々な表情をみせる「ソウルレッド」の秘密をご紹介します。ぜひご覧ください。
前編:https://blog.mazda.com/archive/20140108_01.html
後編:https://blog.mazda.com/archive/20140313_01.html